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BomB 〜巨乳ギャルとイケメン転校生(?)の日常〜  作者: じゃがマヨ
EP2.なんでも言うこと聞くってマジ?
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第29話


 「これから仕事なのか?」


 「買い出しよ買い出し。昨日言ったでしょ」


 「宮崎港に行くと言っていたが、どうやって行くんだ?」


 「コーさんが連れてってくれる」


 「コーさん?」


 「料亭のおじさん。坂もっちゃんの弟子みたいなもん。バンを出してくれてるから、あんたは後ろに乗ってね」




 週に1回、当番の人が買い出しに行く。


 買い出しっていうのは備品とか食材とか、掃除用品とか諸々。


 メインどころは「魚」になってる。


 宮崎市は太平洋に面してて、南九州の入り口とも言われる宮崎港が市内の中心にある。


 時期によって旬の魚が変わり、この時期の目玉はカンパチとかトビウオとか、あとスズキなんかも。



 コーさんは筋肉質の元サラリーマンで、5年前にこの旅館に飛び込んできた40代のおじさんだった。


 元々は工場勤務か何かで、食品関連の製造をしていたみたいだった。


 ちょっと強面で、口数も少ない。


 だけど笑うと可愛いんだ。


 どこかおっちょこちょいっていうか、強面の割に小心者なところとか。



 「コーさんごめん。この人後ろに乗せていい?」


 「んん?…構わんが、新人か?」


 「まあ、そんな感じ」


 「本当か!名前は?」


 「堂島龍生と申します」


 「ハハッ。礼儀正しい青年だな。ようこそ、姫乃旅館へ」


 「コーさん。騙されちゃダメだよ。こう見えて無神経の塊だから」


 「おいおい、アズサに言われちゃーおしまいだな(笑)アズサは旅館一の肝っ玉娘だから、気ぃつけろ」


 「ちょっとちょっと、コーさん!?」


 「それについては把握しています。逞しい女性だと」


 「お、わかってるじゃねえか」


 「逞しいって、褒め言葉になってないからね?」


 「そうか?俺は最大級の賛辞だと思っているが」


 「私はか弱い“女の子”なんですけど??レディーよレディー。繊細でお淑やかな生き物なの」


 「…ふむ、それについては、少し疑問の余地があるな」


 「あんたねえ…」


 「ハハハ。面白いな、お前たち」



 氷漬けにしたクーラーボックスとビール瓶のカゴを乗せ、バンを走らせる。


 目指すは、宮崎港。


 空港のそばを通り、大通りへ。



 8月だけど、少し肌寒い。


 先週はこんなことなかったのにな。


 お盆を過ぎて、道端には彼岸花が咲いてた。


 夏休みはあっという間だった。


 友達と遊びまくって、全身日焼けして。


 青島の海は最高なんだ。


 宮崎港から見える海とはまた違って、空を近く感じる。


 青島街道に連なる椰子の木が、カラフルなビーチパラソルの沿岸沿いに続いていく。


 2年前まで、この街のことは何にも知らなかった。


 海が青いことも知らなかった。


 空気が美味しいって感じたのは、この町が初めてだった。

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