メリィの決意
異世界転送マシーンの中
自動ドアの開く音が響く
メイドロボは、色とりどりのパンティーをオボンに乗せて、ドアから、あらわれた
足を組んで、ティーカップで紅茶を飲んでいるパンティハンターは、はずれていた口部分のマスクのパーツをはめるとメイドロボのほうに向いた
「どうだ?」
「パンティハンターのおっしゃった通りでした、どれも我々がいた世界のパンティよりも、何倍もの大きさのあるパンティーエネルギーが検出されました」
「これなら、不足ぎみのパンティエネルギーも回収できそうだな」
「はい、とくにこの魔女が履いていたという、緑のパンティは、100枚分近いエネルギーを回収できました」
メイドロボは、パンティハンターに緑のパンティを渡す
「やはりな、色もデザインもよし、ついでに、パンティエネルギーもいい、私は、この世界にこれて、ほんとうによかったと思っている」
その時だった、外から、人の叫ぶ声が、かすかにパンティーハンターに聞こえてきた
「パンティハンターさーん」
それは、パンティーハンターを呼ぶ少女の声
焦り声で、何度も何度も同じ名前を叫んでいる
その聞き覚えのある声に気づく
「むっ、メイドロボよ、私に客が来たようだ、外に出てくる」
そう言って、持っていた緑のパンティをメイドロボに返す
「了解です、いってらしゃいませ」
メイドロボは、主人に対しお辞儀をする
そして、パンティハンターは、外に出て、声のするほうに向かった
「パンティハンターさーん」
その名前を叫ぶ、茶色髪の少女
木が大きくゆれ、何かが近づいてきたのに、少女は、身構えた
そのとき、空から、サイボーグスーツの男が降ってきた
「少女よ、どうした?」
パンティハンターを見て、涙を浮かべ、抱きついてくる少女
「お願いパンティハンターさん、お姉ちゃんと村の人を助けて」
「まあ、なにが、起きたか、説明してくれ、少女よ」
少女は、パンティハンターから、離れると顔をあげた
「うん、人さらいが着て、村の人の女性が、さらわれちゃったんだ」
「ほう、この世界にも、人さらいがいるんだな」
「それも盗賊の話から、シャーロットという名前が出たんだけど、そいつ幻惑の魔女っていうやつで、人間をコレクションにするのが、趣味って噂なんだ」
「ほお、コレクターとは」
「お願いです、パンティハンターさん、みんなを助けて」
だが、それを聞いたパンティハンターは、腕を組んで考えて込んでいるようだった
「う~む、残念だが、パンティハンターは、悪者を退治することは、専門外だ」
「そんな……」
下を向き、握り拳を握り、落胆する少女
「だがな、その人さらいのパンティと、その後ろにいる魔女のパンティには、用がある、あとは、少女がどう動くかだ」
少女は、驚いた様子で、パンティハンターのほうをみた
そして力強い声、一言
「私は、お姉ちゃんたちを助ける」
「フッ……利害の一致だ、そうと決まれば、人さらい達は、どこにいったのかだが、わかるのか?」
「うん、たぶんだけど、幻惑の魔女の館だと思うよ、そこに人間コレクションがあるって、噂なんだ」
「ほお、館の場所は、わかるのか?」
「うん、村の人に聞いたことがあるよ」
「そうと決まれば、足がいるな」
パンティハンターは、腕のボタンをボタンを押す
そして口元まで、腕を持ってきて、一言しゃべる
「メイドロボよ、馬の準備を頼む」
その言葉を聞いて、謎に思うメリィ
「メイドロボ、馬、?」
「少女よ、おれは、足を取ってくる、少し待っててくれ」
「うん……わかったよ」
パンティーハンターは、大きくジャンプすると、その場から消えた
メリィは、木の根本に座り、待つことにする
「さっき、馬って聞こえたけど、パンティハンターさん、馬も乗れるって、すごいな~」
下を見て落ち込む少女
地面を指でなぞる
「はぁ・・・馬って、怖くて、ちょと苦手なんだよなぁ・・・」
溜息が、静かな森に響く
パンティハンターが消えて、1分、なにかが駆けてくる音が聞こえてきた
それを聞いて、少女は、足音の方向を見る
遠くから、見えてきたのは、馬のようだったが、少しちがった
下半身は、馬だが、上半身は、パンティハンター
それは、まるでケンタウロスのようなものだった
「ふぅ、待たして済まない」
それは、パンティハンターの声
少女は、驚いた顔をしている
「パンティハンターさん?」
「その通りだ、これで魔女の城まで、いくぞ」
パンティハンターは、足を曲げ、少女が座りやすいように、腰を下ろす
メリィは、飛びかかるように、乗る
そして、自分の座ってる、座布団に手を当てる
「座るとこ、ふかふかだ~」
「人を乗せたことは、今まで、なかったので、急ピッチで、乗りやすいように取り付けた」
「わぁい、ありがとう」
「あとは、取っ手も取り付けたから、そこに捕まって、振り落とされないようにしてくれ」
二つの取っ手をしっかりと握るメリィ
「よしでは、出発だ」
「案内は、まかせてパンティハンターさん」
「うむ」
ケンタウロスとなった、パンティハンターは、森を駆けていく
幻惑の魔女の館に向けて




