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昔、書いてた奴のまとめ  作者: 無職童貞
こそばゆい学園恋愛もの感(だいたい、あってる)
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001-4

第三話 ばけものせいとかいちょうのかれいなるすいそく


 二ノ宮 祥子は柄にもなく焦っていた。校内を走るなど淑女として有り得ぬ。ましてや、誰かを支える仕事を将来的にしたいと望んでいる祥子は、自分だけではなく、周りにも評価の影響がある体裁を何よりも重視していた。


 そんな彼女が睡蓮学園高等部の廊下を走る。ただごとではない。事実、事態は刻一刻と動いている。最有力容疑者『伏見 聖』という男子学生。


 家柄、家格は現在サロングループのトップである金剛院 華子に決してひけをとらない。それだけではない。高校編入試験で並み居る才媛、特待生希望の女子生徒を圧倒的に引き離し一位。噂によれば武道百般に通じ、社交界でも名が知れ渡っている稀代の名君。


 頭がきれ、運動神経が抜群であり、弱点の無い金剛院 華子。なんて、化物だ。想像しただけで背筋が震える。


 しかし、と。


 祥子は圧倒的なまでに強者である伏見 聖を想像して恐怖に竦むのか、と聞かれれば答えは否。


 何故ならば、我が生徒会には姫宮 龍華が居る。


 姫宮 龍華。一年生はまだ知らないであろうが。彼女こそ、睡蓮における最高の生徒会長の称号を得ていた。


 十二年連続生徒会会長。


 初等部の一年生から異例の生徒会長の抜擢。そして、幾たびもの、生徒会選挙を勝ち抜き、常にその椅子に座り続けていた。


 その肩書きは初等部、中等部からのエスカレータで昇ってきた人間からしてみれば伝説に等しい。生徒会とお嬢様専用サロンの対立は睡蓮において伝統芸のようなものだ。


 そして、その生徒会とサロンが初等部に入学するという情報を得た時に同時に会長として欲したのが姫宮 龍華なのである。姫宮家の跡取り娘。模試は常に全国トップクラスであり、合気道、薙刀は姫宮流を免許皆伝。同世代に彼女が居る限り、彼女の上に立つ人間は存在しないだろう、と学園の校長ですら認めたほど。


 もしも、そう。もしも、である。もしも姫宮 龍華が生徒会ではなく、サロンの会長を務めていたのならば、生徒会はサロンの下部組織となっていたことだろう。しかしながら、姫宮 龍華は困難を好んだ。確定された勝利には微塵も興味をしめさず、サロンと対立する道を選んだのだ。


 並み居る名家の息女を敵に回して、常に有利に立ち回ってきた姫宮 龍華。伝統的にこそサロンと部活動生は敵というスタンスをとってはいる。しかしながら、姫宮 龍華という女が本気を出せば。その全ての人間を味方につけることも可能だろう。


 生徒会支持率九十二パーセント。姫宮 龍華に隙は無い。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


「全員ッ! 動くなッ!」


 一年の特待組スペシャルクラス。帰りのホームルームの最中に荒々しく扉は開かれて、全員が――いや、唯一人を除き、全員が同じように扉の先。二ノ宮 祥子を見つめる。


 一方的に伝えられた命令にに女子生徒は怯え、校内でも数少ない、高等部にはたった六人しかいないうちの二人の男子も怯えている。


 しかしながら、一人だけ。


 たった一人だけ、その声に反応するわけでもなく。優雅に手元の本を捲っていた。


教師ですら、驚きの余り声が出せず、何が起きたのか想像も出来ず下手に声をあげることも出来ない。


「……」


 祥子が扉を開いて、まず思ったのが間に合ったという安堵。もし、これが放課後解散のもと、既にも抜けの殻であったのならば捜査は翌日に持ち越される。高等部の生徒会では男子寮の強制捜査権をもっていない。


 一日遅れるだけで手遅れになる可能性は十分にある。証拠隠滅、協力者の確保。時間があればあるほど、相手を有利にさせる。


 生徒会にとって変態の確保、監視は最優先事項であった。自由に行動をさせない。駒を動かせさせない。そして、こちらは証拠を固める。これこそが、最適な行動である。


「……」


 ツカツカツカと静寂の中に響く靴の音。入学したてや高校生に上がってきたばかりの人間は祥子を見て震えた。


『守護の番犬・ケルベロス』


 二ノ宮 祥子の二つ名である。恐ろしいまでに生徒会長に対して忠実なる僕。姫宮 龍華のためならば、なんでもするとまで言われる。そして、生徒会と敵対した人間は容赦なく噛み殺す。普通に紅茶を淹れている姿は優しいお姉さんに見える筈が、一度でも敵対すれば最後、生徒会に服従を誓うまで口に出すには余りにもおぞましい、口にすることすら憚れるようなことをされる……と噂されていた。完全に名前を言ってはいけないあの人扱いである。


 であるからして。そんな祥子が憤怒を撒き散らし、教室を闊歩する姿は一年生にとってそれはもう恐ろしかった。怒らせてはならない人ランキング第一位が怒っているのだ。そりゃ、怖い。


 カッカッカッカ。


 祥子の靴だけが静寂を支配していた。いや、よく聞けば恐怖のあまり「かひゅー、かひゅー」と過呼吸を起こしている奴もいる。覇王色の正体は過呼吸を起こして失神させる、一理ない。


 パタン。


 静寂を破ったのは、本を閉じる音。震える一年坊に教師。教師は仕事しろ、と思わなくもない。


「……貴方が伏見 聖ですね?」


「……」


 そこで初めて祥子と聖は目があった。


 祥子は隠れレズビアンである。会長の髪をくんかくんかしたいし、ティーカップをぺろぺろとしたい。小動物系のあひるという少女と戯れたいし、泣かせてみたいとも。生徒会での一件で軽く興奮していた。


 そんな祥子ですら、たじろぐ。


(う、噂に違わぬ、美形……)


 日本人離れどころか、人という枠を少し外れたとばかりに見まがうほどの美形がそこにはいた。すっきりとした鼻だち、異国の地が混じった瞳。しかしながら、どこまで濡れて美しい黒髪。そして、その表情はどこまでも穏やかである。


 まるで家にいるかのようにリラックスをしている、とばかりに。


 恐怖のあまりに何人かが白目を剥いている教室の中で一人、優雅に佇んでいた。怒り、教室に飛び込んできたという二ノ宮 祥子を眼前にしても尚、その余裕は崩れることはない。


「えぇ。はじめまして、二ノ宮先輩」


「ッ!?」


 美しいテノール。あまりの綺麗な声に隣の席の女子の股下はぐちょぬれである。美しい第一声にたじろいだのは紛れもなく祥子であった。


(こ、この声、間違いないッ……よくも、いけしゃあしゃあとッ!)


 メット越しとはいえ、特徴のありすぎる声だ。祥子は目の前の男が間違いなく、昼の変態であることを確信する。


「おや、どうかいたしましたか? 私に何か、御用があったのでは?」


 ふむ、とばかりに首を傾げる仕草も似合っている。その仕草から漂ってきた匂いに後ろの席の女子は匂いフェチになった。イケメンは有害。それがはっきりわかんだね。


「生徒会長の姫宮様がお呼びです、よろしいでしょうか?」


「えぇ、勿論」


 その返事を聞いて、祥子は恐れた。目の前の男を。私達は追い詰めている筈である。顔を隠した変態を。目の前のこの男だ。間違いない。裏はもうすぐ取れる。証拠も見つかる筈。ならば、何故。


 何故、何故、何故、何故!?


 ここまで余裕を保っていられるのかっ!?


 二ノ宮 祥子は得たいの知れない恐怖をおくびにも出さず、先導する。そして、共に教室を出て、廊下を歩く。


(このまま、会長の下へ連れて行っていいのか……いや、探りを入れるべきではないのだろうか。本当に、こいつが犯人なのだろうか?)


 持った筈の確信がぐらぐらと揺れる。声は瓜二つである、背丈もほぼ一緒。しかし、顔はフルフェイスのメット。黒のバイザーで見えなかった。


(いや、間違いない。この男の筈だ、今日の行動で最も怪しい行動を取り、最も可能性があり――いや、こいつ以外に可能性が無い以上、こいつしかありえないッ……)


「よくも、まぁ、余裕な顔が続けられますね」


 つい、漏れたのは嫌味。そして、帰ってきたのは微笑。


「ふふっ」


「な、何がおかしいのですかっ!」


「えぇ。あまりにもあなたが見当違いなことを言ったので。それが面白くて」


「見当違い……?」


「余裕も何も。私は部屋にいて、好んでいるクラシックを耳にしながら、お気に入りの小説を読んでいる。今の状況は、そんなシュチエーションと大差ない、ということですよ。つまり、普段どおり。リラックスをしている。ましてや、緊張をする必要性がありえない」


「こちらは既に裏を取りに言っているのですよっ! すぐにその化けの皮を剥がしてやるッ! 男の癖に、この私をッ――ッ。失礼、しましたっ」


 喉から出そうな罵声をぐっと堪えて祥子は頭をさげる。全然、堪えてないし、むしろ半分以上は言っていたような気がするが、祥子の中では無かったのだ。そんなものは無かった。無かったといったら、無かったのだ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~


 生徒会室に軟禁されているアヒルはオレンジジュースを噴出しそうになった。


(なんぞ、イケメンがやってきた!? えぇぇぇっ!? なに? すっげぇ、イケメンがつれてこられた!? えっ!? 人違いでしょ、絶対!)


 驚きのあまり、目を見開くアヒル。しかしながら、アヒルを見た伏見 聖もまた同様に自由ヶ丘 アヒルという少女を見て驚いていた。


 そして、一言。


「なるほど」


 何かに納得し、いつもの柔和な笑みをつくる。そして、生徒会長には視線すら寄越さずに先導していた祥子を置き去りにして、自由ヶ丘 あひるの少女の前に立つ。


 優雅な一礼。


 まるで御伽噺に出てくる王子様のような仕草にあひるは昇天しかけた。が、次の瞬間、その評価は一八〇度変わる。


「初めまして、お嬢さん。私の名前は伏見 聖。以後、お見知りおきを」


(あっ、この人、昨日の変態さんやで!)


 仕草、声からして忘れるわけがない。間違いなく、祥子が連れてきた変態は変態だったのだっ! と納得した。とんだ詐欺にあった気分である。


「昨日も会いましたよね?」


「どうでしょう?」


 クスクスと微笑む聖には凄みがあった。凄味に気圧され、それ以上の質問を続ける勇気は小動物系小物は閉口した。


「……ご挨拶が遅れましたね、生徒会長 姫宮 龍華さま。私の名前は伏見 聖。どこにでもいるこれといって特徴が無い男子学生です」


 龍華に向き直り、再度自己紹介をする聖に対し、アヒルは「嘘だッ!」と声を高らかにして告げたかった。


「伏見 聖くん。あなたはどうして、呼び出されたか分かりますか?」


 龍華の声はどこか険がある。それもその筈、まさか自分に挨拶をする前にたかだか一女子生徒に挨拶をするなど――『この姫宮 龍華を愚弄するかっ!』と口に出しそうにすらなっていた。どこぞの覇王である。


「ふふっ。例えば、お昼に放送された件について。疑われている……なんてどうでしょう?」


 堂々と答える聖に対して、祥子と龍華はよくも、まぁ、いけしゃあしゃあとイラつきを抑えていた。


「そうです。率直に言いましょう。私はあなたがこの学園の秩序を乱し、一時的に混乱を招いた犯人だと思っています――いえ、あなたが生徒会長室に入ってきた瞬間に確信しました」


「……」


「本日の三時間目の終わりからあなたの行動は他の人間に確認されていません。授業を抜け出してどこで何をしていたのか。体調を崩したと、報告がありましたが保健室の利用記録にはあなたの名前は載っていない。そして、昼休み終了の直前にあなたは再び、姿を確認されるようになった」


 伏見 聖はそれを黙って聞いている。目を瞑り、言葉を吟味するかのように。


「あなたは教室に戻らず、この時間帯に何をしていたのか? 私達は疑っています。いえ、最早、確信していると言ってもいい。あなたは姿を偽り、エロのカリスマとして、校内でテロ活動を行っていた。相違ありませんね?」


 龍華は断定する。決して否と答えることを許さないかのような問い。むしろ、関係の無いアヒルが「そ、そうです、私がえ、エロのカリスマです!」と言い出しそうにすらなった。自白をさせれば冤罪を生みそうな女である。


「何の話だか、わかりませんね」


 そして、男。伏見 聖は言った! 


 この状況で! 追い詰められている、完璧なアウェーで! 有無を言わさず、自白を強要するかのような恐ろしい威圧感をものともせず! すっとぼけたのだっ!


「「ッ!?」」


「ふぁっ!?」


 生徒会役員の二人は言葉を詰まらせ、アヒルはつい声を漏らす程度には驚愕が迸る。生徒会室には異様な空気が包み込む。


「確かに、私は三時間目から体調を崩し教室にはいませんでした。それと同様に昼休みまで教室に戻っていません」


「……」


「ですが、それとエロのカリスマであることが何故、同義なのでしょう?」


 小首をかしげて「なんで?」と幼子が問いかけるかのごとく、無垢で純真な瞳。三人が三人とも伏見 聖=エロのカリスマであることは理解している。だからこそ、尚の如く腹立たしい。なんたる、すっとぼけ。


「な、何をッ! あなた以外にできる人間がいないのならばッ! あなた以外にいないでしょう! 伏見 聖ッ! どこまで、姫様を馬鹿にするつもりだっ!」


「ふふふっ、面白いことを。私以外の人間には出来ない? 本当に? あなたは今、本当に全てを知っている、とでも? 例えば、男子生徒がトイレに行って、そのついでにエロカリスマとして行動したとすれば?」


「そ、そんな短い時間で行動できるわけが無いだろうっ!」


「おや、そうなのですか? あなた方がエロのカリスマと呼ばれた人間とどれ程の時間、接していたのか想像でしかお話できませんが、その姿を確認していた時間はそう断定できるほどに長いものだったのでしょうか? まさか、生徒会が三時間目からずっと鬼ごっこをしていたと?」


「ッ……!?」


 副会長二ノ宮 祥子の顔には憤怒が浮かび上がる。知的クールの秘書っこという初期の設定が既にぶっ壊れていた。


 しかし、聖が言うことを否定できない。


 事実、エロのカリスマとの邂逅は実に短いものであった。かの変態との邂逅は実に密度の濃いものではあったが、時間としては非常に短い。また、放送室に最初からずっと居座っていたのかすらもわからない。


「それに噂によれば、エロのカリスマと呼ばれる人間は屋上から逃走したようですね? 昼休み、慌てて屋上に向かう役員や警備員の姿が確認されていますよ」


「それがどうしたっ!」


「何故、気づかない。実に愚かしいと言わざるを得ませんね。屋上へ学生は侵入禁止。鍵がかかっている筈です。そこに私の姿があったとでも?」


「ッ……」


 屋上は確かに鍵がかけられている。が、しかし! この日。四月十八日に至っては鍵が開いていた。


「それに、屋上階段前の踊り場」


「それがどうした……」


「ふふっ、気づきませんかねぇ? 屋上階段前の踊り場で昼食をとっている人間が居るという事実に。人気はあまりありませんが、それでも少人数とはいえ、定位置として屋上階段前の踊り場を昼食のスペースにとっている人間が存在する」


「だから、あなたは何が言いたいのっ!」


 とうとう我慢できずに生徒会長の龍華は机を叩き怒鳴り散らした。まるで煙に巻くかのよう態度。苛立つのは必死。ちなみに怒声にて一番びびっていたのは自由ヶ丘 あひる。


「簡単なことですよ。実に、えぇ、実に簡単なこと」


 クスクスと笑いながら聖は答えた。


「数少ない、男子生徒が屋上から降りてくる姿が目撃されていれば、幾ら何でも気づきますよねぇ……? 果たして、私の姿が屋上から降りてくる。そんな有り得ない姿が目撃されたのでしょうか?」


「「……」」


 正論。まさに正論である。事実として、屋上から伏見 聖が居た証拠は何一つとして存在していない。目の前の男こそがエロのカリスマであるという確たる証拠は何もないのだ。


 そんな中、一人。


(あるぇー? 屋上ってそんなに重要なのかなー、伏見って人がその時、どこに居たのかが一番重要な気がするんだけど……)


 自由ヶ丘 あひるだけが違った。しかし、口に出すことはしない。口を挟まない。空気。まさに空気のアヒル……ッ! 滅茶苦茶、重要なことにも関わらず、空気と化している。そして、生徒会役員二人も自由ヶ丘 アヒルに尋ねないっ!


 ミスッ……痛恨すぎるミスッ……!


 痛恨ッ! 痛恨ッ! まさかのエラーッ! まさかの失態!


 しかし、その時、姫宮 龍華に電撃、走るッ……


(違う。違う、駄目ッ! 駄目ッ! そうじゃないわッ……今は何よりも伏見 聖の身柄を取り押さえることの方が専決ッ! 尋問できるだけの『何か』が必要なのよ……待って……そういえば……)


 感づく。ここで姫宮 龍華、重大な事実に感づき始める!


(エロのカリスマ! 余りにも異様な恰好。証拠になるものが余りにも見えていたッ! あのフルフェイスのマスクを取り押さえれば――いえ、無理だわ……私ならば、まず証拠の隠滅としてあのマスクを処分する……あんなもの持っているだけで異様に目立つ。それに、彼が持っている鞄にとても入りそうにないわ? 手袋……? マント……? あっ)


 気づくッ! 姫宮 龍華、感謝したッ! 自分の才覚に! そして、余りにも愚かすぎるエロのカリスマにっ!


(僥倖ッ! まさに僥倖……ッ! パンツっ! そう、パンツよ! エロのカリスマが穿いていたパンツ! パンツだけは誤魔化せないッ! そう、伏見 聖は今! 黒のVパンツを履いている筈! 屋上で全裸になる!? そんな狂気の沙汰、出来るわけがないっ……Vパン! 勝った! 黒のVパンツ! VとはヴィクトリーのVよッ……)


 自分に打ちひしがれて、口元に浮かび上がりそうになる笑みを必死に堪え。いつものように冷静な顔をしたまま、姫宮 龍華は口にした。


「伏見 聖くん。パンツを見せなさい!」


「断るッ!」


 断言しよう。この女、馬鹿である。

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