表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-魅惑の憑-  作者: 幹藤 あさ
9/288

1話

面倒くさがりのはずの山上が立ち上がり、男の方に歩み寄っていく。怪しい雰囲気の山上と、堅気に見えない男が並ぶと迫力がある。


祐斗は静かに後ずさった。


「うちの玉奥にどういったご用件ですか?」


「相談があって参りました」


山上は無精髭を撫でながら、そりゃそうだろうよ、と言いたそうな顔をしていた。


「いらっしゃらないようでしたら、後日出直しますので」


「…谷代、玉奥に声かけて来てくれるかな?」


祐斗は頷くと、パーテーションの方に向かっていった。山上の態度が固いというか、警戒してるような気がして祐斗は何となく気がかりだった。


「むつさ…」


のぞくと、髪の毛をぼさぼさにしたむつが、パーテーションの影から男を観察していた。


「お客様がいらっしゃってますが。今は大丈夫ですか?」


むつは、眼鏡をかけて手櫛で髪の毛を整えると頷いた。そして、祐斗と共に山上の所に向かった。


「お待たせして申し訳ありません。初めまして、玉奥です」


髪の毛はまだ少し、整ってないがしっかりと仕事モードといった他所行きの声で挨拶をし頭を下げていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ