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異世界に行く前に

お気楽に深く考えず読むことを推奨します。


「こんにちは!」


「・・え、ああ、こんにちは?」


「ぶー、せっかく元気に挨拶したのに、貴方もう少しハキハキとした方がいいですよ?」


いきなり目の前に現れて、不意打ちで挨拶してきたくせに、何だこいつは?

ふと、周りを見てみると真っ白な空間が無限に続いている。


「こんにちは!」


えっ、二回目!?

俺は同じ間違いを二度は起こさないぞ!


「おう、こんにちは!」


「いいですね~元気なことはいいことですよー」


どうやら俺は、この子のお目にかなったのだろうか?

だとしたら・・・。


「ここはどこだ?君はだれ?」


「ここは、あなたの夢の中です!」


夢の中?何をいっているのだこいつ?


「私は天使です。ちょっとあなたに頼みたいことがあって、夢の中に登場させていただいきました」


天使と名乗ったのは、綺麗な金髪を腰まで伸ばした、見た感じ13~4の少女であった。


「頼みたいこと?」


「はい、頼みたいことです。内容は・・・」


内容を要約すると、天使見習いから天使になって、世界の管轄を任されたのだが、何をすればいいのか分からず、自分の任された世界に行ってもらって、さまざまな体験をしてもらい連絡をしてほしいとのことだった。


「遊んで、何をして過ごしたかを、連絡するだけでいいの?」


「遊ぶって訳ではないのですが、具体的に言うと歴史を作って欲しいのです」


「歴史を作る?」


「はい、こちらの世界は、地球ほど文明も進んでおらず、誇れるような歴史がこれといって無いのです」


歴史を誇るってどういうことだ?俺がそんな事を疑問に思っていると、天使が付け足すように口を開く。


「世界の管轄を任された天使の中では、その世界の歴史などが評価の採点になったり『私の世界すごくない!?』とか『私の世界じゃあこんなのもあるよ?』みたいに、話のタネになったりするんです」


・・・つまり、俺が異世界に行って歴史に名を残し、「私の世界はすごい」と他の天使に自慢したいと言うことか?


「行ってくれませんか?ぶっちゃけこの話しをするのもあなたで三人目なんです。夢に入り込むのも、少し疲れるんですよ?」


知らんがな


「条件による」


「条件ですか?何でも言ってください!天使が歴史に名を残すのは禁止されていますが、ちょっとだけ世界に干渉したり、特定の人に恩恵やらを与えるのは、許されていますから!」


おおぅ、行くかもってなったら結構グイグイくるな。しかし、聞きたいこともあるし、全部質問してからでも行くかどうか決めてもいいな。


「えっと、そっちの世界行ったら俺ってどうなるの?」


「どうなると、と言いますと?」


「いや、今いる俺が元からいなかったことになるのか、とかさ色々あるじゃん?」


「それならご心配なく!こちらの世界に来ていただくのは意識だけで、もしあちらの世界で死んだとしても、『悪い夢をみた』位の感じで、このまま朝目覚めるだけです」


「てことは、もし万が一があっても、何事も無かったように戻ってこれるってことか?」


「はい、こちらの世界で何年、何十年過ごそうが、死んだらこのまま朝に起きるだけです。たとえ、寿命で死のうと、魔獣に襲われ無惨な死を遂げようと」


なかなか怖いことを言うな・・・


「ん?魔獣がいるのか?」


「はい、こちらの世界には魔獣もいますし、魔法だって使えますよ」


まじか!魔法を使えるのは夢が広がるな!今現在夢の中だけども


「わかった、そっちの世界に行くよ」


「本当ですか?良かったー」


なかなか凄い喜びようだな、少女趣味はないがこう、微笑ましいものがあるな!


「それで恩恵とかを与えることが出来る、みたいなことをいってたよな?」


「あっ、はい、とりあえずこちらを」


そう言って渡されたのは1つの指輪だ。


「これは?」


「この指輪を着けて頂ければ、この指輪を通してあなたと連絡を取り合えます。こちらの世界の言葉の翻訳とか自然治癒力を少し上げたり、それと、魔法を消失させることができます。何分魔法が発達した世界ですので、行ったその日に『相手の魔法で殺られちゃったー』みたいなことになると困るんですよ」


なかなかに物騒な世界だな。


「それはいいものをありがとう。他は?」


「他ですか?」


「何か無限に物を収納出来るとか、相手の情報を知ることが出来るとかさ」


すると天使は困った顔に。


「無限に物を収納出来たら、間違えて世界を収納しちゃった、みたいなことになりません?」


怖えーよ、そんなドジっ子属性俺にはないはずだ!


「重さなどで制限をかけてもいいのでしたら大丈夫ですが、相手の情報等が丸わかりになったら、自分より格上だった場合逃げ一択になりませんか?」


うーんそう言われるとなんとも


「じゃあ、何と無くでいいからさ、『あ、こいつ出来るとか』『この先に敵がいる』みたいなのって出来ません?肌で感じろとか、そう言う環境で育ってきた訳で話ないので」


「それくらいなら大丈夫です」


よかったー、それも駄目だったらヤバい所に足突っ込んで色々やらかす未来が見える


「1ついい忘れていたことがありました。こちらの世界に召喚する際のお体はどうしますか?」


「どゆこと?」


「あくまでも意識のみを召喚するので、ご自身の体をコピーした入れ物に収まるか、新しく作ってそれに収まるかです」


ほほぅ、つまり超絶イケメンに生まれ変わることもできるのか、これは中々に・・・しかし、俺自信顔は平均位にあると思っている、と言うか思いたい。自分に点数を付けられないからな。それをいきなり変えるのは正直怖いと思っている。いや、カッコいいほうがいいんだけども、多少控えめに。


「じゃあは今の面影を残しつつ、こう全体的に・・・何て言うのかな?」


「私に聞かれましても・・・そうですね、面影を残しつつそれでいて、中の上もしくは上の下くらいにすればよろしいですか?」


「それでお願いします!」


「体格はどうしますか?」


「身長は今のまま170cmくらいで、それでいて多少筋肉質でお願いします」


「分かりました、他に何かありますか?」


うーん特にはもうないな


「大丈夫です」


「服装などは平均的な物を用意しておきます」


「了解」


「では、召喚しますね。これからは、冒険をしたり仲間との出会いや別れが訪れるでしょう、それでも努力し、歴史に名を刻む偉人になってください」


rom専な自分。

見切り発車で出発。

到着場所不明。

勢いだけの可能性あり。

一応考えはあります。


時間を無駄にしない程度にお読みください。


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