表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BomB 〜巨乳ギャルとイケメン転校生(?)の日常〜  作者: じゃがマヨ
EP1.付き人なんて雇ってません!
8/34

第8話



 校長室を出た後、渋々教室に戻った。


 教室に戻ると、憮然とした表情のまま1限目の授業を受けてるアイツがいた。


 何何食わぬ顔して授業受けてんの…?



 っていうか、凛!?


 なんでそんなヤツと会話してんのよ!


 それと、誰!?


 私の席勝手に移動したの!



 「あ、おかえり〜」


 「おかえり〜じゃないよ。あんた正気??」


 「なにが?」


 「なにがじゃなくて、よくそんな得体の知れないヤツと会話できるね」


 「いやさ、今盛り上がってたのよ」


 「…なんで?」


 「アメリカ帰りなだけあって、英語がペラペラでさ」



 そういえば1限目は英語だったな。


 …私だって多少は喋れるし。


 アメリカにいたんだったら、そりゃ少しくらい喋れもするでしょうよ。



 「誰よ。勝手に移動したのは…」


 「いいじゃん、席ぐらい。後ろに座るだけで、危害は加えないって言ってるし」


 「加えられる可能性があることに驚きだよ。逆に」


 「あはは。確かに」



 なんでこんなヤツが後ろに…


 真後ろにいる必要なんてないと思うんだが?


 ボディーガードだかなんだか知らないが、私は頼んだ覚えもないし、護られる筋合いもない。



 「ちょっとあんた!」


 「どうした?」


 「どうしたじゃない!誰に頼まれたの?!」


 「誰、とは?」


 「護衛よ護衛!さっき校長から聞いてきたんだけど!」


 「…ふむ。では話が早い」


 「じゃなくて、今すぐその「仕事」を降りてくれない??」


 「なぜだ?」


 「迷惑だからよ!自分の身くらい自分で守れる!」


 「それはいささか疑問が残るな」


 「はあ?バカにしてんの?!」


 「第一キミは女の子だろう?武術の基礎も磨いていないと見える。もし襲われたらどうするつもりだ?」


 「返り討ちにしてやるわよ!」


 「どうやって?」


 「…どうもこうも、正面からぶん殴って懲らしめてやるだけよ!」


 「ほう。では、試しに俺の頬を“ぶん殴ってみる”といい。それで本当に解決できるのなら、俺も喜んでこの仕事を降りよう」



 …ほう



 …面白い



 彼は立ち上がり、これ見よがしに頰を近づけてきた。



 殴っていいの?


 殴っていいんだったら殴るけど、どうなっても知らないよ?



 「ちょっと、アズサ!?」


 「何?コイツが言ってきたんだよ?殴っていいって」



 袖を捲り、肩を回す。


 悪いけど、加減はしないよ?


 こう見えても空手を齧ってたんだ。


 そこらへんのか弱い女子だとは思わない方がいい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ