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漫才の台本  作者: 藤本GJ
159/159

緑色の血

A 最近さ、嫌な奴の見抜き方が分かってん。話さんでも分かるねん


B 目つきで分かるとか聞くけど違うん?


A 目つきちゃうんよ


B 雰囲気とか?でもそれはその雰囲気好きな人もおるやろ


A 雰囲気でもないよ


B じゃあ何で分かるん?


A 嫌な奴はな。みんな緑色の血やねん


B えっ?どういう事?


A 普通、血って赤やん。けどな、嫌な奴は緑やねん


B そんなんあり得へんやろ


A スーパーの店員さんにしょうもないクレーム入れてるオバハンの足から緑の血流れてたわ


B ウソつけや


A 駅員さんに「来るの遅いんじゃ!ボケッ!」って言ってた車椅子のおっちゃん、ツバ吐いてたけど、緑混じってたわ


B 緑の血とかおらんやろ


A 人の絆創膏貼ってる部分が緑っぽかったら嫌な奴確定やからね


B そんなトコ見いひんやろ


A かさぶたの色とか、傷が緑っぽくてもそうや


B 人の傷見るの悪趣味やな


A パワハラで辞めた校長もよ〜考えたら腕に緑の傷跡あったしな


B そいつら人間ちゃうやんけ


A 傷跡無い初対面の人は、とりあえず軽く引っかくねん


B 何やってんねん!


A そんなんしてたらさ。最近歯磨きした時、歯茎から緑の血出たわ


B お前が嫌な奴なってるやん!帰るわ!

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