VS森の魔女
「あれ……」
先頭を歩いていた、少女が、あたりを見渡す
「どうした?迷ったか?」
「何回もきた道だから、迷うはずないんだけど、おかしいな~」
さらに森を進むと、二人の目の前に、小さな洞窟が見えてきた
「あったあった、あの洞窟の先に、薬草があるんだよ」
少女は、洞窟に向かって、走っていく
「走ると転ぶぞ」
パンティハンターも後を追いかけ、洞窟に入る
洞窟の中は、薄暗く、子供には、楽に通れるが、大人が、通るには、小さく、進むのに手こづりながらも出口に向かった
洞窟の出口を抜けると、広い場所に出た、大きな木があり、その木の上を少女が見上げて、立っていた
しかし、なにかに怯えているような顔だ
「むっ……少女よ、どうした?」
少女が見上げている、ところを、パンティハンターも見上げた
そこには、さっきみた蝶人間に似たのが4匹、そして杖をもった美しい顔をした人間がいた
「あっあっ……魔女……さま」
少女が怯える
その顔を見て、蝶人間達が笑う
「カナン様の魔術すっご~い」
「私たち動かなくても、獲物来ちゃうんだもん、楽でいいよね」
「こいつらが、5号ちゃんのパンティを奪ったやつらか~」
「まあ、あいつが、どうだろうが、私たち、どうでもいいんだけどね~」
美しい羽を持った、4匹の蝶の魔物が、少女とパンティハンターを囲む
そして、その後ろから、一人の杖を持った、美女がやってきた
木のような茶色のの長いローブを着ていて、森のような緑の髪、そして、見下すように、緑の瞳で、二人を見る
「フフーン、君たち、私の可愛い蝶ちゃんから、パンティを奪ってくれっちゃったね~魔女カナン様のお気に入りと知ってて、やってくれたのかな~?」
「ちがうんです、魔女様、私は、ただ、薬草を取りにきただけで」
少女は、カナンに、なんとか弁解しようとする
腕を組み、その様子を見つめるパンティハンター
「薬草ね~、森の中のものを私の許可なくね~」
「ううっ、それは……」
少女の眼に涙がたまる
「そ・れ・に~私は、5号ちゃんを通して、なにをしたか知ってるんだよ、5号ちゃん、お腹を空かしてたから、君を食べようとしただけなのに、そこのやつにパンティとられちゃって~」
「うっうっ……」
少女は、手をグッと握りしめる
そして、カナンが、パンティハンターを睨む
「そこの、5号ちゃんとパンティを奪った奴う~私に何か言うことあるんじゃなかな~かな~?」
その言葉を聞いて、パンティハンターのフルフェイスの赤い一つ目が、一瞬、光った
「君を一目見たときから、どんなパンティを履いているんだろうと、妄想が止まらなくて、困ったものだ」
魔女は、その言葉に驚いた顔を見せた
パンティハンターは、魔女のほうに指をさして答える
「さて、おまえのパンティをいただくぞ」
カナンは、杖の先を地面にたたきつけ、怒る
地面が、揺れ、出口が木の根っこで、塞がっていく
「この森の魔女様のパンティを奪うだと・・・調子に乗るなよ」
魔女が指を鳴らすと、4匹の蝶の魔物が、パンティハンターと少女のほうに爪をたてて、襲ってきた
「いやああああ」
少女は、悲鳴をあげて、頭を抱え、うずくまる
パンティハンターは、少女を守るように、蝶人間の相手をする
しかし、蝶人間達は、近づくが、一定の距離からは、攻撃してこない
「おまえの攻撃方法は、魔女様から教えてもらってるんだ」
なかなか近づいてこない相手に苦戦をするパンティハンター
蝶人間との攻防の後ろで、魔女カナンは、杖を構え、目を閉じ、呪文を唱える
パンティハンターと少女の足下に魔法陣が展開される
それを確認した蝶人間達は、戦闘をやめ、魔女の元に戻る
魔法陣は、一瞬光を発すると、不気味に動く根っこが展開された
動く太い茎は、魔法陣に入ってた二人の手と足に巻き付いていく
二人は、必死に動き、引き剥がそうとするも、どんどん体に絞めついていった
「捕まえた~」
魔女がそう言うと蝶人間達が、クスクス笑った
「さすが~魔女様~」
「こいつら、どうしちゃう?」
「働いたら、お腹空いたから、こいつら食べちゃお~」
「じゃあ女の子のほうは、私が食べる、」
魔女が、にやっと笑い、杖をパンティハンターのほうに向ける
「食べるのは、あいつを殺してからね、蝶ちゃんたち」
「ハーイ」
蝶達が返事をすると、歯の尖った、大きく口を開ける
そして4匹の蝶は、根で、身動きが取れない、パンティハンターを噛みつこうと口を開けて飛んできた
「いやあああ」
少女は恐怖のあまり、気を失う
パンティハンターは、もがいて、根をちぎろうとするが、どんどん強く絡まっていく、それを見て、もがくのをあきらめた
「しかたがない……キャストオフ」
そうパンティハンターが、言うと、サイバーチックなスーツに切れ目が入る
そして、胸の部分から、順にスーツが、飛んでいく
一人の蝶人間の目の前に、スーツの切れ端が、飛んできて、蝶人間は、落下する
残りの蝶人間達は、その場で、制止した
落下した蝶人間が、起き上がり、前を見ると、そこには、黒のTバック姿のフルフェイスのマスクをつけた男がいた
そして、縛っていた根を引きちぎる
根がはずれたことにより、足と手の部分のスーツもはずれた
「ふぅ……やっとはずれた」
そう言うと蝶人間達のほうに向かっていった
蝶人間達は、驚いた顔をしていたが、睨み顔になり、戦闘体制に入る
「人間が、脱皮したぐらいで、調子に乗るなよ?」
「そうそう、服きてたほうが、強そうだったよ」
そう言うと赤く光る目開き、恐ろしい牙を出しながら、パンティーハンターのほうに向く、その姿に人らしさは、なかった
「貴様らの脱皮とパンティハンターの脱衣をいっしょにするなよ、小娘達よ、私は、スーツを脱げば脱ぐほど、本来のパワーとスピードが出すことができるのだ」
しゃべり終わるとに、恐ろしいスピードで、近づいていく、パンティハンター
「ひぃ」
さっきまで、戦っていた動きじゃないことに驚く
そして、蝶人間達の目の前に行くと、消えた
消えたパンティーハンターを探す蝶人間達
「やつは、後ろだ」
森の魔女の声が響く
その声で、一人の蝶が気づく、背後に4枚のパンティを持ったやつがいることに
「キャストオフ状態の私のスピードなら、気づかれず、パンティを奪うなど、ぞうさもない」
蝶の一人は、自分のパンツを手でさわり、確かめるが、気づく、自分のパンツが、奪われたことに
「あっ……わたしのパンティ」
そう1匹の蝶が言うと、4匹の蝶の魔物達は、次々に倒れていった
「ああ……君たちの羽のように、美しいパンティだ」
4枚のパンティを握り、次元に送ると、魔女のほうに向いた
「次は、貴様のパンティをいただくぞ」
魔女は、おそろしい人相で、パンティハンターを睨む
「この私をなめるなよ、人間がああああ」
怒りが、連動してるように森がゆれる
そして、根が、捕らえた少女を、魔女の目の前に持ってきた
根は、少女の首に絡まる
「おい、そこの変態やろう、動いたら、こいつを絞め殺すぞ」
その言葉を発した瞬間パンティーハンターは、パンツの中に手を丸い金色の玉をだし、魔女のほうに投げた
その丸い玉は、投げてから、2秒で、強烈な光を放った
あまりのまぶしさに目を片腕で、隠す魔女
そして、投げた金の玉が、地面に落ちるころには、光も消えていた
そして魔女の後ろから、ぬるりっと一枚のパンティを持ち、背後から、魔女の肩に手を乗せた
「なかなかよいパンティだ」
「ぐっ……貴様」
魔女は、膝から、たおれて、気を失った
パンティハンターは、少女の絡まっている根を引きちぎると、少女を抱き抱え、地面におろした
そして、フルフェイスのマスクの耳下のボタンを押す
押した瞬間、散らばっていたパンティハンターのキャストオフの時、スーツが、元の状態に戻っていった
そして数分の時が、過ぎた
「うっ」
少女は、目をゆっくりと開けと、そこには、緑のパンティーを両手で広げ、天空に掲げている、パンティハンターがいた
「パンティハンターさん……」
「ん……目を覚ましたか少女よ」
少女が、上半身をおこし、前を見ると、たおれている、魔女と4匹の蝶の魔物に驚く
「たおしたんですか?魔女たちを?」
少女は、魔女のほうに、一指し指を震えながら、指す
「ちがうパンティを奪っただけだ」
「でもあの恐ろしい魔女のパンティを奪うなんて、すごいよ~」
少女は、目を輝かせる
今まで、魔女に反撃する人間を見たことがなかったからだ
「パンティハンターって、すごいんだ~私も大人になったら、なりたい」
「やめといたほうがいい、博士・・・いや、パンティハンター1代目は、パンティを奪うとき、時空に右手を持って行かれて、引退した、それほど、危険がつきまとうのだ」
悲しそうに話す、パンティハンター
それを聞き、落胆する
「うう……そうなんだ……」
「だが、覚悟と、パンティを愛する心、それを忘れず、大人になることが、できれば、パンティハンター3代目になることが、できるかもしれないな」
落ち込んだ、少女は、その言葉を聞いて元気になった
「うん!……あっああああああ」
返事をした後、驚いた声をあげる少女
そして、走り、1本の紫色の草を抜く
「あった、薬草、ここにも生えてたんだ」
「よかったな少女よ、早く帰って、母上にやるといい」
「うん、ありがとうパンティハンターさん」
10mぐらい走ったとこで、止まる少女
「帰り道が、わからない、ここどこ?」
「ふ~むう、蝶が、言ってたことを思い出すと少女は、なんらかの魔術で、この場所に来たようだからな」
「どうしよ、帰り道がわからないよ」
焦りあたふたする少女
その肩に片手を置くパンティハンター
「私が覚えているから、帰りの道の案内ぐらい大丈夫だ、それに最初から、村まで送り届けるつもりだから、安心するがいい」
魔女の魔法が消えたことで、出口を塞いでいた、ツタが、枯れかけている
パンティハンターは、そのツタを引きちぎると出口に指を差す
「よし、ここが出口だ、私が先に行くから、ついてくるがいい」
「うん!」




