表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/52

35瓶 冒険ギルド

騎士団からの白紙(しろがみ)依頼の内容が、枯れ木に花を‥状態で・・。


‥ひとまず、調査の為に‥冒険ギルドへ向かいます。

 ウィリディス州 騎士団扉の、使用許可を得る為‥州軍の軍団長様から、白い依頼書が届いた。内容は・・カイチェットの森を、ボトルグの森に戻す事。


‥期間は、1年 以内。


それよりも、情報が足らなくて、何をどうすれば良いかが、全然分からない!


‥なので、とにかく調査が必要。全域は広いので、行った事の無い部分の調査へ‥冒険者と、非番の騎士団兵を連れ‥って流れになる。


朝の人が居ない商館で、ホリーさんに説明を受けた内容は、メモした。


「冒険ギルドは‥あちらの扉から出れば‥目の前ですね」

‥え?そうなの? そうだった??‥見て無かった。



そうだね…。アクセサリー屋に、向かった時、通ったけど‥素通りで。

「‥自分に関係しないと、見てない事も多いので‥」と苦し紛れの言い訳みたいに、言ってしまった。そ‥そんなに近い所に在ったのか‥。恥ずかしい!


 ホリーさん、苦笑してる。うぅ‥。


「とにかく、行ってみます!」ホリーさんと、奥の人‥見てないだろうけど、お辞儀して、言われた方の扉から出る。


ザアァァァ・・・。そうでした。雨だったわ。

‥ポンチョを出して、羽織った。


 今日は、雨だからか・・人通りが少ない。今だけ‥かな?

ホント、すぐの所に在る‥大きな建物が、冒険ギルドだ。


・・・初めて入るかも。


 中に入ると、壁際で寝てる冒険者が居たり、奥のお店で何やら‥話し声は聞こえるけど‥そこまで、人が居ない。


「すみません・・」と声をかける。

 一瞬 睨まれるけど…。目つきが悪いのかな?


「‥商人が、何用ですか?」

「依頼を出したいんですけど・・」


そういうと、不愛想な女性の受付は、カウンター下から、紙を1枚出し‥。

「これを、あっちの台で書いてきな」と顎で示される。


 頷いて・・。台と言うより、机‥。椅子は無いけど・・。暗い‥。

ん? 何か、白いボタンを押すと、その机だけ‥明るくなった。


 『ん‥むにゃ…』


視界の右下辺りに、さっき寝てた人が居たみたい。起こしちゃったかな?

・・・・また、寝たみたい。



紙は、A4くらいの大きさ。


 依頼主・・は、リモン‥と。所属?‥商人ギルド・・で良いのかな?

うんと、依頼内容・・。カイチェットの森で、調査への同行。


騎士団 兵士の同行 希望の有無・・。有‥で。


えっと、期間…3日程度。


 報酬‥どうしようか?


 例えで良いから、何・・とか、知ってる辺りの物の名前 出れば・・。同じくらいの価値の物から、選べるんだけど・・。


まぁ‥全部・・とか、遠慮の無い人は‥お断りするけどね。


 出せる物のカテゴリしか書いてないから、かね・素材・加工品・武具・・に〇を付けて・・。先程のお姉さん‥に、出す。


 紙を無言で受け取り、一通り見ると「ギルドカード出しな」と言われるので、出された手の上に置いた。


・・すると、大きなハンコを‥ ダンッ! と押して・・。


「騎士団の同行・・必要?」はい・・。


「冒険者が どなたになるかで、変わると思うのですが・・念のために」と言うと、ふーん・・って顔して、ここで待ちな…と言われる。


奥の部屋に行くと、大柄な男の人が来た。見ため・・熊?!


「おまえさんが、リモンか」え?・・はい・・。

こっちゃ来い・・というような手振りで、また‥カウンター内へ 入る。


奥のローテーブル と ベンチ椅子の所・・奥に、座らされる。


 熊のような人は、反対側の椅子に‥勢いよく‥壊れないのだろうか?と、心配になるくらいの、音を響かせ‥座った。


「騎士団の同行は、認められとるが‥。非番の兵士で、尚且つ‥同行しても良いって奴しか、無理だぞ‥。その辺は、分かってるか?」

「はい。同行出来る騎士が、居ない場合は‥調査は、延期にします」

「ふむ。考えておるな…」


「それから、騎士には依頼の報酬とは、別の報酬が必要だぞ」はい。

その辺は、先程・・聞いたばかり。


貰った紙を出して、質問してみた。

「一覧は、頂きましたが‥どのくらいの価値の物が、宜しいのでしょうか?」


 例えば・・で、武器なら 攻撃力いくつ くらいの物・・とか、素材なら、どういった物が、該当するのか?などを。


「武器なら、そうだな‥ボトルグの森になった時に、戦えるくらいだから‥」


…そうか。今は、居ないけど・・。

元に戻る形で・・変化したら、その時‥戦える武器が、望ましいんだ。


「最低でも、30以上だな。50あると良いが」

うっ・・さすがに、50の物無いな。作らないと。


「素材なら、ジン‥ヘボコ岩‥。あと、スコヴェル粉 や スフェラ石 とやらくらいか?」‥何でしょう?


‥それ、全部…。ぼく‥作った事ある物ですよね? わ ざ と かな?


「‥なるほど。では、防具なら、どのくらいが望ましいのでしょうか?」

「防具か・・。うーん。人によるが、大抵は‥20程度から、40もあれば良いのではないか?‥俺は、防具を使わないから、よく知らんが」


・・・そうでしょうね。

筋肉ムキムキ・・で、力籠めたら‥服が、ビリビリと破けそうです。


「‥用意、出来そうか?」

武具、私自身は‥使えない物の中には、いくつか‥40とか在ったけど・・。

「さすがに50までのは無いですけど、40程度なら持ってます」と言うと、熊の・・もう、あだ名になってるけど・・。口角を上げ、に ん ま り する。


「うむ!なら、大丈夫そうだな!」


「‥あと、確認したいんですけど」と話 終わりそうな雰囲気に、待った!をかけた。「ん? 何だ?」


「騎士団の方が、来たとして‥。同行の日程とか‥えっと・・食事は‥」


「うーーん。おーい、マルテ!・・あいつ‥えーと、プールスは、もう来てるのか?」「居ますよ。プールス!ギルド長が呼んでるぞ!」と大声で、呼び合う。


‥ご飯時の、我が家かな?



どこからか、人が来た。緑の髪で‥水色の目の人だ。

「お呼びでしょうか?」

「おう!こいつに、騎士団 同行の あれ これ を、説明してやれ」


 そう言って、席を立つ。慌てて立って「説明ありがとうございます」とお辞儀する。ギルド長だった…。熊さん。名前は‥存じませんが。


プールスさんに、座るよう‥促されて座り直す。


「それで、騎士団 同行の、何について‥説明すれば?」

「はい。まず‥非番の方が来るという話でしたが、毎日 変わるのですか?」

非番とはいえ、毎日 同じ人・・な訳じゃないと思って。


「そうですね。最初の内ほど、日によって来れる人が変わります」

やはり‥そうなんだね。


「場所は、どちらに?」カイチェットの森になると伝えると「では、町の出入口 辺りでの集合となりますね‥」と。


‥町の出入り口で、待ち合わせて‥出発・・。

ふむ。やっぱり、森に近い所の方が‥良い気がしてくる。


「調査の範囲は?」「全域です。ただ、1日に‥少しづつ‥ですけど」


 何度か頷き「兵士によっては、長く同行したがる方も居る場合は、野営も行えます。まぁ、人によるので、全員では無いですね」


「それから、その‥野営でなくても、昼間の食事や‥薬は、こちらで用意した方が、宜しいでしょうか?」


「‥えっと‥どうでしょう?」え・・知らないの?

「いえ‥少し、待って下さい」と思い出そうと顎を掴んで、唸りだした・・。



「‥確か、以前に薬師の同行で行った際は、現地で獣を倒して食べた‥とか」

「でも、カイチェットの森に、獣・・居ませんけど‥」



・・・。


「‥そうでしたね」

なんか、無さそうだなって思ったから・・。もう いいやっ。



「じゃあ、こちらで準備する事にします。薬は使いたい物を‥言ってもらえば、無償で提供する事にします」

「え?!‥無償は‥マズいのでは?」・・?‥どうして?


「同行してくれてるのに、都度 金を払わせるのですか?‥逆に面倒では?」と、私の方が‥怪訝な顔で反論してしまった。


「いえ、その日の終わりに徴収‥という形が多いのですよ」

「‥でも、こちらは同行をお願いしてるので‥」


「あなたが、良いなら‥それで良いとしましょう」と‥なった。

なんだか、すみません。


「他には、何か‥ありますか?」

「兵士でも、同行する冒険者でも‥。自分の赤い髪に、嫌悪感を抱いてるような人は、同行を拒否したいのですが・・」


‥あぁ。と察して下さった。商館での事など、何か聞いてるのかも‥。


「それは、記載しておきますね」と言ってくれる。

「‥同行者が決まったら‥どういう流れで、行けるのでしょうか?」


‥まず、依頼の紙が出される。

最初なので、ランクは低め。カラーって、ランクの人に‥出されるらしい。


 ちなみに、カラー=赤い紙。商人ギルドの赤さと違って、やや黒っぽいから、深紅寄りかな?って思った。


「そうだ‥報酬って、どのくらいにしたら?」

「騎士団兵ですか?」「いえ、依頼の方の・・」


基本は、魔物も出ない森での同行なので、300R 程度で良いらしい。

思いのほか‥安い。良いの?


「同行中の、食事や薬の提供があるなら、高いくらいですよ」

「そうなんですね‥」この世界の金銭 感覚に‥馴染めてません。



「‥そういえば、依頼の報酬は‥ギルドに預けるのですか?」

「そういう場合も、ありますが‥。現地集合・現地解散‥などの場合は、別れる際に『本日の報酬』として、お渡しになれば良いでしょう」預けても構わないと言われる。そうすれば、払った・払ってない‥というトラブルは、防げると。


「‥報酬の金額って1人‥300Rですか?‥1枚で‥ですか?」

「1枚で・・ですよ」


グループで受けても‥300R・・。来る人、居るのかな??不安だ。


「最初しばらくは‥誰も来ない可能性も‥ありますが‥」

・・そういう事も、あるよね。


「雨となった場合は、どうされますか?」

「あぁ‥えっと、大雨なら中止で」大雨だと、危険かも知れないし。


‥つるっと滑って‥うっ。転生前の事を…思い出してしまった。


「分かりました。騎士団にも通達しておきます。今の宿は、どちらでしょう?」

「‥緑一色の‥」と言って、すぐ理解された。


 依頼についての、あれこれを‥ひとまず、納得した。

そろそろ、宿に戻って錬成したい!


「では、お願いします」依頼報酬は預けて、人の多くなってきたギルドから、お辞儀して去った。


‥雨・・上がってた。雲の切れ間から‥青い空が見えてる。

雨上がりの澄んだ空気を嗅ぎながら、宿に戻る。店主 居ないや・・。



階段を上ってる…と、あれ?店主さんが‥居る。

「どうしたんですか?」


店主の奥に、騎士団の兵士まで居た。

え? 何事??


「君の部屋に、誰かが押し入ったみたいなんだ」と店主が、壊れて床に転がってるドアを指さして‥言った。


・・私が出かけて数分後に、大きな音に驚いて、上に登ると‥ドアが、壊されてるのが、見えたらしい。直後に、何人かの足音が‥聞こえたけど、すれ違ってないって。…泊ってる人って事よね?


「ドアが壊されたけど、他に空いてる部屋が‥無くてね…」

「そなたの安全の為に‥他の宿へ、移ってもらいたいのだが・・」


‥この町、ここしか泊まれないけど?

港町へ行くしかないかな?‥まぁ、まだ明るい時間だし。

「分かりました。構いません」じゃあ、鍵返して清算したら向かおう。


「‥いいよ・・。こんな事、今まで無かったんだけどね・・」

お金・・受け取ってくれない。どうしよう。払わないと、落ち着かない。


「じゃあ、代わりに‥これ、預けます」と、傷薬アメ10粒の袋を渡す。

それは、非売品で‥お店側で保管して欲しい事を伝えた。


 傷薬アメ・・。飴 と、名が付いてるけど、さすがは元ノイゼルって感じで、気温の変化に強い。今の所・・窓辺に置いて、実験してても・・溶けて くっつく…という事が、起こってない。


‥口の中より、高温なのにね・・。なので、冷却不要なのだ。


お・・店主、受け取ってくれた。

「それでは‥」と宿を出て、一旦・・ギルドに寄る。

さっきの・・プールスさんを見つけ、宿が変わる事を伝えた。


いえ・・まだ決まってないから‥とは言ったけど、港町になりそうと伝える。

「では、決まり次第‥ギルドから、こちらへ連絡するように、お伝え下さい」

会釈して‥まずは、近所の‥港町へ。







・・・なんか、変だぞ。



‥どこの宿も、空いてない‥と言う。

それも、名乗った矢先に、ダメって。何?どこぞからの根回し??


はぁ・・さようで御座いますか。・・良いですけどね。

‥トントの町まで、来てみました。



あの高級宿ですら、満員 御礼らしく‥空いてない。


…どうしよう。どこも‥空いてないぞ。いっそ・・野宿?なんて、思ってたら・・・ワングさんに声をかけられた。

「なんじゃ?宿、空いてなかったのか?」はい・・。


ワングさん、大荷物 持ってたので、運ぶのを手伝いながら、お店まで来た。

「一泊くらいなら、泊めてやっても‥いいぞ。どうする?」

「え⁇ 良いんですか⁈…お願いします‥」


‥今夜は、なんとかなった。明日から‥どうしよ?

【マルテ】ガリゾーントの町・冒険ギルドの受付。誰と話しても不愛想。女 / 23歳 / 独身 / 斧使い / 166cm / 筋肉質 / 緑の髪 / 茶色の瞳で釣り目。眉毛太め。


【プールス】ガリゾーントの町・ギルドの説明係。得意分野の話をすると、止まらないし、止められない。男 / 25歳 / 独身 / 槍と魔法使い / 177cm / 細身 / 肌白い / 緑の髪 / 水色の瞳。


【カラー】

冒険者ランクの1つ。一人前と認められ、他所の町への行き来を許可される。


※リモン ( 凛 ) の金銭感覚 → 300 Rを300 円と思ってるせいで、安く感じてる。


【ノイゼル】

モラスクストラーノが落とす素材。無味 無臭・無色 透明。食用。熱に強い。


次回、追いやられる形で、森へ行きまして‥えぇ…初の・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ