ちょっと待ってください
青年はおっさんとのエロトークを一通り終えると、軽トラを走らせ始めました。
軽快ななエンジン音とともに心地よい風が吹き抜けたのは、走り始めの数秒ほど、後は台風みたいな風に身体を圧され、口の中に空気が強制吸入されてきます。
あわわわわ、ちょっと待ってください。
髪は乱れまくっています。
服は身体に張りついて、ボディーラインがくっきり露になっています。布の残っている部分は生き良いよくバタバタと棚引いています。
「ヒィー、振り落とされる。」思わず大声を出してしまいました。
「この暴走車誰か止めて!」そう叫んだ瞬間、急に軽トラが止まりました。
ちょうど、手押し信号が赤になったようです。
すると、黒いランドセルを背負った男の子が、右手を天高くあげて『おもちゃの兵隊さんの行進』のように、堂々と横断歩道を歩いていきます。
「ボク、ぐっジョブです。」思わず心のなかで叫んでしまいました。
あっ、いけません、今のうちに軽トラから降りてしまいましょう。
あわてて降りたので、スカートの裾が軽トラの角に引っ掛かってしまいました。
「大丈夫かしら、パンツ見えなかったかしら?」
そう思ったのですが、今の私は、誰にも見えていないはずなので大丈夫でしょう。
男の子がこちらを見たように思えたのですが、きっと考えすぎでしょう。
数ヶ月後にこの場所が『パンツ見せ女の横断歩道』という名の心霊スポットとして有名な場所になるとは、その時の私は知るよしもありませんでした。
とりあえず、ショッピングモールに向けてレッツゴーです。