表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ空を見上げて  作者: 大和
4/10

ーーーペットショップ「ステイハート」ーーー

翔「お疲れ様です‼︎」


智也「翔お疲れ!今日も頼むぞ!」


翔「はい!もちろんです!」


ペットショップ「ステイハート」

社長の神谷智也-かみやともなり-さんとの出会いは幼稚園生の頃だった。

幼稚園から中学まで同じ学校に通う幼馴染の神谷和也-かみやかずや-の父で、

父と暮らしていなかった俺を気遣い、自転車の乗り方やら、

キャッチボールの相手を良くしてくれていた。


初めてのバイトは中学校三年生の時、片親の俺の母が発作で入院をし、

1人で家にいた事を和也から聞いた神谷さんが家に来て、

「1人でいるなら俺の家で暮らせ、豪華なおかずは無いが、たくさんの米と母ちゃんが作る最高の味噌汁はある」

と言って俺を居候させてくれた。


その時に、幼いながらに思った一宿一飯の恩義として、

お店の掃除やら片付け等を手伝っていた。

本当に、感謝してる。

自分に温かさを教えてくれた人。



バイトも特に問題無く、終わりの時間となり、

更衣室で着替えていたら社長から、


智也「翔はそういえばいつまでバイトする?自衛隊に

入ったら忙しくなると思うし、早めに辞めて、

少し遊んでから自衛隊行くか?」


翔「いや、ギリギリまで働かせていただきます。

この場所で最期まで頑張りたいです。」


智也「ったく働きもんだなー。でもギリギリまではダメ

だ。入隊の10日前には辞めてもらう。自由な人間

として最期の10日間を過ごしなさい。」


翔「自由な人間って。刑務所ぢゃないんですから、

全然へっちゃらですけど、社長がおっしゃるなら、

指示に従います。」


智也「刑務所よりキツイんぢゃないか?とにかく今の内

に悔いが残らない程遊んでおきなさい。

それぢゃあ、気をつけて帰れよ。」


翔「まぁ、体力的にはそうですかね。悔いは残らないで

す! どんな人生も後悔せずに生きると決めてますか

ら!お疲れ様でした!」


ガチャン!


智也「果たしてあいつは、あの真っ直ぐな心をどうやっ

て社会にぶつけていくのかな。心配だが、

あいつなら大丈夫か。」









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ