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始まり

 20xx年 近畿地方 午前10時


 ピンポーン

 

 宅配便だ!

 

「よっしゃ〜〜!やっと届いたぁぁぁ!」


 中には最新のフルダイブ式のVRが入っている。

 

 フルダイブ式と言うのは、実際にゲームの中に入った様な感覚でプレイするVRゲームだ。ソード◯ート・オンラインに出てくるゲーム機を想像してくれたら、分かりやすいと思う。


「さて、記念すべき最初にプレイするゲームはヨーロッパ連合4のVR版だ!」


ヨーロッパ連合4とは歴史シュミレーションゲームだ。舞台は1419年から1819年の全世界で、史実に基づいたイベントがあり、プレイ国家の財政や軍事を細かく動かし国家運営が出来るゲームだ。その為、ローマ帝国再興や、神聖でもローマでも無い帝国で、ローマを手に入れる等などのロマン溢れるプレイをする事が出来る。それに加えてDLCやMODを入れると無限に遊べるゲームになる。DLCはトータルで二万を超えるくらいだ。確かに高いがある方が確実にゲームを楽しむ事ができる!

 

 俺はパソコン版では2000時間はプレイしている。平日3時間で休日には8時間はプレイしている。そして毎日ネット小説で歴史系の小説を読んだり書いたりしている。

 この事から分かる様に俺は大の歴史好きだ。

 特に近代史が好きで、ロシアの冬宮殿やフランスのヴェルサイユ宮殿などに旅行に行くぐらいだ。


 そして半日ほど経った。最初のプレイではロシア(モスクワ大公国)を選んだ。選んだ理由としては、東にも西にも領土を広げられて楽しいからだ。そして広がった領土に大きく国名が書かれると達成感を感じる事が出来る。


「ふぅ、楽しかったな...もし来世があるなら生まれながらにして皇帝だったらいいなぁ...なんて(笑)」


 そんなあり得ない事を考えながら、辺りを見渡すと暗くなり始めていた。恐らく8時間はプレイしただろう。電気を点けるために、ボタンを押しても電気は点かなかった。電球が切れてしまったのだろう。面倒くさいが書いに行こう。


 近くのスーパーに着いた。お目当ての電球も発見し、何かないかと店内を歩いていたところスパゲッティのルー二人用が普段の七割である70円で売っているの見つけた。これは買わねばならないと思いカゴに入れ、晩御飯はスパゲッティにしようと決めた。家に麺はあるはずだから、もう買う物は無いだろう。余計な物を買ってしまう前にお会計を済ませて家に帰った。


 晩御飯を作る前に電球を付け替えなければならない。イスの上に上り古い電球を取り外し新しい電球を入れる。そしてスイッチを押すと電気がついた。白の光が電球から出ている。


 さて、そろそろ皆さんお待ちかね晩御飯の時間だ!


 スパゲッティの味は皆んな大好きミートソーにした。麺を茹でてる間にルーを温めて、麺が茹で上がると皿に盛りつけて、その上からミートソースをかけて食べた。


「うん、流石市販だ。ハズレが無い!」


 やはりスパゲッティは偉大だ。簡単で美味しく何より安上がり!なんと素晴らしい食べ物だろう!


 そんなこんなで食べ終わり、片付けを済ませて、明日の仕事の準備を始める。


 因みに俺の会社は大阪の大手総合商社の子会社だ。年収は平均より少し高いぐらいだが、とても仕事がキツいので会社を辞める人も少なくない。今は入社6年目の平社員で歳は28、彼女いない歴=年齢でもある。このままでは、魔法使いになるのではと思っている。目指せ賢者だ!


 寝る前にネット小説を読んでいたら、時計が一時を過ぎていた。


「明日は仕事かぁ...会社に隕石落ちてくれないかなぁ...」


 そう最後に呟いて瞼を閉じた。


翌朝、満員電車に揺られて40分、会社の最寄り駅に着いた。そのまま会社まで5分ほど歩いて、会社の目の前まで来た時にふと空を見上げると、ものすごい勢いで何かが近づいてくる。


 隕石だ!


そのまま隕石は会社に命中し、会社の大きな破片が俺に降りかかってきた。


「クソ!こんな事になるくらいなら、昨日の夜に会社に隕石が落ちるように願わなければ良かった...せめて来世は、皇帝か権力者に転生させてくれ!」

 

そう叫んで俺の28年の人生が終わった。





読んでくださり有難うございます!

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