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【北条】 2度目の初陣

再度、真っ白な部屋からスタートだ。


予想通り『コンティニュー 1/3』になってる。

最後、ラストチャンスだ。


早速、プレイ。元気な半兵衛に会いたい。


始まった。

私は、半兵衛に向かい開口一発「天下を獲るぞ!」と言う。配下一同、驚きと喜びでいっぱいだ。


盗賊退治、上総調略も無事済ませ、2度目の初陣だ。

前回同様後方待機していると左翼に出陣命令が降りた。


この命令、実は罠だ。弱いと見せかけ総大将の嫡男を誘い出して囲み、助けに来た本隊の総大将を叩くという作戦。


誘い込まれたのは嫡男の私・里見義弘。だがもう、罠には落ちない。北条が伏兵している場所も分かっている。先ずは本隊攻撃が目的の伏兵を蹴散らす。伏兵など作戦がバレた時点で役に立たない。直ぐに逃げ散った。


次は左翼の伏兵だ。我が隊を半分に分け、左翼後方から現れた伏兵のさらに後ろから叩く。北条軍 左翼伏兵は、我が隊から前後で挟撃を受ける格好だ。混乱した北条軍は、崩れた。


元々薄い左翼を破られた北条軍。

残っている部隊を左翼を中央に投入してきた。


左翼から周り混んでいる我が隊は格好の標的になる。

冷や汗が垂れる。

「半兵衛! 隊を整えよ」


隊列を組み直したが激戦だ。弁慶がどんなに強くても数が違う。ひとりの武将の強さなどたかが知れてる。

じりっじりっと負傷する兵が増えてきたが、皆良く耐えている。


そこで、敵本陣に背後から命知らずの騎馬隊の突撃だ。一直線に北条軍総大将・北条綱成目掛けて突っ込む。

義経は猛スピードで走っている馬の背に立ち、北条綱成目掛けて飛んだ。驚く綱成は防御も出来ない。義経はその勢いのまま、首を斬り落とした。


「北条軍大将 綱成、討ち取ったりーー〜」


勝ったぁあ。力が抜け這い蹲る。



与一の一言「若殿、弱いくせに良く頑張った」

お前ってどうして上から目線?


その後も、突然の来訪者があるまで勝利の余韻に浸るのだった。


突然の来訪者。それは上杉軍の使者であった。

「親方さまより、面会したいとの言伝。早々に御準備願いたい」


えっ。親方さまって上杉謙信?ホント突然だよ。義経は睨んでるし。

半兵衛にチラ見すると肯いてくれた。

「承知。会おう。すぐに発つ」



上杉軍本陣に着いた。

4人後方に置き跪く。

「ここは戦さ場、不要だ 。こっちへ座れ」


「まず、突然の呼び出しに応じてくれて感謝する。儂が上杉謙信だ」

「私は里見義弘、配下の半兵衛、弁慶、与一、義経です」

「みな、顔を上げてくれ。先の戦いぶり見事であった。しかも、初陣と聞き会ってみたくなったのだ」

「うむ、皆、一角の天才のようだな。里見の小倅は凡人にしか見えんが、惹きつけるものを感じるな」

「ぼ、凡人…」


「では、儂はどう見える?」

「はっ。神です。軍神です。日の本一の武のお方」

「ハ。神は言い過ぎじゃ。日の本一の武は私の目指すとこであったがどうやら考えが変わった。そこの義経とやら、お前、何者だ。儂より強いかもしれん」


皆、まさかって顔してるが、実際そうかもって納得してしまったのを謙信に見抜かれた。

「のう、里見の小倅。儂は神じゃなかったのか?面白い。実に興味深いぞ」

「謙信様は武神でございまする。いやいや ホントに」


「里見の小倅よ。貴様は何か違う。得体が知れん。だが、興味深い。お前が大名になった暁には同盟を結ぼうじゃないか」

「はっ。有難き幸せに存じます」



なにか、言葉が違う。謙信はご機嫌の様子だった。









突然の来訪者とは?

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