表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

序章:御魂分け

はじめに、光があった。


光は名を持たず、ただ満ちていた。

やがて光は、無数の滴となって世界に降りた。

その一滴が、私であり、彼であった。


 ある時代、ある大陸。青い神殿の中で、私たちは神に手を重ねて誓った。

「もしも離れても、星々の周期が巡るたび、必ず互いを見出す」と。


だが、禁忌は破られ、儀は歪められた。

嫉妬と恐れが絡み合い、誓いは呪いへと反転した。

彼は私を殺し、私は彼を赦せず、海は大陸を呑み込んだ。


 光は深く沈み、長い夜が始まる。

いつか終わる夜だと知りながら、私たちは数え切れない季節を越えた。

名を変え、姿を変え、何百年ごとに出会っては、また失った。

けれど、神に分けられた御魂の核は、消えなかった。


 そして今、現代日本。星の配置は語る──獅子の昇り、深淵の番人、そして火のノード。これは、終わらせるための再会である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ