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せっちゃんたちの恋愛事情  作者: くい
こんにちは、あるじです
48/90

3−12

さて、上から順に見ていこう。膝の上に分厚いどころか立方体に近いそれを置いて、視線を落とす。目次を開いて、使用方法を確認。なるほど、アナログな本なのにタッチパネル的な使用ができるらしい。魔法って本当に便利。


奴隷・隷兵(ファイター):魔族の奴隷となった魔族以外の戦士の称号

それ以前の戦闘系の称号を全て内包しているため、具体的なボーナスは個々人により異なる。基本は戦闘技能や体力へのボーナスではあるが、珍しい例では戦略や知略と言った軍略系の称号ボーナスが混ざっていた事例も報告されている。

他の奴隷称号との重複はできない。ただし、書き換えは可能である。


獣人の元貴族:獣人の貴族が何らかの理由により貴族をやめた場合の称号

獣人は家を重要視するため、この称号は獣人には嫌われる傾向にある。同時にこの称号を持っているということは、家からも絶縁されていることを示す。ただし、獣人にとってはやむおえない事情の場合もあり、ステータスに家の名前まで表記されている獣人はそれに当たる。魔族にであう獣人が持つ場合は、大抵魔族討伐(・・)に参加するためであり、実力が高ければ英雄視されることもある。

 ※獣人の貴族:獣人の貴族が生まれながらにして持つ称号。権力系の称号だが、称号ボーナスは領地を持たない者にとっては枷でしかなく、定められた土地から出ることができないというものが一般的である。


文武両道:戦闘系と知能系のスキル・技能を両方保持していると得られる称号

称号ボーナスはスキル・技能の底上げが基本。持っているスキル・技能により上昇度が変動するが、どれほど高位のスキル・称号であっても最大は10%程度の上昇。比較的得られやすい称号として有名であり、また、持っているものも多いが、複合系の称号として別の称号に内包されることも多い。


夢を叶えたもの:幼い頃からの夢を叶えることができた者のみが持つ称号

称号ボーナスは叶えた夢に影響されるため、一概にはいえない。この称号で示されている夢とは、人生に大きく影響するような夢でなくてはならない。職業系の称号として考えられているが、職業系の称号に内包されることがないため、職業補助とも言われている。また複数所持することはできないが、人生に大きく影響するような夢を複数叶えた場合は、称号ボーナスとして反映される。


○○(雪白)の騎士(伴侶):特定の存在(魔族)の騎士のみが持つ称号

職業系の称号の一つ、と数えられているが、一概には言い切れない。特定の存在の騎士であり、伴侶であることを示す。称号ボーナスの最もたるものは、特定の相手との念話が可能になることである。それ以外の称号ボーナスも存在している。称号内で2段階あり、同銘(おなじことば)の関係であると認められた騎士は上位の称号ボーナスを得る。大抵は戦闘系ボーナスであるが、通常の騎士と同様で特定の存在が上位であるほどそのボーナスの値は高くなる。また、ボーナスとは別に、命を共有する。

 ※○○の騎士:特定の存在(魔族以外)の騎士が持つ称号。この場合はただの従者であるため、称号ボーナスは皆無に等しい。特定の存在が上位であればあるほど、ボーナスの値が伸びる。特定の存在の騎士をやめた場合は元がつくか、別の職業系の称号に内包される。その際の称号ボーナスは非常に低いものとなる。


さらっと一通り読んだのだが、称号って色々種類があるんだね。職業系とか知能系とか戦闘系とか…とりあえず、グラジリオスさんは戦闘特化だけど、さりげなく知能系スキルとかも持ってるということがここからわかる。

なるほど確かに、基本ステータスでなんとなく相手の基本的なことは大抵が把握できる。ただし、称号といっても基本的には変動するものだし、個人によって内容も微妙に変わってくるというのは、少々困った驚きだったけれど。

グラジリオスさんの覚醒はどこにかかってくるのだろうか。この本には覚醒、という言葉が見当たらなかったので、もしかしたら、覚醒というのは別の、称号以外の何かなのだろうか。でも、彼に必要なのが、武力行使と能力行使、それから愛情表現であることを考えると、一番可能性があるのは“雪白の騎士(伴侶)”の称号なのだが、果たして。武力行使と能力行使だけなら戦闘系かな、とか思ったけど、愛情表現はねぇ…。やはり後でせっちゃんに聞いてみたほうがいいかもしれない。

気を取り直して、先ほど見た念話を使ってみようと思い立つ。私もきっと使えるのだろう、とふ、と視線をグラジリオスさんへと向けてみる。

私のステータスを食い入るように見つめている彼に何がそんなに面白いのか、と思いながらも、伝わるように思いながら目を細めた。


ーーグラジリオスさん、そんなに、面白いですか?


「はい。とても」

「え?」

「ふふ、すごい。念話って簡単に使えるのね」


突然声を出して返事をしたグラジリオスさんに、ナディアが戸惑ったような声を上げた。ので、喜びながら、簡単に説明してみる。パチパチと何度か瞬いているナディアは、ただ呆然と私を見つめた。微動だにしない様子は彫刻のようで、瞬きだけが生物らしさを感じられる。グラジリオスさんは、ハッと気がついたように私を見つめた。


ーー雪白様。俺の姫様


泣き出しそうな顔で笑うグラジリオスさんに、なぁに?とだけ念話で返事をしておいて、当初の予定通り“ハーレムの主”を検索する。


ハーレムの主:ハーレムを築く義務を与えられた(・・・・・・・・)者の称号

同時期にほぼ同等の権力を持つ者たちに想いを寄せられ、どちらにも心を寄せていない場合に強制的に取得させられる(・・・・・)。ある種の職業系の称号。この称号を持つものは一夫多妻もしくは一妻多夫が求められる。また、一度取得してしまった場合、取り消すことは不可能であるとされるが、上書きでハーレムの主Ⅱ、もしくはハーレムの支配者に変えることはできる。称号ボーナスは良く、伴侶たちの人数や能力によって、自身と伴侶を永続的に強化する。詳細は個人ステータスに依存するため異なる。

 ※ハーレムの主Ⅱ:ハーレムの主の上位称号。ハーレム人員が増えるため単純に能力が増加する。

 ※ハーレムの支配者:古の記録(神話の一部)に残っているだけなので詳細は不明。

称号説明(一部)

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