表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

パンティハンター

夜の街

高層ビルの屋上に一人の男が高笑いをあげていた


「フハハハハハ」


全身をサイバーチックなスーツを身にまとい

フルフェイスのマスクからは、赤く光る一つの目

紫のパンティを両手で広げ見つめている男


「はぁ……美しい……」


その時、階段を駆け上がってくる音が響く

ドアが、すごい勢いで開けられる

大きな音と同時に、警官の格好をした5人の女性達


「今日こそは、逮捕だ、パンティハンター」

「おやおや警官の方々じゃないですか、ご苦労様です」


女性の警官達がパンティハンターに銃を向ける

持っていたパンティを手品のように消すパンティハンター


「貴様には、射殺命令が出ている、だが、おとなしく投降すれば裁判ぐらいは、受けさせてやる」

「私は、パンティを取るためだけに生きいる、今までも、これからもです」


パンティハンターは、手の中から出した、手榴弾のピンを引き抜くと警官達に目の前に転がした

それを見て、慌てる警官達

そして、右手に変わった形をした銃を出すパンティハンター

先が丸くおもちゃのような銃だ

銃を向けると警官達に構え、素早い動きで、5人に向けて銃を撃つ

そうすると警官達の下半身が光りだし、

その光は、パンティハンターの左腕に、はまっていった


「力が抜けていく……」


そう言うと警官達が、一人ずつ倒れていく

光りは、だんだんと弱くなっていき

パンティハンターの左腕には、5人分のパンティが通っていた


「うーむう、実にいいパンティですね、では、さらば」


パンティハンターは、スーツのボタンを押し羽を出すとビルから飛び降りた

色とりどりのパンティを腕に通したまま、夜の闇へと消えていった



☆  ☆  ☆



とある建物の地下の部屋

パンティハンターのコレクションは、そこに集まる

額に飾られたパンティが、無数にある部屋のテーブルに二人の男がいた


「博士、今日の収穫は、なかなかのものです」


一人は、パンティハンター

テーブルの上に強奪したパンティを並べている

全部で50枚ほどある


「さすがじゃの」


もう一人は、博士と言われる男

頭の天辺は、ハゲており、左右に白髪のボンボンがついたような髪型

右手は、機械の腕が取り付けており

白衣を着てる老人だ


「よしティータイムにでもするか、メイドロボ~紅茶を頼む」


博士が手を2回ほど叩くとドアからメイドの格好をしたロボットがあらわる

人間の女性に近いが、目の中に光は、なく

耳には、機械のパーツが取り付けてあり

手などもよく似せては、あるが人のものでは、ない


「かしこました」


一言、返事をするとドアの向こうへと消えていくメイドロボ

パンティ鑑賞で盛り上がる二人


「おお~そういえば~、異世界転送マシーンが、完成したんじゃ」

「すごいじゃないですか、博士」

「この世界の女性のパンティは、もうほとんど奪ってしまったからな、おまえを活躍させる場を考えていたのじゃよ」

「博士が行くところなら、どこでも、御供いたします」


いつものパンティ鑑賞話に花を咲かせている中のこと

パンティを鑑賞する博士が、不穏な顔をして、一枚のパンティを手に取る

博士は、パンティを近くで見て、驚いた顔をすると

ほかのパンティも急いで、見だす

そして博士は、口を開く


「これは……やばいぞ、パンティハンター」


博士の声と同時に突然部屋全体に警報音が鳴り響く


「なにごとです」


異常な音にパンティハンターが驚く

博士が、一枚のパンティをパンティハンターに見せる


「これじゃよ、パンティについた発信器が原因じゃよ」


そこには、赤く光る小さな機械があった

そのパンティは5人の警官達から、奪ったものだった

パンティハンターは、急いで、警官から奪ったパンティを見ると、5枚から、発信器がでてきた


「どうやら、はめられたようじゃの」

「くっ……すいません博士」


テーブルに握り拳を乗せ、頭を下げるパンティハンター

頭を下げるパンティハンターの肩に手を乗せる博士


「大丈夫じゃよ、方法は、ちゃんとある」


博士は、ノートPCを出し、外の様子を映し出す

外は、多くの軍人と空には、ガンシップがいる


「組織のやつら、国の上層部と手を組んだようじゃの」


地下施設の中にも何人かの軍人が、3機のメイドロボとの銃撃戦を繰り広げている

次々くる軍人達にメイドロボのほうが、苦戦していた


「このままだと、やつらに殺されるのも時間の問題、異世界に飛ぶのじゃパンティハンター」


落ち込んでいるパンティハンターに呼びかける

博士は、パンティが、飾っている額をどけて、ボタンをおした

壁が、開きさらに下へと行く階段が、あらわれた

落ち込んでいたパンティハンターも顔をあげ、前を見る


「いけそうか?パンティハンター」

「わかりました博士、どんな場所だろうと女性の履いたパンティを集めて見せます」

「それでこそパンティハンターじゃ」


博士とパンティハンターは、階段を下りて行く

広い部屋の真ん中にある巨大なマシーンに二人が近づいていく

パンティハンターが、驚いたように見上げる


「これが、異世界転送マシーンですか?」

「そうじゃ」

「1か月前この部屋に来た時は、なにもなかったのに、すごいです、博士」

「メイドロボを量産していて、助かったの、あいつらがいなかったら、この短期間で、ここまで完成できていなかったからの~」


話をしている時、階段を下りる音が、聞こえてきた

博士とパンティハンターは、警戒する

しかし階段から、あらわれたのは、メイドロボだった


「お紅茶お持ちいたしました」


その声を聞き二人は、警戒を解く

博士は、二人分の紅茶を受け取り、机に置く


「紅茶は、今は時間がないから、飲めないが、ちょうどいいところに来てくれたメイドロボ」


メイドロボの後ろに回り、うなじのところに、USBメモリーを差すと、意識を失ったように、たおれる

それを博士が抱きかかえ、パンティーハンターに渡す


「すまないが、メイドロボをマシーンの中の椅子に、でも置いてきておくれ」

「わかりました博士」


異世界転送マシーンの中は、二つの椅子とモニターしかなく、無機質な空間だ

抱きかかえた、メイドロボを優しく椅子に座らせるパンティハンター

そのとき、開いていたハッチの扉が閉まった

パンティハンターは、驚きハッチの扉を叩く


「博士! 博士! 博士!」


声に反応せず、PCの操作に集中している博士

すると、いきなりモニターが映り、博士の姿と声が、マシーンの中に届く


「パンティハンターよ、すまないな」

「どういうことです、博士!?」

「組織の連中に、次元転送システムのデータを渡すわけには、いかないのじゃ、だから、やつらもろとも、ここを自爆させる」

「そんな……データなんて、すぐ処分してからでも、いっしょ行けばいいじゃないですか」

「時間がないのじゃ、わかってくれ、パンティハンター」


突然つきつきられた、自爆という言葉に、悲しむパンティハンター

そして、モニターごしから、聞こえる微かな銃声音が、二人の会話を焦らせる


「どんどん近づいてきているな……時間がない、異世界に飛ばすぞ」


異世界転送マシーンの天井に虹色の空間があらわれる

部屋の中が、地震が来た時のように揺れ動く


「異世界の説明は、メイドロボの中にダウンロードしておいた、わからないことがあったらメイドロボに聞くんじゃ」


揺れが、さらに強くなると、異世界転送マシーンは、空中に浮き、虹色の空間に吸い込まれるように向かう

悲しんでいるパンティーハンターに博士は、最後の会話をする


「そう悲しむでない、ここには、メイドロボ、そして、パンティがある、私は、寂しくない」

「博士……私は、恩を返すことができたでしょうか?」

「捨てられていた、おまえを拾ってから、苦に思ったことなど一度もない、私の夢だったパンティハンターを未来に、残せるんだ、初代パンティハンターとして、これほどうれしいことは、ないよ」

「博士……」

「さらばじゃパンティハンター」


そのことばを最後にモニターの画面が真っ黒になる

そして、異世界転送マシーンは、移動する、異世界に




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ