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せっちゃんたちの恋愛事情  作者: くい
おかえり、たいせつなひとです
68/90

5ー06

私の一言に、空気が凍った。え、何空気が凍るような内容なの?その覚醒をしなきゃいけない私についてはどう対応してくれるのかな。あと、どっちも選択せずにステータス閉じようとしたら、どうしても閉じられなくて、仕方なく、あとでを選択した。まさかの一時間後再通知と夜間に行なうが出てきたので私はパソコンだった?と困惑しながら当然のごとく、一時間後再通知を選択した。

せっちゃんが、真剣な顔をして、私の正面に座る。怖いくらいの表情をしているのはヴィクトール様も同じ…いや、みんな真面目な顔をしている。覚醒って、そんなに大ごとなのだろうか。そうは思えなかったのだけれど。私とせっちゃんだけにあるのならそりゃぁ、神の一族限定の何かかもしれないけれど、グラジリオスにもあった。


「せっちゃんが、覚醒するのか?」

「うん?私は条件を満たしたから、するみたいだよ。せっちゃんとグラジリオスも条件を満たせば覚醒できるよ?今は満たしてないから失敗するかもしれないって表示されてたけど」

「俺が?」


グラジリオスがぽかん、とした顔でこちらを見てくる。なんで想像もしていなかった、という態度なのだろうか。やはり万人が覚醒するわけではないの?ああでも、覚醒の条件を満たしてなかったら、覚醒はできないのかもしれない。失敗の可能性も表示されてたし。


「ステータス詳細を見ないとわからないけど…多分みんな覚醒できるんじゃないかな?」

「それは、見ればわかるのか?」


こくん、とヴィクトール様の言葉に頷く。確か、最初に詳細の存在を知った時、ヴィクトール様もいたはずだ。クレイ様がいないが…まあ、私が先に愛称で呼んだのがクレイ様だし、情報を話したのがヴィクトール様であれば多分釣り合いも取れるんじゃなかろうか。そう思って、素直にこの場にメンツに話すことにする。

なんて説明したらいいかな、と少し悩みながらも、顔を上げた。


「ヴィクトール様とクレイ様が婚約者になった時、せっちゃんのステータスが隠蔽されてるって話したの覚えてますか?」

「ああ」

「その隠蔽されたステータスが、覚醒に関係しているのか?」

「そう。隠蔽されたステータスで詳細が見えて、そこに覚醒の条件が満たされているかどうかがわかる」


私の場合、と説明しようかと思ったのだけれど、なんとも説明しにくい。だって、何人の恋人とか、そういうのだったよね。詳細はうん、衝撃的だったとはいえ、あまり覚えていたくなかったからある程度記憶が消えてる。暴力とか殺人とかの項目はもう一度確認しながら、説明するのでもいいだろうか。

先ほど閉じたばかりのステータスをもう一度開く。詳細を見つめて、告げる。攻略対象については恋愛対象と言い換えたほうがいいのだろうか。攻略って言っても、って話だよね。でも恋愛対象にせっちゃんが含まれているの話すの結構な羞恥プレイなんだけど。後から条件含めて説明しておけば、少しは言い訳になるだろうか。


「殺人、暴行、淫行、暴食、睡眠の項目があって、その基準を満たしてるかどうかがあって、それから覚醒に必要なものがわかる。私の場合は、なし、あり、なし、なし、良好で全部基準を満たしてて、覚醒に必要なものは、2種族の5人の対象と5人の恋人が必要だった。せっちゃん、ヴィクトール様、クレイ様、フィラード様、グラジリオス、ハーレルさんが対象になってるから、単純に魔族と獣人で2種族。関係性はせっちゃんは“???”、ビクトール様とクレイ様とフィラード様は“婚約者”、グラジリオスは“伴侶”、ハーレルさんが“恋人”。婚約者と伴侶は恋人以上という換算みたい…です」


そういえば、この場にいたのはせっちゃんだけではなかった。と思い後から取ってつけたようにです、と口にしたけれど、彼らは話の内容にしか興味がないらしく、気が付いていないようだ。難しい顔で考え込んでいるせっちゃんと、怖い顔をしているヴィクトール様、不思議そうな顔をしているマリアさんがいる。

私の方に何か聞きたそうに首を傾げているマリアさんに首をかしげることで促してみる。他の二人はまだ話しそうにないし、平気だろう。


「カスティーリャが入っていない理由は?」

「お兄ちゃんみたいだから?多分、恋愛対象になる相手、なんだと思います。最初はハーレルさんも入ってなかったけど、今日入ったし」

「そう…」


どこかホッとしたような顔をするマリアさんに、まさか、とは思うが、確かにカストさん王子様みたいだし、ありか、と声に出さずに納得する。もう一度、あとでを選択しようか、と思ってふ、と思考を止める。

もしかして、このまま今すぐ、を選択しても大丈夫なのだろうか。覚醒ってつまりどうなっているのかを知りたいのだけれど。そう思って難しい顔で考え込んでいるせっちゃんに声をかけた。


「せっちゃん、それで、覚醒ってなぁに?」

「ああ…覚醒、だったな」


ハッとしたように顔を上げて、取り繕うように笑ったせっちゃんが、声をあげる。それからはいつも話すときのように流暢に説明を始めてくれる。

覚醒とは、基本的に選ばれた命であることの証明とも言われており、神々の祝福とも言われている。神に愛されていれば愛されている程、覚醒回数が多い。覚醒することの利点とすれば、レベルキャップと言われるものの突破ともう一つ、基本的には称号の上位変化かスキルの変化、習熟度の上昇。場合によっては、得意魔法の増加なんていうこともあるらしい。

覚醒が全くできない存在もあることからそう言われていたらしいが、私の場合はその条件が見えている。つまり、覚醒自体は神々の祝福ではなく、誰しもが機会を与えられているものだ。今までは魔族の占い師のおばあさん(・・・・・)がふんわりと教えてくれていた不確定な予言的なものを中心に行動して覚醒していたらしい。多分、そのおばあさん、おばあちゃんの知恵袋スキル持ってたんじゃないかなー?森羅万象を知るって言われてるから、それが原因で見えるのだろう。

不確定な予言と言われているのは、それぞれで必要な内容が違うからだろうか。確かに、私は攻略だったし、せっちゃんは魂、グラジリオスは多分私関連のいろいろだ。


「…覚醒って、悪いことじゃない?しても大丈夫?」

「ああ、するのか?」

「ん、グラジリオスももうすぐ覚醒できるとは思うけど、試しておくのは悪くないかなって」


言いながら、今すぐを躊躇なく選択した。

覚醒アップデート

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