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鬼の記憶  作者: 鬼灯火楓
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湖畔の守護者

俺と伊吹(いぶき)は琵琶湖に訪れた。

理由はよくわからないが、伊吹(いぶき)が行きたがってたからだ。


伊吹(いぶき)「わぁー! 着いたー! 琵琶湖だぁ ー!」


(ひかる)「なんでそんなに琵琶湖に来たかったの?」


俺は聞いた。

すると伊吹は、


伊吹(いぶき)「ここにはね 昔 鬼の味方をした神様が住んでいるって言われているんだよ」


(ひかる)「かみさま? って何の?」


伊吹(いぶき)「ここの土地を削り琵琶湖を創り 削った土地を山にして富士山を創った神様 ダイダラボッチって呼ばれてるよ」


(ひかる)「琵琶湖と富士山を作った神様!?」


俺は驚きのあまり大声で叫んでしまった。


伊吹(いぶき)「そう だからもしかしたら現れてくれるんじゃないかって思ってね」


(ひかる)「現れてくれるといいね」


そんな話をしていた最中(さなか)……


?「貴様ら何者だ! その身なり 鬼か!」


伊吹(いぶき)「くっ しまった! 見つかったか!」



伊吹(いぶき)と俺は刀を抜いた。

敵も刀を抜いていた。

敵は1人でいる。必ず勝てると確信していた。

しかし、


敵大将「1人だと思ったか? 周りを見てみろ」


周りを見回すと…… (30人くらいいるだろうか。)敵に囲まれていた。


(ひかる)「追い詰められてたのは俺らだったってことか」


(ひかる)は唇をギュッと噛んだ。


伊吹(いぶき)「どうして僕たちがここにいるのがわかった?」


伊吹(いぶき)は厳しい表情をして聞いた。


敵大将「こいつがお前らを見つけてくれたのさ」


敵の足元には翼の生えた巨大な白い蛇?のような動物がこちらを睨んでいた。


伊吹(いぶき)「使い魔か……」


(ひかる)「使い魔って?」


伊吹(いぶき)「仏に命を捧げた者が命を短くする代わりに授かる守護獣のことだよ…… 使い魔がいるってことは…… (ひかる)! 気をつけて戦って!」


(ひかる)「お、おう!」


敵大将「ごちゃごちゃ言ってねぇでかかってこいよ!」


敵がそう言った瞬間!

白蛇が伊吹(いぶき)に襲いかかった!


伊吹(いぶき)「くっ!!」


伊吹(いぶき)は白蛇の巨大な牙を刀で必死に受け止めた!


(ひかる)「伊吹!」


敵大将「お前の相手はこっちだ!」


「カンッ!」


刀のぶつかる音が響いた。

(ひかる)が何度斬りかかっても敵は全て刀で受ける。お互い1歩も引かない。


(ひかる)「こうなったら!」


『オンコロコロ センダリマトウギ ソワカ!』


(ひかる)が唱えると青い光の衝撃波が敵を襲った。


敵大将「くっ! ぐわぁぁあ!」


そのまま敵は後ろに吹き飛ばされた。

それと同時に白蛇の姿は薄くなっていき、最後には消えてしまった。

白蛇が消えると、湖の1部が光りだした。


(ひかる)「な なんだあれ……?」


するとその光の中から、巨大な生き物?が現れた。


伊吹(いぶき)「ダイダラボッチだ……」


ダイダラボッチ「ありがとう 鬼の1族よ おかげで封印から解放された ずっとあの白蛇に力を押さえ込まれていたのだ なにかお礼をさせてほしい」


(ひかる)「では 駿河の国まで連れていってはいただけませんか?」


ダイダラボッチ「いいだろう では……」


ダイダラボッチは手の上に(ひかる)伊吹(いぶき)を乗せ、目にも止まらぬ速さで駿河の国に向かった。






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