【家康】吉田城 強襲
里見勢は東海道をただいま爆進中。
千葉から静岡まで繋がった。さらに、その道路工事にも力を入れている。流通を発展させるのが国を富ます。商人も増え、人が領内に流れてくれば嬉しい。
上杉謙信さま、ごめんなさい。迷惑かけているかも。百姓もらうよ。食うもの困ってる次男三男だから良いよね。
目標は三河の吉田城。城主は酒井忠次。強すぎ。まず、落ちない。
調略も無理。城の中から崩すのもダメ。
力攻めしかないね。方法がないんだもん。
吉田城は高い石垣に囲まれている。梯子用意しなきゃ。大人数で一挙に攻めるからたくさん用意だね。
門も破壊しなきゃだね。同時に攻めないと意味ないし。
本当は包囲したいけど、岡崎城から援軍絶対来るし。
家康、強すぎるよね。でも、運ならこっちが上だよ。
作戦は、家康の援軍が来る前に、大部隊で一気に城を強襲する。
じゃあ早速、行ってみよう。
まずは地元のみなさん、城壁登ってくださいね。里見勢は門を強襲するよ。
初めから上手く行くわけないよね。
ダメだ。ビクともしない。撤収!退却だ!
一回当たってみて大体わかった。
門は堅い。登って内側から開いた方が早い。
後はどれだけ、一斉に攻撃出来るかだ。
特命を受けている与一もわかったバッチリって言ってる。
よーし、総攻撃だ。その前にいつものやるよ。
「皆の者、よーく聞けぃ」
「今回の戦は、今川義元の仇討ちである。今川の城を掠め取った裏切り者の元康を共に成敗しようではないか!」
「裏切り者には死を!正義は我に有り!」
与一曰く「自分だって掠め取って来たのに」
そう来るか!与一。
本気の強襲だ。
四方から一斉に梯子をかけて登る。上から浴びる矢は気にしない。運次第だ。城主の酒井が見えた。与一が、すかさず、鉄砲で狙撃。距離があるため、致死には至らなかったが、怪我をしたらしい。相手が怯んだ隙に一斉に攻撃だ。
与一には予め、一回目の強襲で城主・酒井忠次の顔を覚えさせた。猛将・酒井忠次が城主だから落とせない。なら忠次を殺ればいい。容赦はしないよ。
大勢の犠牲者が出たが、城壁は後ひとつ。
「かかれ!」との合図に一斉にスタート。
性懲りも無く本丸から、兵に指示を出す忠次。必死だ。
近くに寄り、狙いを済ませた与一の一発が、忠次の眉間を貫いた。
今回のMVPは与一だった。
その他、梯子を登り一番乗りした隊に多大な恩賞を与えた。感謝である。




