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恩返し

短めです。

「うーん。装備は預けちゃったしなにしようかなー。」と僕が歩いていると見覚えのある人を見つけた。


「すいませーん!ロイドさん!お久しぶりです!」


「お、何だリルか?今日はどうしたんだ?冒険者には慣れてきたか?」


「はい!ロイドさんのお陰です!ありがとうございました。」そう言って僕は頭を下げる。


「いいってことよ!それで、俺に酒は奢れそうか?なぁに、いつでも大丈夫だけどな!」


「はい、あ、今日って空いてます?昼」


「おう、今日は非番だからな。何だ?奢ってくれるのか?」


「はい!それなりに稼いでますので」


「よし、じゃあ行くか!それでどこに行くんだ?」


「それはですね……着いてからのお楽しみです。」


「ははっ!面白いじゃねーか。よし、連れて行ってくれ」


そう言って僕らは大通りを歩いていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「お、おい。リル。この辺って高級街じゃないか?なぁ、ほんとにこの辺なのか?」


「確かこの辺ですね……とと、ありましたよ。あそこです。」


「なぁ……リル。あそこって高級店どころか貴族がよく来るとか言われる店じゃないか?なぁ、俺達が入って大丈夫なのか?」


「多分大丈夫ですよ。でも店の中で騒いじゃいけないって言っていました。ローグさんが。」


そう、リルはロイドさんに恩返しをしようと前にギルドマスターのローグさんに聞いていたのである。そのときにこのお店、黄金林檎(ゴールド・アップル)というお店を聞いたのだ。


「おいおい、サラッとギルマスの名前が出てきたんだが……リルは何者なんだ?」


「ただの冒険者ですよ?」


「ほんとか?」


「ほんとです、じゃあ行きますか。」


「わ、分かった。」


そうして僕らは黄金林檎に入って行ったのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「すいません。今って空いてますか?」


「2名様ですか?空いてますけど……何か身分を証明出来るものはありますか?」と言われたので僕は冒険者カードを取り出す。

「これで大丈夫ですか?」


「冒険者さんですか?うちはCランク以下はお断……え⁉は、すいません。Aランクの方ですね。なら大丈夫です。席は個室も御座いますがどうしますか?個室には防音魔法が掛かっているので騒いでも大丈夫ですよ。その分ちょっと高めですが。」


僕はロイドさんと話をしたいと思い、個室のほうが便利なので個室にすることにした。


「じゃあ個室で。」


「かしこまりました。2名様ご案内でーす!」


そのして僕とロイドさんは個室に入って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで、どうしてAランクになったんだ?あれ、そうとう条件が厳しかった気がしたが……」


「あぁ、そのことですか?うーん……注文してから話します」


「おぅ。リルは何にするんだ?俺は……そうだな。シュヴァリエとナッツリアの素揚げと朱酒にするか。」とロイドさんが決めたようなので僕も考えて決める。


「あ、じゃあ僕はミルケリアスゥントーとリューネルアの果実絞りジュースにします……店員さーん!注文良いですかー!」と決まったので僕は店員さんを呼ぶ。

するとすぐに扉が開き、店員さんが紙を持って入ってくる。

入ってきたのは20歳くらいの若い女性で耳が少しとんがっている……いわゆるエルフだった。


「ご注文をお聞きします。」


「じゃあ僕はミルケリアスゥントーとリューネルアの果実絞りジュースで、ロイドさんがシュヴァリエとナッツリアの素揚げと朱酒だそうです。」


「かしこまりました。では失礼します。」そう言って店員さんは扉を閉めて部屋から出ていった。


「それで、リルはどうやってAランクになったんだ?」


「はい。簡単に言うとキングロックタートルを倒して、ついでにローグさんも倒したからです。」


「おぅ……衝撃的な発言が聞こえた気がするが、キングロックタートルってのは強いのか?その辺はよく知らん。」


「えぇっとですね‥Aランクの魔物らしいです。凄い硬いらしいですよ?」


「らしい?硬いんじゃないのか?戦ったんだろ?」


「あ、確かに硬かったですよ。剣で傷がつきませんでしたし。」


「おぅ、そりゃ硬いな。でもどうやって倒したんだ?」


「溶かしました。」


「溶かした?!」


「はい。魔法でチョチョイって。」


「何そのエグい魔法……城壁に当てたらどうなると思う?」


「やってみなきゃ分からないですけど、まぁ1画地分くらい削れるんじゃないですか?」


「やるなよ、絶対やるなよ!」


「振りですか?」


「ちげーよ!ったく。それでよ、ローグって言ったらギルマスだろ?

王都の冒険者ギルドのマスターとなるとこの国で一番のギルドマスターってことだぞ?

それを倒すって……どんだけだよ。」


「確かにローグさん強かったです。何か歴戦の戦士って感じでした。」


「まじか。それに勝ったお前も大概だがな……因みにどうやって勝ったん「お待たせしましたー。」………食うか。」と話の途中で入ってきて料理をおいてから出ていった店員さん。ナイスタイミング!


「はい。食べましょう。」そう言って僕は箸を手に取って届いた料理を食べ始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ご飯を食べ終わり店を出た僕たちはそこで別れることにした。


「リル、今日はありがとな!美味かったぜ!それにしても幾らだったんだ?

高かったろ?」


「そうでもありませんでしたよ?たかが金貨3枚でした。」


「……………それ、節約すれば6ヶ月はいきていける金額だぞ?」


「まぁ、ローグさんのお陰みたいなものですから!今日は楽しかったです。ありがとうございました!」


「おう、またな!」


そう言って僕は温もりの宿に戻っていった。




いやぁぁぁ、眠ーぃです!高級睡眠不足、高い眠りにつきたい!

深い眠りか。

良かったら評価のほうおねがます!

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