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第三話

 イヴァン6世として牢屋で生活して一月が経った。この一月で沢山の情報を手に入れた。


 一つ目は今が1762年八月である事だ。あと2年で俺は、生きるか死ぬかの分岐点に立つ事になる。


 二つ目は今の皇帝エカテリーナ2世がここに来る事だ。恐らく俺が彼女の脅威になる存在だから様子を見に来るのだろう。 


 他にも細かい情報はあるが、大きなものはこの二つだ。


 そして驚いた事に、ここの看守は俺との会話を禁止されている筈だが、俺とコミュニケーションを取って来る。これがイヴァン6世の精神的支えになっていたのだろう。彼ら看守は幼少期から拘束されていた俺に同情しているのだろう。


 二月経って今、目の前にエカテリーナ2世がいる。


「この者が特定囚人か。普段の様子はどうだ?」


「はい、脱獄する様子も釈放を求める事もしていません。」


「そうか。」


 そう言って俺の目を覗き込んできた。俺が何を考えているのか見ているのだろう。


 そのまま何事もなくエカテリーナ2世は帰っていった。俺が脅威になるかならないかを見極めに来たのだろう。あの様子からして脅威にならないと考えた様だ。悔しいが今はこれでいい。油断してくれていた方が脱獄しやすいからな。


 

 


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