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VS蝶の魔物

「パンティハンター様、到着いたしました」


パンティハンターは、窓から、外の様子を見る

見える景色は、霧が出ている薄暗い森で、不気味に動く植物などが、存在している


「パンティハンター様、私が外に出て、情報を集めてきましょうか?」

「いや、私の危険を案じているのなら、心配しなくてもいい、どんな生物が出てきても問題ない」

「了解しました、でしたら、出発されますか?」

「ああ」


メイドロボは、機械操作をして、異世界転送マシーンのハッチを開ける


「では、異世界生活マニュアル通りに、私は、動かせていただきます」

「ああ、では、行ってくる」


パンティハンターは、異世界の大地に足を踏み入れた

窓から見た、不気味に動く植物を観察してみると、人の顔をしたような、野いちごや、動くするどい牙をもった植物、どれも元いた世界には、なかったものだ

さらに森の奥へと進んでいく


「むっ」


奥のほうから、人間じゃない大きな生き物が見えてきた

それは、人の倍ぐらいある緑の芋虫で、観察するために近づくと、丸い足を動かしながら、パンティハンターのほうに、向かってきた

そして向かってきていた意味が、わかった、小さかった口が、大きく開くと、パンティハンターを丸飲みにしようとしてきたのだ

普通の人間なら、丸飲みにされるが、パンティハンターは、瞬発力が、速く、口が開くと同時に、大きくかわす

芋虫は、口の中に入ってないとわかると、また飲み込もうと大きく口を開けるが、それも避ける


「パンティを持たないものに興味は、ない、さらばだ」


パンティハンターは、木の枝に、上ると、枝から枝へとジャンプして、巨大芋虫から、姿を消した

あんなモンスターがいる世界に人間の女性がいるのか、心配になるパンティハンター

町を探すため、木の上のほうから、見ても、森っていうことしかわからない

そんな時、かすかにだが、悲鳴のような声が響いた


「きゃああああああ」


悲鳴が聞こえるほうに、すぐに向かう

声は、だんだんと大きくなってきた

人影が見えてきたので、パンティハンターは、気配を消して近づく

そこには、涙を流して、尻を地面につけてる9歳前後ぐらいの女の子

ボロボロの服に泥だらけで、怯えている

そして、もう一人は、綺麗なドレスを着ていて、人間の女性のようだが、人とは、ちがう部分があった、それは、虫のような目と背中から生えている美しい蝶の羽だ


「どうか見逃してください、ママのために薬草がほしいの」


少女が、涙を流しながら、虫のような人間に訴える


「だ~め、久々のご馳走だもん、君を殺して、食べちゃうんだよ」

「うっうっ……ママああああ」


少女は、泣きくずれる


「うるさいな、早く食べちゃおっと」


蝶人間は、大きく口を開ける、凶器のようなぎざぎざの歯をだした

美しさと、恐ろしさをあわせたような姿が、少女を襲う


「じゃあいっただきまあああああす」

「フハハハハハハ」


その高らかな笑い声に、声のほうを振り向く蝶人間

振り向いた先には、両手を広げながら、近づいてくるパンティハンターがいた

見たことのない姿をしたものに警戒する蝶人間


「その美しいドレス、下には、美しいパンティが、あるに違いない、貴様のパンティいただくぞ」

「パンティだと・・・おまえは、なにものだ」


その質問に対し、胸に手をあて、紳士のような礼をしながら、質問に答える


「私の名前は、パンティハンター、女性のパンティを集めることを、目的で生きています」


蝶人間は、質問の答えを聞いても、得体のしれないやつだということしか、わからなかった

それでも、食事のじゃまをしたこいつは、敵だと言うことが、わかった


「よく、わからないが、食事の邪魔だよ、死ね」


蝶の羽と大きな口を開くと、パンティハンターめがけて、噛みつこうとしてきた、それを避けつつ、蝶人間の尻に手をスライドさせる


「っち、私の攻撃をよけやがったな、だけど、今のが、本気だと思うなよ」」

「残念だが、今の貴様が、本気を出すことは、できない」


その言葉を聞いた瞬間、たおれる蝶人間

起きあがろうとするも、起きあがることが、できない


「なぜだ、なぜ力が入らない」

「パンティを飛ばしたことにより、エネルギーも飛んだからだ」


パンティハンターの言葉を聞き、焦りを見せる蝶人間

そして、気づく自分がパンツを履いていないことに


「わっ私のパンツが、消えただと、どこにやったんだ、おまえええ」

「貴様のパンティは、次元に飛んだ」

「次元だと……」

「そして、今、おれの手に次元を越えてやってくる」


パンティハンターが、手を広げると、手の平に、電気を発生させながら、パンティが、あらわれた

パンティを両手で、持ち、広げるパンティハンター


「素晴らしいパンティだ、美しき、黒」


なにが起こったのか、わからない蝶人間

蝶人間は、わずかな力を振り絞り、パンティに向けて、手を伸ばす


「返せ・・・それは・・・私のパンツだ」

「すべての女性のパンティは、パンティハンターのものです」


手を握りしめ、歯をくいしばる蝶人間


「おまえ、私に危害を加えて……ただですむとは、思うなよ……きっと魔女様が……」


そう言うと、意識を失う蝶人間

黒のパンティを両手で、うれしさのあまり回るパンティハンター


「初めての世界で、ゲットした記念すべきパンティだ、額にでも、飾って、ティータイムにでも……ん……」


木の隅に隠れて、パンティハンターを伺う少女がいた

さっきの蝶人間に襲われていた少女だ

おびえた様子で、警戒している


「そう怯えなくてもよい、子供と貧相なものに、危害は、加えない主義だ」


その言葉を聞いて、警戒をとく、少女


「もしかして、もしかして、精霊さん……?」


少女は、期待の眼差しで、見ている


「そんな変なものでは、断じてない、私は、パンティハンター、さっきも話していたが、パンティを求めて、ここに来た」

「ん……パンティってなあに?」

「別名をパンツとも言うのだよ、お嬢さん」

「ん……?」


パンツと言う言葉を聞いても、よくわかっていない

しかたないので、さっき奪ったパンティを見せる


「わあ、こんなの初めて見たよ」

「なに?パンティを見たことないだと……」


その言葉に驚きを隠せないパンティハンター

黒のパンティを両手で広げ、自分の下半身にあてる


「ここに履くものだ」

「う~むうう」


少女は、蝶人間のほうに行き、スカートをまくり上げると、ケツを、べしべし叩く


「ここにつけるもの?」

「ああ、そうだ」

「わかった」

「やっとわかってくれたか、だが、パンツも知らないとは」

「だってだって、普通は、パンツなんか、着けないもん」

「パンツを履かないだと・・・おまえ以外もか・・・?」

「そうだよ」


その言葉を聞き、手を地につけて落胆するパンティハンター

だが、一つの疑問が、浮かび上がった


「さっきのやつは、パンティを履いていたぞ」


また蝶人間のケツを2度たたく少女


「こいつらは、人の姿に見えるけど、魔物っていうやつだよ、このへんに大きな幼虫みたいなどがいたのは、見た?」

「ああ、あのでかいのか」

「あれがサナギになって成長した姿が、こいつなんだ」

「服やパンティは、魔物が作ってるのか?」

「それは、魔女が与えているんだと思うよ、だってこいつら、魔女の魔物だし」

「魔女だと?」

「魔女はね、魔法っていうものを使って、人にひどいことをして、この森やいろんな地域の人を支配しているんだ」

「ほう」

「あっ・・・夜になる前に早く薬草取りに行かないといけないんだ、ママが待ってる」

少女は、薄暗い森の上を見て答える

「なら、私もついていこう」

「いいの?」

「ああ、魔物が出る森に少女を一人残すなんて、私の主義に反する」

「ありがとう」


少女とパンティハンターは、森の奥に進む

遠くのほうには、さっきいた巨大幼虫がいた


「あいつらは、今の時間は、だいたい寝てるから、近づかなければ大丈夫よ」

「そういうことだったのか」

「この森は、幼虫のほうなら、気をつければ、大丈夫なんだけど、さっきの蝶の魔物は、だいたい魔女といるから、今まで見かけたことなかったんだけど」


少女の案内のもと、別の道に進む


「少女よ、魔女というのにあったことがあるのか?」

「お母さんに、家に入れられるから、あんまり見たことないけど、村にきて人をさらっていくんだ……」

一瞬だが、少女は、悲しい表情を見せた

「う~む、それでだ、その魔女は、美しい女性なのか?」

「うん、恐ろしいけど、話によると、美しいみたい」


その言葉を聞いて、喜ぶ、パンティハンター


「どんなパンティを奪えるか、楽しみだ」

「奪うって……魔女と戦うの?」


少女は、驚く


「戦う?ちがうなパンティをいただくだけだ」

「いっしょのことだよ、魔女に勝てるわけないよ、パンティのことは、わかったけど、なんでそこまでパンティを奪うことに拘るの?魔女の履いてるパンティじゃなくても、布なら作ればいいじゃない」


戦おうとするのを止めようと説得する少女

パンティハンターは、腕を組み、すこし考える


「少女よ、おまえが、ママのために薬草を届けるのは、なんのためだ?」

「そんなのきまってるよ、ママが大好きだからだよ」

「そういうことだよ、私は、女性の履いたパンティが大好きだ、買ったり、作ったパンティじゃ意味がない、そこにパンティを履いた美しい女性がいるなら、奪わずいにいは、いられない、それがパンティハンターなんだ」

「う~ん う~ん」


少女は、悩む

そんな少女の肩にパンティハンターが手を置く


「まだ君は、お子さまだから、わからないかもしれないが、大人になった時、いつかわかる時が来るさ」

「私、子供じゃないもん、そのぐらいわかるし」

「フッ……そういうことにしとくか」

「もう、レディに失礼しちゃうわ」


少女は、ほっぺを膨らまして、森の中を進む

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