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計画


27


「稲葉さんって何だか……呼吸をするように死ねって返事するんだね。」

沙紀と梶原のやりとりに、隼人が笑顔でそう言った。


だからね、隼人、『君はナチュラルに死ねが言えるんだね』そう言われて喜ぶ女子普通いないから。


「何?沙紀、梶原と上手くいってないの?」

沙紀は高1の夏から、梶原と付き合っていた。

「とっくに別れたよ?」

「え?ええっ!!」


大西と私は驚いた。知らなかった隼人と栞は呆然としていた。

「理由は何となくわかるでしょ?」

「うん……何となくわかる。」

「梶原って、私の話全然聞いてくれないんだよね。なんだか、てるてる坊主に話かけてるみたいなんだよね。」


好きは好きなのに、想いが伝わらない。それは、私と同じ。それでも、沙紀と梶原は一度付き合った。そこは私よりマシ。


お互い好きなのに、伝わらないって事もあるんだ……。沙紀の話を聞くと、告白がゴールじゃないと思えた。隼人と付き合う事がゴールじゃない。じゃあ……ゴールってどこ?結婚?遠っ!!


「だから、別れた理由が梶原にはわからないみたいで……つきまとわれてるんだよね。」

「じゃあ、他の誰かと付き合えばいいじゃん。」

「他の誰かって誰?」

他の誰って、適当な男子…………ふと、周りを見ると、隼人と廉がいた。


『隼人は絶対にダメ!!』

私が目でそう言うと、沙紀が空気を読んで廉を見た。そして、ため息をついた。


「おい!そのため息はなんだ!?」

「大森君だと殺されそうだから、大西でいいや。付き合って。付き合うふりに付き合って。」

「はぁ?だから、何で俺なんだよ!」


こうゆう時、気になるのは栞の反応。栞はその話を少し聞いて、帰り支度を始めた。


「おいおい、お前ら、俺の事便利屋か何かと勘違いしてないか?」

「ただし、悪までふりだからね?指一本でも触れたらぶっ殺す!」

「稲葉、それは絶対にないから安心しろ。お前より、梶原に殺される!そっちの方がよっぽど心配だ!」


そんな話をしていると、栞が音もなく帰って行った。

「あれ?佐藤は?」

「帰った。」

「はぁ?段取りの確認と、練習……」


最近、二人の空気がいい感じなのは、みんなわかってた。


だから、私の計画はこう。まず、栞を揺さぶる、その後学祭を経て廉から告白、この二人がくっつく。そうなったら、隼人を独占できる!!


「廉、学祭終わったら栞に告りなよ?」

「はぁ?佐藤は田辺だろ?」

「そんなの関係ないじゃん。」

廉、だからあんたには彼女ができないんだよ!


「いやいやいや!それ、関係あるだろ!俺と田辺じゃ全然違うし。」

「栞があの田辺と付き合えると思う?本人だって付き合おうなんて思ってないよ!芸能人の好きと、恋人の好きは違うの!」

「それはわかるけど…………でも、別に告白するってほど佐藤の事好きじゃねーし。」


廉~!!だから嫌だったの!!


この男!!絶対隼人から離れないつもり!?


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