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冒険者登録

時間を無駄にしないように気を付けてください。


誤字脱字あるかもしれませんが脳内補正で頑張って下さい。


「んじゃ、登録しに行くぞっ…と、その前にほらよ」


銀貨四枚を受け取る。


「分け前の4000ゴル」


受け取ったが、通貨や相場が解らんな。銀貨一枚で1000ゴルってことか、後で空いた時間を見つけて買い物してみるか。


「ん、確かに受け取った」


俺は、銀貨を収納する。


「…お前さん…いや、シュウ、お前時魔法も使えるのか?」


かなり驚いた顔をしている。それもそうか、使える人があまりいないとされる力と時を、どちらも使えるとなればそこそこレアだろう。

誤解を解いておくか。


「いや、俺が使えるのは力だけで、収納はこの指輪の効果だ」


馬車に乗っているときに魔道具の存在は聞いている。嘘もついていないしこれで誤解が解けるはず。

だが、話しを聞いていた回りの人達の殆どの人は、口を開けたまま固まっている。


「時魔法の魔法道具なんざ聞いたことねぇよ…」


「え?」


「…時と力…の魔道具…は存在…しない…」


「シュウ、ちょっとそれ貸してくれ」


「いいけど、ほい」


指輪をドランに渡す。


「※※、※※※※※※※※※」


「え?何て?」


「※※※、※※※※※※※※※※※」


何を喋っているのか全くわからない、あれか!指輪の翻訳機能か!

俺は、右手を出して左手で右の手のひらを叩く。


「返してくれ」


ドランは意味を汲み取ったのか指輪を返してくれた。


「あー、大丈夫?」


「おっ治ったな、どうした?変な言葉で喋り出して」


「ちょっとな」


「それで、その指輪はどこで手にいれた?」


どうしよう?本当の事を言うか誤魔化すか、天使から貰ったって言っても信じてもらえるか?俺だったら頭おかしんじゃね?ってなるな。

誤魔化すしかないな。


「あれだ、祖父からもらったんだ」


「そうか…」


色々深読みし過ぎじゃないか?何か空気が少し重くなったな。


「別にいいだろ?そんなの、早く登録しようぜ」


さっき指輪を外したときに気づいたことがある。俺、文字読めなかった。指輪を付けていれば何が書いてあるのか解る。大事なのは「解る」「理解できる」であり、決して「読める」ではない。

つまりは書けない。翻訳なのだから当たり前か?


とりあえず受け付けに向かう、ドランも一緒だ。


「こいつの登録を頼む」


「分かりました、では此方の記入事項をお書きください」


「代筆って出来ますか?」


「なんだシュウ、お前さん字書けねえのか?俺が書いてやるよ」


ドランが俺の代わりに書いてくれる。のたうち回るミミズの用な文字がこの国の字なのか?………そんなわけ無いか。

書く量はそこまで多くはない。孤児や流れ者も登録することがあるかららしい。


「汚い文字ありがとさん」


「うるせっ、書けねえくせに、ほれ書いたぞ」


「お預かりします、しばらくお待ち下さい」


「んじゃ飯でも食うか」


「そうだな」


皆でギルド内にある食堂に移動する。料理の内容は、その日何を仕入れたかによるため、パン以外はランダムらしい。


「おっ!喜べ、今日はボアのステーキだぞ!」


出てきたものは、少し塩を効かせたステーキと、付け合わせの野菜、肉や野菜を入れ塩で味を整えたスープ、塩漬けした漬物である。

…塩多くね?


「うん、旨い」


それでも旨いものは旨い、なにせ朝から何も食ってなかったからな。


「今日は俺らがおごってやるよ」


「いいのか?」


「銀貨四枚じゃ、宿泊、風呂、飯代で直ぐに無くなっちまうぞ」


そんなものか、あとでギルド内の設備の値段を調べないといけないな。てか、よく調べずに飯食ってたな、腹が減ってると思考力が鈍る。


「そうか、ありがとな」


「気にすんな、言ったろ?俺のためでもあるんだ、シュウがDランクやCランクになれば俺もAランクに少し近づけるんだ」


ドランは現在Bランク、他の三人はCランク。ドランだけAランクを目指していいのか?と思ったがパーティーリーダーがAランクであればパーティーとして泊が付くらしく、自分達がCランクになった時点でドランをAランクにすることが次の目標になったらしい。


「そろそろ戻るか、シュウの登録も終わってるだろ」


「そうだな」


食器を戻し、受け付けの前に移動する。


「お待ちしておりました、こちらが冒険者登録証になります」


文字が色々書いてあるプレートを受け取る。


「ランクについて説明しますがお時間よろしいでしょうか?」


「ん、お願いします」


「初めはGランクからスタートになりますが、十五才以上の成人なされている方はランクスキップ申請することが出来ます。」


「ドラン、初めて聞いたぞ」


「言ってなかったか?」


「言われてなかったから初めて聞いたって言ったんだ」


「まぁいいじゃねぇか、どっちにしろスキップ申請するんだろ?」


「もちろん」


「説明の続きがあるのですが…」


受付のお姉さんのジト目。


「ああ、お願いします」


後の説明はBランク以上になるには、後輩冒険者の育成が必須なこと。指名依頼や、討伐依頼などを受けるには、必要なランクがあることなど。

ただし、全てに例外がある。


「以上です、スキップ申請は登録してから三日以内になりますのでご注意下さい。それと、冒険者の注意事項がありますのでご確認下さい。何か質問はありますか?」


「宿泊はどうすれば?」


「一泊1400ゴル、入浴施設は500ゴルになります」


風呂があるのは嬉しい、水と火の魔法使いがいれば風呂を沸かすことはできるか。


「んじゃ一泊と入浴分を」


「宿泊代金は今貰いますが、入浴代金はご利用の時にいただきます。」


「そか、それじゃあドラン明日な」


「おう、じゃあな」


ドラン達と別れてから気づいたのだが、やけに視線を感じる。中には悪意やちょっとした殺意みたいなものもある。


(…指輪か……)


それもそうだろう、この世に無いはずの時魔法の魔道具だ、どれだけ収納できるかは分からないが売れば相当な額になるだろう。奪いたい、場合によっては殺してでも。

俺は、代金を支払い部屋の鍵を貰う。寝室は二階にあるらしく、部屋の番号を聞くと逃げ込むように自分の部屋に飛び込んだ。


「落ち着いたら風呂いくか……」


夜はまだまだ長い。


書きたいことは結構先まで決まってます。


ぼちぼち頑張ります。

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