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ファンタジーエリア

次のメリーゴーランドに向かう途中には数店舗の土産屋がある。

このテーマパークはエリアでテーマが違い、彼等はファンタジー性があるエリアに居た。

そして、その店には妖精の羽や角のカチューシャ等が売っていた。

「見て、羽可愛いわ」

留美に当てて貰い皆に見せる。

その姿は頭の良さそうな服装と彼女の雰囲気によって演出されていた。

「うん、可愛い」

将生と渉は告げる。

「透は?」

将生は透に振る。

「……可愛いよ」

表情を隠しながら透は答えた。

「ありがとう」

愛子の笑みは天使の様な笑みだった。

「皆は何を買うの?」

留美は問う。

光と恭平は友人や部活仲間に買うつもりだと答えた。

「宇野、部活用選ぼう!」それぞれが見回る中、光は留美に言う。

留美は頷くと選び始める。

クッキーや飴、チョコ等があり、絵柄も可愛い。

部活用には結果クッキーになった。

費用は半々だ。

その後、二人は別々に選び始めた。

留美は姉夫婦用も選ぶ。

可愛い絵柄のチョコとトートバックにした。

恭平は自分用を含め大量に菓子を買う。

渉はやはり部活とクラスメイトだが、恭平と被るのを恐れシャープペンシルにした。

「愛子様には何にしようかな?」

渉は何も知らず呟く。

渉はとても楽しそうだ。

一方、愛子と透と将生は三人で見て回った。

「費用は私が出します」

透は愛子に告げる。

愛子はお金を持ってきていなかったのだ。

「なら、俺も半分出すよ」

将生も対抗して告げる。

「いいだろう」

透がそう言い将生は一瞬たじろぐが、不満は無かった。

だが、その二人の会話を聞くと逆に買いづらかった。

途中、ぬいぐるみゾーンに入る。

愛子は熊のぬいぐるみをじっと見る。

「欲しいのですか?」

「違うわ、ただ可愛いなって思っただけ」

透の問いに愛子は苦笑いで言った。

他の面子は先にレジを済ませていた。

「愛花さんは皆と待っていて下さい」

既に店の出入り口に居る皆と合流して透と将生は店内に戻る。

しばらくすると二人は買い物をして戻ってきた。

「荷物どうします?」

留美は問う。

大なり小なり買い物をしている。

彼等は荷物預かり所に預ける事にした。

番号鍵と引き換えに荷物を係員に渡す。

それぞれそれを鞄のポケットや財布の中等に入れ、再び遊ぶ事にした。

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