冒険者ギルドと初対人戦
寝起き……眠い
「ほへぇ〜。ここが冒険者ギルドか〜。」
冒険者ギルドは双剣の看板の下に冒険者ギルドという文字があり、その中からはお酒の匂いと騒がしい超えが聴こえてくる。
ちょっと怖いが行こうと決めたリルはドアを思いっきり開いた。
「すいませーん。冒険者ギルドはこちらですか?」
「はい。冒険者ギルドですが!おつかいかしら?それとも依頼かしら?」
そう答えてくれたのは受付らしきところにいる女の人だった。
「いえ、冒険者登録をしようかと」
「あ、はい。冒険者登録ですね。失礼ですがご年齢は?冒険者は10歳の職業を貰ってからしか登録出来ませんが……」
「えっと……僕は10歳です。」
「あ、そうなのですね。身長が低いからてっきりまだ7歳くらいかと思いました。」
グサ
(こ、この人、僕の心を抉ってくる……)
そうは言うが実施リルは身長が低く、さらに女の子のような顔立ちのため余計に幼く見えてしまうのだ。
「そ、それで!冒険者登録をしたいのですがよろしいですかっ!」
この話を続けるとさらに心を抉られる気がしたので多少口調が変になったが強引に話を変える。
「はい。冒険者登録には試験がありまして、王都の外の森でゴブリンを5匹狩るか、冒険者ギルドにいる教官と戦い認めてもらう、または勝つことが条件です!因みに教官に勝った場合はEランクからスタートのところ、Dランクからスタート出来ます。どちらにしますか?」
「じゃあ教官で。」
というのも王都の外に出るとまた入れなくなるため、中で済ませられるようにしたいという気持ちと、対人戦を一度やってみたいという気持ちがあり、教官にしたのだ。
「じゃあこちらに来てください」
「はい。」
そして受付の人に案内され、広い闘技場らしきところに連れて来られた。
奥から模擬剣を持った40歳くらいの男の人が現れ、僕に「大丈夫なのか?模擬剣とはいえ当たると痛いぞ」と言われたので僕は「大丈夫です!」と答えると「ははっ、そうか。」とだけ言い、少し離れたところで剣を構えた。
「これより教官と冒険者志望の少年の戦いを始めます。」
その声に合わせて僕は生活魔法の[ライト]に魔力を込めて使う。
するとすごい光を放ち教官の視力を一瞬奪う。
その隙に教官の首に剣を向けると、審判をやっていた受付の人が「やめ!勝者。リル!」と宣言して、僕は剣をおろした。
「それにしてもリルは強いな!引退したとはいえ、俺はCランクまでいったんだがなぁ。リルは誰かに武術をならっていたのか?」
「いえ。全部我流です!僕が勝てたのはおじさんが油断してくれたからですよ!最初から普通に打ち合っていたら負けていましたよ!」
「ははっ、そうか。いやぁ、慰められちまったな。」
「またいつか戦いましょう!今度はおじさんが油断しなくても勝てるようになってみせます!」
「おう!がんばれや!次は負けねーぞ!」
そう約束を交わし、僕は冒険者登録の続きをしに、受付の方に戻っていった。
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テンプレのやつを書こうかと思ったのですが面白くないのでこんなかたちにしました!
やっぱりバトルと会話の文は難しいです!