表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BomB 〜巨乳ギャルとイケメン転校生(?)の日常〜  作者: じゃがマヨ
EP1.付き人なんて雇ってません!
4/34

第4話



 「ごめん、無理」


 「何がだ?」


 「…色々と。他行ってくんない?怖いから」



 顔はイケメン。


 それは認める。


 だけど、“関わっちゃいけないヤツ”だっていうことはわかった。


 言ってることがやばいって気づいてないんだろうか?


 ヨシキ!


 あんた担任ならなんとかしなさいよ!


 そんなところで突っ立ってないで!



 「三神君。彼の言う通り、もう少し前に寄れないか?」


 「はああ!?」


 「いや、いい。席を変えよう。赤城君。キミは空いた席のところに移ってくれないか?」



 私の列のいちばん先頭にいる男子生徒に指示を出し、机の移動が始まった。


 

 …ちょっとちょっと


 なんで大移動が始まってんのよ!


 ヨシキ?


 ちゃんと聞いてる!?



 「ちょっと先生!なんでこんな奴の言うこと聞いてんの!?」


 「三神君。そんなことよりその服装はなんとかならないのか」


 「私の服装の話はどうでもいいの!今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」


 「すまんが、言うとおりにしてくれないか?事情は後から説明する」


 「事情…?何事情って」


 「さ、1限目が始まるぞ。早く終わらせよう」



 何さっと済ませようとしてるんだ。


 何…?


 私がおかしい?


 …そんなことないよね?



 「ちょっと凛。どうなってんのこれ」


 「…私に聞かないでよ」


 「赤城の奴移動しちゃったよ…。どうしよう、前空いたけど」


 「移動するしかなくない?」


 「えええええ」



 なんでなんで?


 みんな顔を合わせてざわついてた。


 隣の由香子は、口を開けたままポカンとしている。


 そしてそれは、私もだ。



 「みんな、感謝する。この礼はあとできっちり払おう」



 …は?


 なにドヤってんのコイツ。


 なんであんたの言うことなんて聞かなきゃいけないのよ。


 転校生の身分の分際で、何クラスのみんなをかき乱しちゃってんの?



 「もう少しでチャイムが鳴るのだから、早くした方がいいと思うが」


 「“いいと思うが”じゃないのよ。あんた何様!?」


 「席を移動しただけだろう。何をそんなに騒いでいるんだ」



 ピクッ




 こめかみに血管が浮き上がる。


 なんだろう。


 …殺意が湧いてきちゃったかな?


 絶対移動してやるもんかと思った。


 オハイオのどこからきたのか知らないが、でかい顔されてたまるかっての。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ