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3/3

魔聖熊戦と言う名の一発テイム

遅くなってすいません!

しばらく不定期になりそうです!



「じゃあ配信かな!」


「こんにちは!アカツキと!」

「オボロの!」

「「ワンダーランド・ショウタイム!」」


︰挨拶定着?

︰百合最高


「今回は! あたしとオボロでカレーライスと手打ち饂飩作っていくよ!」

「饂飩とカレールーは私の担当だよ!」

「その前に買い物をする!」


︰作れるんか?

︰饂飩はともかくルーは作れるんか?

︰買うところからかぁ


「お母さんに秘伝レシピ教えてもらったんだよー。 しかも今回のは私のアレンジ!」

「わふ!」


︰ツバキもアカツキ&オボロも楽しそうだな


まずはカレーのスパイスを買うため、香料(スパイス)屋に来ていた。


「いらっしゃい。 ご注文?」

「カルダモン、クミン、コリアンダー、ターメリック、シナモン、ナツメグ」

「あるよ。 500ライラさ」

「これね!」

「毎度あり!」


八百屋。


「らっしゃい!」

「注文は馬鈴薯、人参、玉葱、小麦粉、林檎、甘蕉(バナナ)、檬果(マンゴー)

「600ライラさ」

「おっけー」


調理器具店。


「へいらっしゃい!」

「包丁セット、大鍋2つ、お玉、フライパン3つ、まな板。」

「おう! 3000ライラだ」


雑貨屋。

「いらっしゃい!」

「テーブル、テーブルクロス、めん棒、麻袋、木皿」

「500ライラ」


牧場。

「こんにちは〜…」

「こんいちは!」

「若者が来るなんて珍しいんじゃよ」

「そうなんですね。 牛乳とバター、卵がほしいんですけど」

「普通の牛乳もバターも卵いいが、レッドボヴィーニ乳やレッドボヴィーニバター、スカイガッリーナーエッグといった高級品はもっと美味しくなる。買うなら全部で4000ライラじゃが、依頼をしてくれれば500ライラまで下げるぞ」

「どんな依頼なの?」

「牧場に最近熊が来ていての。 その熊によって被害を受けておるんじゃ。 その熊を大人しくするか討伐してほしいんじゃ」

「わかった、受ける!」

『「エクストラクエスト︰魔聖熊の襲撃」が受注されました!』


︰エクストラクエスト!?

︰魔聖熊ってなんやねん


どうやら魔聖熊という熊が原因らしい。


「とはいえじゃ。実はもう居場所はわかっておる。 アースフォレストの最深部におる」

「「え?」」


︰え

︰じゃあ自分で討伐すればいいんじゃ?


「問題はその強さじゃ。 おそらくレベルは60くらいあるじゃろう。 実は、わしは元Bランク冒険者じゃが、レベルは40。 差が広いんじゃ。 それにもう最盛期じゃあるまいし。」


︰60…?

︰最前線でもまだ20くらいなのに


「魔聖狼とやらは、強いの?」

「強いから依頼してるんじゃ」

「魔聖熊、か。 無理だとは知ってるけど、せめて半分くらいの力で(・・・・・・・・)戦えるといいな・・・」

「あーあ。 昔からの強いやつと戦いたいスイッチが入っちゃったじゃん!」


︰半分の力?

︰本気じゃないと?

︰気が気じゃねえな

︰シリアス!


「オボロは強すぎて、お母さんに特殊なリミッターみたいな効果のあるペンダントを渡されててね?、肌身欠かさず持ってないと全て破壊する破壊神になっちゃうんだ!」

「アカツキの話に補足を入れると、本気でやると大変なことになるからリミッター代わりのお守りを持っててねー。 わたしはリアルだと普通の人くらいしか出ないんだ!」


︰ま、まあ


「よし! いい感じでリスナーさんを引かせたし、行くよオボロ!」

「うん!」


︰引かせるのが習慣…?


「ここがアースフォレスト?」

「オボロー。 ここ暗いよぉ」

「アカツキは暗視の訓練受けてない? 私は受けたけど」

「あたしも受けたけどさぁ、やっぱ本家ほどガチじゃないし、怖いよ」


︰アカツキには人間の心あったんだな?

︰オボロには?

︰ないと思うえ


「でも目を凝らせばある程度見えるし」

「まあね」


︰ここの百合が好き


「フォレストウルフばっかりだよー! 日々の不満をフォレストウルフにぶつけてやる!」

「せーの!」

「「わんだーほーい!」」


︰?

︰そうえば掲示板にわんだほーいって言いながらラビットを倒しまくるやつがいるって言ってたやつが居たな。

それ以来投稿していないが。

︰あ|(察し)


「グオー!」

「あ、クマだ、鑑定しよう」


【ネームドキムンカムイ 『テウス』】

世界中の全ての神熊を含む熊を従わせるほどの強さを持つ熊。

この熊により大昔に国を滅んだ国は少なくないという。

そのため一度とある国により討伐隊が組まれたが、進行の途中でその国は一夜にして滅んだという伝承が残っている。

既に大昔に絶滅しているキムンカムイで神力が使え、覚醒により人語も喋ることができる。


「クマだね、無視しよう」


︰へ?

︰引いた


「グ、グオ?」

「どうしたの?」

「グオ、グオオグオ!」


そう鳴いてインベントリである麻袋を指差す。

魔物は魔石を使って進化させるんだとかなんとか聞いたことある。

このクマは進化したいんだろうか?


「これが欲しいの?」

「グオー!」

「分かったあげる!」


欲しそうに鳴き白色の大きなフォレストウルフの魔石に頭突きする。

その瞬間、クマは魔石に吸い込まれ、新緑のような色の魔石に変化した。


『魔石にキムンカムイが宿りました。 名付けを行ってください』


「あなたの名前は! クオリアだよ!」


『アカツキ&オボロゲーム最速で懐きテイムを成功させました。 称号『懐きテイムの先駆者』を獲得しました』

『アカツキ&オボロはアナザー「召喚師」を取得しました』

『アカツキ&オボロはゲーム最速でアナザー職業を手に入れました。 称号『アナザーの先駆者』を獲得しました』

『召喚の魔石を持った状態で召喚と言うとクオリアを召喚できます』

『アセビのレベルが24に上がりました』

『リコリスのレベルが25に上がりました』

『アナザー「召喚師」限定で冒険者ギルドにて召喚の間が開放されました』


︰同時に称号!?

︰アナザー職?

︰ネームドモンスターテイム?

︰さっきまで15だったのに

︰インフォ多い


「やった! 私にも従魔が!」

「おめでとう!」

「内容が濃いからお昼にも後半戦としてカレーするねー!」


︰おっけ

︰頑張れー!


side 管理室


New Live World Online運営部門。

部門別に分かれており、特に重要な会議の司会役、運営に関わっている。

他にも開発部門、アルゴリズム部門、グラフィックデザイン部門がある。


「あー! かわいい!」

「部長、声大きいですよ。 確かに推し(アカツキ)は可愛いですが」

「マジで可愛い! 特に推し(オボロ)の声! これだけで部長しててよかったって思う!」


今回の配信はカレー作りだ。

でも今はただでさえテイムの確率の低いネームドモンスター、それも最高難易度のカムイ系統のキムンカムイの一発テイムという偉業を果たした化け物。

その確率がどれくらい低いのか、私でもわからない。


「すごいですね…。 初見のモンスターですら判定が『敵意なし』なんて…」

「カムイ系統のAIは敵意に敏感なAIなので敵意はないと考えたほうがいいですね」


「そういえば例のモノの開発はどうなんだっけ?」

「開発部門によるとAIの開発に少し苦労してるらしいですけど、早ければ3日で完成らしいですよ」

「まあねー。 自我と感情のある完全自律のAIなんて世界が震え上がるでしょうよ」

「自分たちが言うのもなんですけど、開発部門すごいですよね」

「変人だらけだけど、その分作りたくなるのが性よね」


「試験はどうするの?」

「それがNLWOをやらせて異常はないかとかやるらしいですよ。 開発部門曰く『試験というより感情表現とかそういうのを学習させるのが目的だがな、ははは』らしいですけど。 まあゲームだったら色々な意味で効果的だと思いますよ」



一応自律で動くAIはあるのだが、それはあくまで半自動。

マザーと呼ばれるAIにすべてのAIは管理されていて、AIは無意識のうちに許可を求めるログを送り、マザーはそれを許可を基準をもとに許可を出し、AIはそれを元に動く。

自らで動いて自ら考えるAIなんて存在しない。

そんなAIがあるならマザーは要らなくなる。


「ま、仕事しよっか」

「はい」


運営達はあくまでゆかり(オボロ)とりんね(アカツキ)のことを"注目人物"としてみていますが、半分以上はファンです。

ですが方針は【どうせ偉業果たしてそうだし、みんなで見守ろうぜ!】なので干渉は基本的にせず、リスナーとして徹しています。

しかし、コメントはネタバレにならない程度ならしてます。

ちなみにAIの開発が早いのは定時で帰ってオボロとアカツキの配信を早く見たい!っていう思いが入っています。

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