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留美の休日
「何故、彼が…?」
愛子は呟く。
その独り言を留美は聞き取れなかった。
「愛子様?」
「何でもない」
愛子は慌てて取り繕う。
愛子が抜け出した事を、留美は知らなかった。
なので、休日を満喫していた。
「行ってきます」
留美は屋敷を出る。
モノレールに乗り、学校前駅で降りた。
「南里!」
留美は光を見つけると呼ぶ。
光は手を振ると、お互い駆け寄った。
二人は歩き、古本屋へ行く。
色々なジャンルの色々な漫画の表紙を見ていく。
五巻しかでていない光が目当ての王子と恋する私は無かったが、壁外調査団とライトノベルが原作の勇者が捕らわれましたを買った。
その後ファーストフードのハンバーガーを食べ、ゲームセンターへ向かう。
「何かあっち騒がしいね」
光は留美に言う。
「何かあったのかな?」
留美も遠くで騒がしいのに気付く。
だが、そう話してる間に終息に向かう。
それは愛子達だったのだが、気付かないうちにゲームセンターへ入っていった。
「楽しかったな」
留美は部屋で思い出す。
そして、自分用に買った漫画を読み出したのだった。




