表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

1、放課後限定の幽霊 《視点…板田裕樹》

 それは鍵を閉める前。学校の見回りをしていた私は、下校時刻をとっくに過ぎている筈なのに制服の物陰を見つけた。気になって見えた方へ向かうと、そこには丁寧に手入れされた艶のある黒色のストレートの髪の毛をもった身長百五十センチメートルぐらいの女の子が真っ黒のローファーを履き、夕日も見上げながら風を浴びていた。私は彼女に近づいて声を掛ける。


「お~い、もう、下校時間過ぎてるぞ。早く帰れよ~。」

 私がそう言っても反応が無い。

「聞いてるか?下校時間もう過ぎてるぞ。」

 彼女は振り向いて言った。

「_______私が見えるんですか…?」

 彼女はとても驚いているようだった。

「見えるし、聞こえるぞ。……もしかして、君、生徒じゃないのか?」

「…………どうやって答えればいいんでしょうね、私もよく分かっていないんです。確かに私はここに通っていた生徒です。___でもこの学校を卒業する前に確かに私は死んだんです。」

「じゃあ君は、幽霊、なのか?」

「………………そういう事になるんでしょうね、きっと。」

「‥‥……そうか、_________じゃ、……私はこれでお暇するよ。」

「‥……はい。」


 私は一刻も早く教頭に伝えなければ、と思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ