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ギルドマスターとお話し!

眠いです

「すいません。ローグさん。今空いてますか?」


「あぁ、大丈夫だが……何の用だ?」


「ランクアップの面接をよろしくお願いします。」


「はぁ?そんなの面接官に任せればいいだろ。」


「それが、今日は不在でして……頼めませんか?」


「はぁーー。分かった。今居るのか?」


「はい。私の後ろに。」


「よし、入れ。カミシャもだ。」


「はい。分かりました。リルくん。ついてきて。」


「分かりました。カミシャさん……………失礼します。」


ギルドマスターはくろい髭が生えたいわゆるダンディと言う見た目だった。


「おう。礼儀正しい奴は好きだぜ。まぁ、とりあえず座れや。」


「はい。ありがとうございます」


そんな挨拶を交わし、僕はギルドマスターと向き合った。


「それで、この坊主……リルと言ったか?それがどうしてランクアップを?ランクアップの面接はCランクの時だろ?幾ら何でも早すぎだ。」


「それについては私から説明します。リルくんは冒険者に一昨日なったばかりなのですが、初めてのクエストの最中に落とし穴に落ちました。

そして落ちた先に大きな扉。つまりボス部屋があったそうなのですがそこにいるゴブリンを全滅させて帰ってきました。

それを踏まえてCランクに昇格させようかと。」


「いやいや、たかがゴブリンの群れを全滅させたからってCランクはおかしいだろ。」


「いえ、リルくんが倒してきたのはゴブリンの上位種でした。中にはゴブリンジェネラルやゴブリンキングもいたそうですし、実際に魔石も上位種の魔石でした。」


「おいおい。それってもしかして。」


「えぇ。30階層のボス部屋です。それを踏まえてCランクに昇格させようかと思うのですがどうですか?」


「ふむ。実力は申し分ないな。だがCランクになるためには職業を教えて貰わなければならないんだが……リル。大丈夫か?」


「えぇっと……そのことなんですが……」


「何だ?言えないのか?流石に職業が分からないままCランクに上げることは出来ないんだが……」


「うーん……表現しづらくて。実際に見てもらったほうが早いかと。」


「おう、見せてくれ。もしステータスが見られたくないなら[ステータスオープン、職業]と言えば職業だけになる。」


「分かりました。ステータスオープン、職業。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


職業 ???


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こういうことなんですが……」


「いや、どうゆうことだよ。」


「それが僕にも分からないんです。ずっとこんな感じなので…」


「おぅ……なるほど。何か確かに表現しづらいな。済まなかった。」


「いえ、大丈夫です。それでランクアップ出来ますか?」


「よし。大丈夫だぞ。ランクアップを許可する。」


「ありがとうございます。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それにしてもリルって誰かに似てる気がするんだよな。」


「え?誰にですか?」


「あぁー、それが思い出せないんだよな。どっかで見たことがある気がする顔立ち……リル、お前父親の名前は?」


「えっと、確か"ライガだった気がします。」


「ライガ……ライガ……ってあいつかよ!あのクソ生意気な野郎……ってどうやったらこんな礼儀正しい子に育つんだよ!あいつだろ。ライガだろ。礼儀の欠片もないやつがどうやって………リル、母親は?」


「ミネリアですけど」


「あぁ、なるほど。ミネリアか。なら納得だな…あいつは礼儀正しいいい子だったからなぁ……ライガとか真逆で。」


「と言うかローグさんは両親のことを知っているんですか?」


「おう。知ってるも何もあいつら一応"S"ランク冒険者だからな。因みに俺も元Sランクだ。」


「え?!父さんと母さんが……そうだったんだ。良ければ両親の話を聞かせて貰えませんか?」


「おぅ。別に構わないが……両親に直接聞けばいいんじゃないか?」


「……居ません。両親は魔物と戦い死にました。」


「……済まない。察するべきだった。」


「いえ。大丈夫です。こちらこそイヤな雰囲気にしてしまいすいません。」


「おぅ……それにしてもお前の両親が死ぬところ何て想像もつかないんだが…いったい何と戦ったんだ?」


「火龍です。」


「火竜?あれはAランクだぞ?……あいつらが負けるわけ」


「火"龍"です。」


「はぁ?火龍だと?ありゃあランク外魔物……一部では神獣と呼ばれるやつじゃねぇか。そりゃ負けるわな」


「いえ、"相打ち"とのことですから負けてはいないんじゃないでしょうか。」


「はぁ?!相打ちだと……いや、あり得るか。だってライガだもんな。」


「そんなに父さんは強かったんですか?」


「あぁ、強かったさ。リルの両親はな。どっちもユニーク職業だったのさ。そう言う意味では、リルの職業もユニークすぎるが……まぁ、ライガが魔剣士、ミネリアが精霊治癒師だったのさ。」


「え?そうだったんですか?」


「あぁ、実際強くてな。今の迷宮の最高攻略階層記録はリルの両親…つまりライガとミネリアのコンビ記録なのさ。」


「えぇ?!そうだったんですか……なるほど。だからか。」


リルは、自分の持つ短剣や指輪は迷宮のものだと理解した。


「どうしたんだ?何か分かったのか?」


「あ、いえ。何でもないです。ローグさん。今日はありがとうございました。」


「おう。こちらこそだ。有意義な時間を過ごせた。下に行けばCランクのギルド証を貰えるだろう。じゃあ、またな」


「はい。また来ます。ありがとうございました。」とお礼を言ってリルは下の階に降りていった




すやぁ

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