赤毛のアンに登場するマシュウが大好きです
「わしはね、1ダースの男の子よりもお前がいいよ、アン」(byマシュウ・カスバァト『赤毛のアン』より)
先日(といってもだいぶ前ですけど)世界的ベストセラー小説『赤毛のアン』を初めて読みました。
タイトルは知っていたのですが、恥ずかしながらこの歳までどんな物語なのかまったく知らなくて。
読んでみると、すごく面白い。そしてすごく感動的。
ところどころ現代と違うので「ん?」となることもあるんですが、現代ドラマでも通じる面白さだと思います。
主な内容としては
「農業を営むカスバァト老兄妹(ともに独身)のもとに孤児である赤毛の少女アンがやってくる」
というお話し(THE・漠然)
もともとは働き手として男の子を迎え入れるつもりだったけれど、間違って女の子が来てしまったというのが、原作者であるモンゴメリが最初に思いついた発想なんだそうです。
それがのちに世界的ベストセラーになって今でも愛される作品になるんですから、ちょっとしたきっかけってすごいですね。(実際はいくつも出版社に断られたらしいですけど)
で、その主人公であるアンがまあ個性の塊で。
とにかくよくしゃべる。
とにかく感情豊か。
良い意味でピュア、悪い意味で夢見がちな女の子。
しかも癇癪もちでいろんな問題を起こします。
迎え入れたマリラ(カスバァト兄妹の妹のほう)も最初のうちは煙たがりますが、最終的には家族のようにアンを愛するようになるのです。
冒頭のセリフは、アンが農業の手伝いをしながら
「もしわたしが男の子だったら、マシュウ(カスバァト兄妹の兄のほう)をうんと休ませてあげられるのに」
と言った時のマシュウの返答です。
「わしはね、1ダースの男の子よりもお前がいいよ、アン」
「おぼえておおき、1ダースの男の子よりもだよ」
正直、“1ダースの男の子”という表現はどうかとは思いますが、マシュウのアンを想う気持ちが如実に現れた言葉ですよね。
アンはマシュウを楽にしてあげたい。
マシュウは来てくれたのがアンで良かったと思ってる。
お互い本当に大切に思ってるんだなって感じるシーンでした。
ちなみにマシュウはこの翌日、突然の発作で帰らぬ人となります。
あまり登場してこなかったキャラが、いきなり心のうちをさらけ出すとすぐに死んでしまうという死亡フラグはこの時代でも如何なく発揮されていたようですね。(思えばこのシーンはバリバリ死亡フラグだったわー!)
赤毛のアン、続編がかなり出ているようなんですが、残念ながら本屋さんではあまり見かけなくて、Wikipediaであらすじをざっと読みました。
少女編から青春編、そして大人編みたいな感じでアンがどんどん成長していく感じですね。
アンの子どものお話まであるんだとか。
しかも結婚相手が、アンの赤い髪をからかってキレさせたギルバードという男!
(((゜m゜;))) 衝撃の展開!
かつての「嫌なヤツ」が将来の結婚相手って、なんだか少女漫画みたいですね。
って、赤毛のアンは少女小説だった!




