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天野叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)
伊吹に一直線に向かってくる1人の男がいた。
伊吹「やはり君だったか！ 綱！」
渡辺綱「他にお前を誰が打ち取るというのだ！ 茨木童子！」
伊吹「僕を打ち取る？ 君は何を言っているんだい？」
そう言った瞬間、伊吹の刀から斬撃が綱に向かって放たれた！
綱はそれを刀で弾いた。
渡辺綱「それで終わりか？」
伊吹「くっ！」
渡辺綱「そちらから来ないならこっちから行くぞ！」
その瞬間！！
「ザクッ！！」
輝は一瞬何が起きたのかわからなかった。
伊吹が血を流して倒れている……
輝「お おい伊吹？ おい！ おい！！」
渡辺綱「そこをどけ」
輝「なにをする気？」
渡辺綱「なにをする？ 決まってるだろ こいつを殺すんだ はやくそこをどけ！」
輝は綱に投げ飛ばされた。
渡辺綱「さらばだ 茨木童子！」
輝「やめろ…… やめろ！！」
そう叫んだ瞬間！
輝「オンコロコロ センダリマトウギ ソワカ！」
輝は無意識のうちにその言葉を唱えた。
すると…………
刀から青い光が放たれた。
その光に包まれた輝は刀を抜いていた。
「シュゥィン！」
輝の刀の1振りでほとんどの人間の武士は吹き飛ばされた。
渡辺綱「まさか…… それは天野叢雲剣か！ くっ！ 総員退却！」
綱の言葉と同時に、怖気付いた武士たちは帰っていった。
伊吹「これが天野叢雲剣…… スサノオノミコトの力か！」
このできごとによって輝は自分の力と向き合うことを決めるのであった。
