部活カップル
「あれ、守護騎士だ」
渉が興味深そうに光を見ていると、部長の北原和樹と西城秀美が入って来た。
「部長、秀美先輩、お疲れ様です。中川君に見学って事で漫画見せても構いませんよね?」
「いいよ」
和樹は座りながら言い、秀美は和樹の隣に座った。
「宇野さん、BLUE SOAD取ってくれる?」
「私は魔法少女☆ナギカお願い」
留美は指定された漫画を選び二人の前に置いた。
渉は視線を感じる。
犯人は光だ。
渉の隣に座った留美とどういう関係なのか気になり仕方ないのだ。
「何?」
突き刺さる視線に耐えかね渉は問う。
「何でも……」
光はそう返事するのみ、渉はため息をつくと再び本を読みだした。
「和樹、それ面白い?」
「秀美のは?」
「面白いよ」
和樹と秀美は沈黙に耐えかねしゃべり始める。
「そうだ、私お菓子買ってたんだった!」
秀美は言うと中央にチップスを置く。
「皆も食べていいからね」
秀美は言うと、一枚取った。
和樹や冬吾もチップスに手を伸ばす。
「少し気になってたんすけど、先輩達付き合ってるんすか?」
冬吾が突然問う。
「あれ、バレちゃった?」
「秀美、急に仲良くなればバレもするだろう」
和樹は呆れた。
「南里と宇野はどうなんだ?基本男女の友達は成立しないと思うんだが」
「無理でしょ。宇野ちゃん鈍いし男友達一人じゃないみたいだし」
冬吾はチラッと渉を見る。
「彼女はただの友達です。好きな人いるし」
「へ~、誰なんですかね」
今度は光、やっぱり棘がある。
「秘密、だけど彼女に好印象持たれてないし、留美ちゃんと付き合おうかな?どう?」
恋愛に見向きもしなかった留美は、驚く。
「冗談やめてください!」
「ごめんごめん」
渉は留美に謝ると光を見る。
「君は誰が好きなの?」
意地悪で光に問う。
「あ、あんたに教える訳無いだろ!」
光は怒鳴ると、鞄を持って出て行ってしまった。
「南里、どうしたんだろ?」
留美は呟く。
その後光が戻る事は無かったが、それ以降は何事も無く終わった。




