VS時の魔女
「ほう、いくらだせる?」
手から、10枚のパンティをテーブルに並べる
おっさんは、きょとんとする
「なんだね、これは?」
「女性が履いていたパンティーだ」
「帰れ」
パンティハンターは、10枚のパンティを持たされ、部屋を追い出された
もっていたパンティを手品のように消し、町の外に歩き出す
「魔女の情報が、ほしかったのだが、無理だったか」
町の外まで、出ると女性のパンティが飛んでいた
それを見て、驚く、パンティハンター
「なに、風で、飛ばされてきたのか」
パンティは、そのまま風に乗るように、パンティハンターから、離れていく
パンティハンターは、飛んでいったパンティを追う
「まちがいない、あのパンティ、女性のものだ、私の特殊レンズのスキャリングが、それを導き出している」
パンティハンターが近づくと、パンティっは、飛び方が、おかしくなっていった、それは、まるで、鳥のように
あと少しで、手が届かない距離を保ちながら飛ぶパンティ
どんどん町から、離れ、岩山のほうに近づいていった
「捕まえたぞ」
飛んだパンティを掴むパンティハンター
だが、掴んだ瞬間パンティは、一瞬で、炎に包まれ灰になった
「なぬ」
そして、岩の後ろから、人影が、あらわれた
眼鏡をかけた少女は、茶色の髪を揺らし、マントを片手で広げ、紳士のような礼をする
「初めまして、パンティハンター、私は、ジーナ、あなたを殺しにきました」
「貴様か、私のパンティを燃やしたのは……」
「あれは、あなたをおびき出すために用意した罠です、それにしても、こうも簡単に誘いだせるとは」
ずれた眼鏡を片手で直すジーナ
そして、小枝のような杖を振るう
あたりにあった岩が、変形していき岩の巨人が5体あらわれた
そして、その岩の巨人達は、パンティハンターを見つけると襲いかかった
「あなたを殺すために用意したゴーレム達です」
パンティハンターは、岩の巨人の攻撃を避け、距離を取ろうとすると、見えない壁にぶつかる
「なぬぅ」
見渡すと、足下には、魔法陣が展開してあり、その外には、でれないように見えない壁が、張ってあった
魔女ジーナは、魔法陣の外から、パンティハンターに指を差す
「結界も万全、あなたあ、逃げることは、できませんよ」
「逃げる? 女性の履いてるパンティを目の前にして、パンティハンターは、逃げたりしない」
1体のゴーレムに突撃していくパンティハンター
「キャストオフ」
そう言うと、パンティーとマスクだけの状態になり、拳でゴーレムに向かっていく
ゴーレムの大振りの攻撃を軽々避けて、ゴーレムの胸の部分にある、緑色に光石を壊すと、ゴーレムは、崩れ落ち、ただの岩となった
そして、魔法陣の形が、変わったようだった
「なるほどな」
そう言うと、残り3体のゴーレムも軽々倒すパンティハンター
1体たおすごとに、魔法陣の形は、変形していき、4体すべて、倒したとき、魔法陣は消えた
「こうも簡単に、ゴーレム達を……」
ジーナは、ただの岩になったゴーレム達を見て、驚く
魔法陣が、なくなったのを見て、ジーナに、猛スピードで突っ込んでいく、パンティハンター
「貴様のパンティいただくぞ」
素早い動きで、手をジーナのスカートにスライドさせ、離れる
だが、ジーナは、余裕の表情で、立ったままだった
いつもと手応えが、ちがったパンティハンターは、驚いた様子で、振り向いた
「貴様、パンティを履いてないな……」
「フッ……今の私は、ノーパンですので」
にやっと笑いそう答え、杖を振るう
そして、あたり一面、真っ白になった
なにもない白だけの風景は、3秒ほどで、終わり
あたりが、見覚えのある風景に戻った
「なっ……」
パンティーハンターは、驚いた
それは、さっき消したはずの、魔法陣とゴーレムが元通りになり、自分の体もキャストオフ前になっていたからだ
「ふっふっ……私の魔女達の通り名は、時の魔女」
「くっ……」
ゴーレムに囲まれるパンティハンター
「あなたが、死ぬまで、この時間の牢獄に閉じこめて上げます」
そうジーナが言うと、ゴーレム達の、胸部分にある光石が、よりいっそう光り始めた
美しい緑の光を4体のゴーレムが身にまとう
「私のゴーレム達は、特別製でね、倒されるたびにパワーアップしていくのさ、それが時間が戻ったあとでもね」
動きの早くなったゴーレム達に苦戦をするパンティハンター
だが、一体の光玉を抜きとり、ゴーレムの1体を崩す
その時だった、崩れた瞬間、もう1体のゴーレムの攻撃を直接受け、吹っ飛ばされた
体は、宙に浮き、魔法陣の外に出ようとするが、見えない壁に激突し、地面に転がる
「もう終わりですか?まあこのゴーレムを突破しようとしても、何度でも時間戻しの魔法が使えるんですけどね」
パンティハンターは、ゆっくりと体を起こす
「ふむ、時間戻しか……まあ問題ない」
「なに!?」
「雲の動きから見て、戻せるのは、一定の範囲だけ、さっきから、よくしゃべっているのは、そう何度も使える魔法じゃなく、私の戦意を喪失させ、早めに始末しようとしたためかな」
パンティハンターは、時間戻しについて、淡々と説明しだす
それを聞いてジーナは、驚いたような顔を見せた
「まるで時間戻しを知っているような、みごとな考察ですね、ですが、時間戻しは、私の魔力がある限り使えるんですよ」
「時間戻しを知ってるようなか……私も時間を戻すことが、できるのさ」
パンティハンターは、そういう言うとジーナは、焦った
「なんですって、私と同じような魔法が、あなたも使えるですって!?」
「魔法でもなく、同じようなのでもない、時間を越えるのは、貴様のパンティだけだ」
パンティハンターは、手を両手にあげ、クロスさせるとスーツのあらゆるところから、マスクと同じような、大量の赤い目が、開く
奇妙なポーズのまま、赤い光が、飛び出す
そして、空中に、ジーナが脱衣している映像が、写し出される
「なっ」
脱衣場で、全部脱ぎ風呂場に向かうジーナの映像
それを見て、本人は、赤面する
「あれは……昨日の私」
そう言うと映像のジーナの脱いだ、黄色のパンティが光だした
そして、宙に浮かぶと、映像から、飛び出し、ジーナの下半身に直撃し、光が、消えた
「なにいいいい、」
さっきので映像から出てきた、パンツを履かされたことに、驚きを隠せられないジーナ
「これが、必殺タイム・オブ・パンティー、パンティハンターたるもの、ノーパンの対策ぐらい、やるのが、常識だ」
そう言うと、魔法陣は、消え、パンティハンターが、ジーナのほうに、歩いていた
「いつのまに」
「貴様が映像に気を取られている隙に、隙だらけのゴーレム達は、素早く排除させて、もらったよ」
ジーナは、また時を戻そうと杖を構えるが、構えた瞬間、素早い動きで、パンティハンターが、パンティを次元に送った
「私の間合い内だ」
「ぐっ……」
膝から、倒れ込むジーナ
そして、電撃を発生させながら、黄色のパンティが、あらわれる
「美しい」
両手で、パンティを広げ、感動するパンティハンター
「おまえは、私達に、魔女達の抹殺対象になった、魔女に狙われたら、どうなるか、その身で……ぐっ」
そう言うとジーナは、意識を失った
そんな言葉には、耳を向けず、パンティに見とれるパンティハンターだった




