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偶然
愛子と透は数時間程図書館で過ごす。
読み終えると愛子は本を閉じた。
「じゃあ、帰りましょう」
愛子は満足げに言う。
愛子と透は立ち上がると個室を出た。
「あ」
二人は見知った人物を見つける。
向こうも二人に気づき走って来た。
「透先輩、愛花ちゃん」
それは渉だった。
だが、渉はふと疑問に思う。
「透先輩、役目はどうしたんですか?」
役目とは守護騎士の事、今現在執行中だが愛子と愛花が別人物だと思っている渉はそれを知らない。
「真鍋に代わってもらったんだ」
透は告げると同時に辻褄をあわせなくてはいけないと思った。
「そうなんですか」
渉は納得した。
渉は友達と来ていたらしく、呼ばれる。
「じゃあ愛花ちゃん、またね」
渉は笑顔で手を振ると去っていった。
「では帰りましょう」
透の合図で二人は図書館を去った。
二人がシェアハウスに着くと将生が居た。
「真鍋、図書館で中川と会った」
リビングソファで告げる。
愛子が着替える間に話し合う。
愛子は空き部屋から出ると、辻褄を合わせた。
といっても、いつも屋敷か学校に居る事になっている。
だから、今回も聞かれたら部屋に居た事にする。




