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ハウスシェア
「宇野さん、置いていってごめんね」
愛子は謝る。
愛子と渉の乗ったソーラー車は二人が乗った時点で動き出していた。
結局、留美は将生の自転車の後ろに乗り追いかける羽目になり、到着後には留美と入れ替わりで渉は将生と帰っていった。
「説明してもらおうか」
透は渉に詰め寄る。
学校に残った透は、学校でやることを終え帰路についていた。
リビングで渉は二人と向かい合う。
「えーっと…」
渉は話していいものか迷うが、二人の気迫に押されて話してしまった。
「君が愛子様を虐めていた?」
「はい……」
透の確認に頷く。
渉は反省する。
「って事は、渉はここに来る前から愛子様と関係があったのか」
将生は考える。
それは透も同じだった。
「中川、君が生徒会に入ったのは理事長の思惑の内になるのか?」
問いと考えが混在する問いに、渉は訳がわからなかった。
「何の事だよ!」
渉はそう叫ぶしかなかった。




