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レクチャー

本当に深く考えずに読むことを推奨します。



「んあっ」


目の眩む用な光のあと、俺は小高い山の上にいた。


「おぉー」


体内の酸素を吐き出すと共に、自分の身の回りを確認する。

今、身に付けているものは、そこそこ丈夫で動きやすい服装に、一本の剣、そして天使から貰った指輪である。


「さて・・これからどうすればいいんだ?それにしてもやけに体が軽いな」


自分の体の確認をしていると、頭の中に直接声が入ってくる。


『聞こえますか~?私です天使です~』


聞こえるよ、声でかいな。念話みたいなものか?頭が痛くなってくる。


『声を小さくしてくれ、頭が痛い』


『おっと失礼、しかし、相手に伝わる音量は、その時のテンションに大きく左右されるので、これでようやく他の天使に自慢することが出来ると思いますとね?つい、舞い上がってしまって』


俺ってやっぱり、話のタネにするために呼ばれたのか?了承して召喚されたとは言え、何か理不尽を感じるぞ


『あーテステス、これくらいでいいですか?』


『オッケーバッチリだ』


『それでは、これからのちょっとしたレクチャーをします。チュートリアルと受け取ってもらっても構いません』


『それはありがたい、ただ、その前に聞きたいことがあるんだが』


『何でしょう?』


『やけに体が軽いんだが何か知ってるか?』


『あぁ、それは私が作りましたからね、身体能力や柔軟性等は世界最強クラスですよ!ただ・・・』


『ただ?』


『召喚してから言うのも何ですけど、魔力の量がかなり少ない方でして、初期の魔法位しか使えなさそう何ですよね』


『魔力が少ないのか、俺は』


『はい、結構少ないですね。それでも質の方は最上級ですので気を落とさないでください!』


帰るとでも言うと思ったのか、結構焦っている、そのせいで頭が痛い。


『質?』


『は、はい、質は五段階評価の中でも一番上です!レアです!凄いレアなんです!』


グイグイくるな、頭が結構痛いんだが。


『分かったから落ち着いてくれ、頭が痛いんだ』


『はっ、す、すいません』


『それで説明の続きを頼みたいんだが、身体能力は凄いんだよな?それで、魔力の質は最上で量が少ないと』


『はい、魔力の量や質は生まれながらに決まってまして・・・、それでも全く上がらない訳ではないんですよ?雀の涙と言った位ですが』


『つまり、大きな魔法とかは使えないのか』


『そう言うことになりますね、それと使える魔法はその人の適正に合う種類しか使えないのでご注意を』


『適正?』


『はい、魔法は大きく分けますと、火、水、土、風、光、闇、時、力、がありまして中には、三つ四つ使える人もいるんです。順番に説明しますと、火はどれ程の温度を出せるか、水はどれ程の量を生み出せるか、土はどれ位の壁を作り維持できるか、風はどの程度の風を操れるか、光はどれだけ癒せるか、闇はどれだけ惑わせれるか、以上が基本ですね』


『時と力は?』


『時と力はレア何ですが、人気の差というか、時は重宝されるんですけど力は不人気なんですよね、主に時は荷物持ちや連絡要員に、力はあれですね武器やら身体能力の強化何ですが、遠距離の魔法が使える相手と戦うとき、どうしても後手に回ってしまうんですよね。』


『なるほど、時はパシリで、力は脳筋か』


『酷い言い様ですね、まぁ、間違ってはないですが』


『所で俺は、どの適正があるんだ?』


結構ドキドキしてきたぞ、これに俺の命運がかかってるんだ!


『えーと・・・力・・ですかね?』


ん?聞き間違えかな?


『もっかい言ってくれ』


『力ですね他の適正は特に無いかと』


なん・・だと・・・、俺の適正が脳筋だと!?

俺は膝から崩れ落ちた。


『お、落ち込まないでください!力は不人気なだけで実用性は十分にありますから!』


『例えば?』


『えーっと荷物もったり畑をそこそこの苦労で耕せたり?』


『荷物持つのは時魔法の専売特許だろ?畑を耕すのは、土魔法が使えるやつがいれば事たりるんじゃ』


『・・・・・・・』


沈黙するなよもうちょっと励ましてくれよ。


『で、では、魔法の使い方を説明しますね!』


強引に話しすり替えやがった。まぁいい聞こう。


『魔法はイメージが大事です。詠唱もしますが、あくまでも補助の一つとしてです。なので慣れた人は言葉に出さずに魔法を放ちます。』


『ふむふむ』


『力魔法は、何処を強化したいか何を強化したいかをイメージすることで発動します。ただ、イメージ出来るからと言って、どんな強化も出来ると言うわけではありません。例えば、魔力の質が低い人が、どんな壁もぶち破るパワーをっと思っても、精々ちょっと厚い木の板を破れる位の感じです。それ位なら体を鍛えることで成し遂げることもできます』


『なるほど、そこで質が関係してくるのか。それだっら魔力の量が少なくても別に問題無くないか?』


『魔力の量が強化できる範囲に関係します。あなたの場合だと自分と身に付けている物、くらいですかね』


『一応は聞いておくけど、それって範囲狭いよね?』


『そうですね・・普通に強化魔法が使える人なら十人前後、かなりの魔力の持ちだと五十人位いけますね装備込みで』


『そうか・・・』


『それでも質は最上級ですから!』


慰めてくれているのだろうが、見方を強化出来ないなんて、ソロで頑張って下さいと言われてるようにしか思えない。


『分かった、それで魔法はイメージするだけでいいのか?』


『は、はい、何処を強化したいか思い浮かべて下さい。例えば腕の力を上げたいなら、腕力強化とイメージすれば使えます。注意することは、全体の身体能力を強化した場合と、一部だけを強化した場合の差があることです。』


全体の身体能力を強化したとき、握力が十キロ上がるとして、握力だけを強化しようとした場合は、四十も五十も上がるとして言うことか。


『なるほど、理解した』


『まず、今のご自身の体の調子を確認してみてください。念のためもう一度言っておきますが世界最強クラスですから!』


そう言えばそうだったな。周りを見れば木が生えている、あれで試すか。


『あの木の枝三メートル位の高さかな?』


俺は勢いよく走り飛んでみる。すると、飛び越えたと思ったとのもつかの間、足が引っ掛かり頭から落ちる。とっさに手から着地を試みる。


ドサッ

「いっ・・痛くない?」


身体能力って言うか人間の強度を越えてるだろう。


『試しましたか?それでは、全体の強化をイメージしてみてください』


さて、体を強化するイメージと言っても何をどうすればいいのか。


限界以上の力を出すイメージ。リミッターを外すような。


『んっ!おぉ』


虚脱感が一瞬襲ってきたが、それ以上に力があふれでてくる感じがする。


『出来ましたか?』


『ん、出来た』


『では、もう一度なにか試してみてください』


俺は先ほどの木の前に立つ。


(あの枝は四メートル強と言ったところかな?)


枝に向かって走り、飛ぶ。ほとんど足を伸ばした状態で枝に着地する。


『おお!さっきより大分高く飛べたぞ!』


『うまくいったようで何よりです。強化をやめるときは強化した部分の脱力をイメージすれば解除できます。それでは、以上でレクチャーを終えますが、何か質問などはありますか?』


『いや、特にない。と言うかこれからどうすればいいんだ?』


『上にある太陽が動いているのが分かりますか?』


俺は太陽を見ようと上を見る。すごい眩しい。


『そこからですと太陽が動く方向にダナフォード王国があるので、まずそちらの冒険者ギルドで登録をするのが良いかと』


冒険者か、憧れるものではあるな!


『分かった、まずはその王国を目指してみることにするよ』


『はい!道中魔物が出ると思いますが、お気をつけて。魔物は心臓部に魔石と呼ばれる結晶を持っています。その結晶と魔物自体に素材の価値があるので、できるだけ傷つけずに倒すことをオススメします。』


『了解、そう言えば指輪の効果で物をしまう事が出来るんだよな?』


『忘れていました、えーと、指輪を着けた指で物を指しまして、『収納』と念じてもらえればしまうことが出来ます。出すときは何を出したいか思い浮かべ、捻り出す感じです。』


捻り出すって、試しにそこら辺にあった石を収納し出してみる。


『なるほど使いやすい』


『なにも考えずに出そうとするとランダムで出てしまうので注意してください』


『分かった、もう大丈夫そうだ。』


『それでは念話を終了しますね。何かあったら指輪を着けた手を握り私の事を呼んでください』


『何から何までありがとうな』


『いえいえ、九割以上私のためですのであなたは歴史を作る用頑張って下さい。』


台無し感がすごいな。


『まあいい、じゃあ今度こそさよならだ』


『はい、また何かありましたらご連絡下さい。ではでは~』


電話の最後みたいな終わり方だったな。


「んじゃ、ぼちぼち行きますか~」




誤字脱字あるかと思いますが脳内補正で補ってください。


rom專な自分。

見切り発車で出発。

到着場所不明。

勢いだけの可能性あり。

一応ネタは考えてあります。


主人公の日本での名前は出しません。

もう少ししたらこの世界での名前が出てきます。

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