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一緒に来るかいと、お隣さんは言った。
「俺はここを離れる。ここはもう『処分』されたんだ」
すぐに、ここは人の住める場所ではなくなる。
ここに残っても、この先どうしようもなくなるのだと、お隣さんは言った。
「俺と来れば、君はまだ歌い続けることが出来る。新しいマスターにつけば、新しい唄だってもらえるんだ」
砂が舞う。その風の中に、お隣さんの声が混じる。
俺は、これからシェルターに行く。
君は、どうする?
――――僕は。
一緒に来るかいと、お隣さんは言った。
「俺はここを離れる。ここはもう『処分』されたんだ」
すぐに、ここは人の住める場所ではなくなる。
ここに残っても、この先どうしようもなくなるのだと、お隣さんは言った。
「俺と来れば、君はまだ歌い続けることが出来る。新しいマスターにつけば、新しい唄だってもらえるんだ」
砂が舞う。その風の中に、お隣さんの声が混じる。
俺は、これからシェルターに行く。
君は、どうする?
――――僕は。
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