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《アイ》  作者: 百里芳
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 日曜日の駅は混雑していた。

 人通りが多く、僕と同じように待ち合わせをしているような人も何人か見受けられる。

 もっと人が少ない場所で待ち合わせればよかったかな、とも思ったけど、結と一緒に行ったことがある場所で他に分かりやすい待ち合わせ場所が考え付かなかったので仕方がない。

 現在12:32。やや早く着きすぎただろうか。遅れるよりはましだろうけど、これから約30分間もそわそわした気持で待ち続けるのは、あまり心身に良くない気もする。心拍数はあきらかにいつもより上がっていて、いくら深呼吸をしようとしても肺が上手く膨らんでくれない。口の中はからからなのに、なんども唾を飲み込もうとしてしまう。


 僕から7メートルほど離れた位置に立っていた女性。待ち合わせ相手の男性が来たみたいだ。やや急ぎ足で向かってきた男性は、少しばつの悪そうに笑いながら片手をあごの位置まで挙げて、挨拶していた。きっと、待ち合わせの時間に遅れてしまったんだろう。女性はそれに、無表情で答えている。でも怒っている感じもしないから、あれが二人のいつもの距離感なのかな。

 二人は、なにやら会話をしている。内容は聞き取れないし、表情から読みとれることも少ない。デートなのかな。ラブラブと言う感じでもないから、付き合って長いのかもしれない。いや、単なる友達どうしで、これから他のメンバーも集まってくるのかもしれない。二人の立ち位置が結構離れているから、実は知人レベルの付き合いという可能性もある。大学のゼミの買い出しとか、友達の結婚式の打ち合わせとか。

 男性と女性はしばらく話しこんだ後、手をつないで、一瞬見つめ合ってから駅の出口の方へ向かった。なんだ、ただのカップルだったのか。ちょっとありきたりな関係でつまらないな。

 彼らは、これからどこに行くんだろう。ありきたりにデートして、ありきたりに楽しんで、ありきたりに別れを惜しむのかな。もしかしたらありきたりに喧嘩して、ありきたりに別れるのかも知れない。何れにせよ、「今の彼ら」は逢瀬を経て「明日の彼ら」に変わる。それが小さな変化か、大きな変化かは分からないけれど、5時間後の彼らは、現在の彼らが想像すら許されていないような関係になっているだろう。

 僕と結の、「明日の僕ら」は、一体どんなふうになってるんだろうか。駅の出口のあたりをぼんやりと眺めながら、そんなことを考えていた。


「あーちゃん。……まった?」

 考え事をしていた僕の背後から声がした。結の声だと、わかった。

 突然声をかけられたのだで、僕の体の内はびくりと痙攣したのだけれども、そんなことおくびにも出さずに冷静なふりをしながら振り返る。

「いいや、今来たところだよ」

 結がいた。

 肩の所で切りそろえられた髪はまっすぐで、くせひとつない。でも僕が梳かして整えていた頃とは、少しだけ髪型が違うみたいだ。きっと美容室にでもいったんだろう。

 結が着ているのは、薄い青のシンプルなシャツと、落ちついた色合いのひざ丈のフレアスカート。あの夜に着ていたパステルピンクのパーカーとも、目が見えない時に着ていた肌触りが良いだけの野暮ったい服ともちがう、きちんと現代のおしゃれにあった服装だった。

「……わたし、20分くらい前からこっそり隠れて見てたんだけど、あーちゃんそのときから居たよね。わたしに気を遣って嘘つかないでよ」

 結が悲しんでいるような、怒っているような、そんな目で見上げてくる。

 20分も前から隠れてるなんて、なんという暇人だ。それとも、僕に声をかける踏ん切りがつかなかったのだろうか。

「結、あまいな。デートの待ち合わせで『待った?』と聞かれたら『ううん、今来たところだよ』と答えなければいけないと、古来より決まっているのだ! 百里薫先生の『恋するの下手くそだけど……これから上手くなれば良いよね!』第一巻にもこんなシチュエーションが書いてあったぞ!」

 僕は、自信満々で告げてやる。

 ちなみに百里薫『恋するの下手くそだけど……これから上手になれば良いよね!』(イブキジャコウソウコーポレーション出版)は、自称ラブコメ漫画、らしい。この間古本屋で一冊一円で投げ売りされていたので立ち読みした。正直一円でも払いたくないレベルの駄作で、買っても本棚の容量を圧迫するだけなのでレジへ持っていく事はなかった。

「へっ? ……あーっ! あーちゃん、わたしの知らない漫画、勝手に読んでるー! わたしそれ教えてもらってないよー」

 結は虚をつかれたような間抜けな声を出した。そして直ぐに、怒ったような顔をして僕に言った。でもその怒った顔の裏側に笑顔が隠れているのを僕は見逃さない。というか隠し切れていない。口調は怒っている風なのに、声色は明らかに楽しそうにはずんでいた。

「この間『王夢(プリゆめ)』のネタバレされたお返しだ」

 僕がこういうと、結は、もーっと言いながら笑った。もう怒るふりはやめたらしい。

「……それより、結。髪、切ったんだね。良く似合ってるよ」

「うん、お母さんがきちんとおしゃれくらいしなさいっていうから……」

「服も、良く似合ってる。可愛いよ」

 僕は、結の目をまっすぐ見ながら言う。おべっかでも口説き文句でもない、心からの言葉だ。

「わたしは、そんな紋切り型な台詞で喜ぶような安い女じゃないんだからね!」

 結は、僕に向かって指を突き付けながらハッキリと言い切った。やけにキリッとした精悍な顔つき……をしようと努力しているのが分かった。顔を真っ赤にしながら口元を妙な形にゆがめている。きっとニヤケてしまいそうなのを我慢しているのだろう。制御しきれなかった頬だけが上に引き上げられている。

「さて、そろそろ行こうか。結、もうお昼ご飯は食べた?」

「ううん、ちょっと忙しくて、まだ食べられてないの」

「じゃあ、どこか適当な場所で食べよっか」

 そう言いながら、僕は改札に向かって歩き出す。結もそれについて、僕の左側にくる。

 さも、今日のデートコースは全て決まってます、といった体で歩き始めたはいいものの、実は行き先なんてまるっきり決まっていない。漠然と電車に乗ろうとは決めてから来たんだけど、その先はノープラン。

「ねえ、あーちゃん。わたしあれ、食べたい」

 いつの間にか僕の左腕にしがみついていた結が、僕の腕をきゅっと抱きながら言った。結が指差した先には、立ち食いそば屋があった。


 短い暖簾をくぐって、店内に入る。昼から少し過ぎただけなのに、僕らの他に客は居ない。ほとんど囲われていないそこを「店内」と呼んでいいのか疑問だったけれども、その閉鎖感と言い独特の雰囲気と言い、僕らがどこか非日常的な所に潜り込んでしまったのは確かなようだだった。

「コロッケそば、ふたつ」

 僕はメニューをちらりと見て、直ぐに注文する。結も異論は無い様だ。

 この立ち食いそばは、60代くらいのおばちゃん独りでまわしているようだ。そばを茹でる無骨な銀光の機械、ネギが入った大きなタッパー、ペラペラのパックに入って陳列されている稲荷ずし――。最近あまり見ない様なチープで安っぽい作りだ。

 僕も結も、コロッケそばが来るのを黙って待っている。

 僕は、店内に備え付けられている調理器具を眺めていた。家庭では見ない様な大きなお玉とか、濃縮つゆを薄めるためのお湯を保温する大きなステンレスの容器だとか、冷凍麺を保存している銀色の色気ない冷蔵庫とか。無骨なガジェットが料理好きの僕の心をくすぐる。あんなもの家にあってもきっと使う機会なんてほとんどないんだろうけど、こんど業務用調理器具のお店にいってみようかな、なんて考えてしまう。

 ちらりと横を見ると、結はおばちゃんが調理している所をじっと眺めていた。おばちゃんの動きは緩慢だけど無駄がない。コロッケそばは、注文して数分と立っていないのにもう完成しそうだ。結はそのおばちゃんの洗練された動きを、見逃すものかという気概でねめつけている。

 はーい、おまちどう、という言葉と共に僕たちのまえに大きなどんぶりが二つ置かれる。

 茶黒く濁った関東風の出汁に、そばが沈んでいる。その上に明らかに適当に乗せられたネギ、いかにも機械で作られましたといった感のコロッケが並んでいた。鰹だしの濃い匂い。その中に静かに紛れ込んでいる油の匂いとネギの青臭い香り。安っぽくって適当で、作り手の愛情なんてこもっているはずもないのに、うまそうだった。

 僕と結は、黙って割り箸を取る。目の端に映る結は、箸を割るのに苦労していたが僕は黙っていた。

 僕はぱきんと箸を割ると、まずそばを一口。

 もぐもぐもぐもぐとそばを噛む。本来僕はそばを食べる時、勢いよくすすって、もっもっもっと二度三度噛むか噛まないかのうちに喉に通してしまう。その方がそばの香りや食感を楽しめるような気がするからだ。良いそば粉で出来たそばは噛み過ぎると、香りが悪くなる。でも立ち食いそば見たいのは別だ。気取らずもぐもぐ噛みしめても全然問題ない。うん、このそば、柔らかい。こう目をつむって噛んでいると、そば粉で出来た麺なのか、小麦粉で出来た麺なのか分からないくらい、香りが薄い。この麺は「蕎麦」としては失格だ。でも「立ち食いそば」としては満点。

 ここでコロッケを一口食べよう。箸でコロッケを割って持ち上げる。衣の下の方は出汁を吸ってべちゃべちゃになっている。出汁に触れていない上の方も、やはりしけってべたべたになっている。コロッケの中には申し訳程度にミックスベジタブルが入っていた。コロッケのかけらを口に入れて咀嚼すると、口の中の水分が無くなっていくのが分かった。そこでそばつゆをひとすすり。コロッケそばのコロッケは安っぽくってぱさぱさで良いのだ。失われた口の中のうるおいは、そばで取り戻せばいい。

 そばにしては長すぎる麺も、柔らかい歯触りも、濃すぎる出汁の香りも、べちゃっとしていて粉っぽいコロッケも、全てが一つの「立ち食い」という体験を成立させていた。

 横から、ちるちるちる、というあからさまに不器用な音が聞こえてくる。結はそばをすするのが上手に出来ないらしい。

 僕たちは、しばらく黙ってそばを食べていた。


「ねえ、結」

 結が、箸を止めたタイミングを見計らって声をかける。

 結は何も言わず、ゆっくりとこちらを見た。

「この前の事、改めて謝らせて。ごめん。僕、ちょっと焦っていたというか、混乱していたというか……『あーちゃんは凄いね』『あーちゃんはなんでもしってるんだね』って言ってくれていた結が、居なくなっちゃうんじゃないかと思うと、恐くなったんだ。だから、結のWPRDをつけるっていう決心とか、目が見えるようになった喜びとか、全部踏みにじって、結が弱いままでいてくれたらいい、結の目が見えないままならいいなんて考えちゃったんだ。結が成長した分、同じだけ僕も強くなろうと頑張ればよかったのにね。……本当にごめん」

 僕は出来るだけ、飾らない言葉を紡ぐ。きっとこうしないと、僕は弱い僕自身と立ち向かえない。

 結は何を考えているか分からないけれど、怒りもせず、笑いもせず、黙って僕の言葉を聞いてくれた。

「結に頼られたいんじゃない、結に縋られたいんじゃない、ただ一緒に居たい。独りで過ごした一週間で、純粋にそう思えるようになったんだ。だから、もし結が僕とまた一緒に居てくれると言うなら――可視光線しか見えない僕と、また友達になってくれないか」

 僕の瞳と、結のWPRDが真っ直ぐな視線で結ばれる。断られたらどうしよう、と思うと恐くて目線を逸らしたくなるけど、絶対にそれだけはしないんだ。

「……なにそれ。そこは、『愛している、僕と付き合ってくれ! 君のいない生活なんて考えられない』って熱烈な愛の告白をして、キスをして、ハッピーエンドってところじゃないのー」

 結は、少し不機嫌そうな声で言った。

「結……。僕もその責任の一端を担っているんだけど、漫画に毒されすぎじゃないか?」

「だって、あーちゃん! わたしたち、あんなにたくさん、ちゅーとか、とかしてるのに、わたし一度も『好きだ』ってあーちゃんから言われた記憶無いよ!」

 僕も言った記憶が無い。ごめんね結、僕は自他共に認めるヘタレなんだ。

「そのことについても、ごめん。きちんと気持ちを伝えられないのは僕の弱さだ。……でもね、結。たしかに僕も仲直り出来たら、ゆくゆくはきちんと告白をしなきゃなーなんて考えて居たけれども、でもそれは立ち食いそば屋でする話じゃないと思うんだ」

 僕らの前には、いまだ湯気を立て続けるコロッケ蕎麦(食べかけ)が二つ。店の外からは雑踏の音が聞こえるし、他に客が居ないと言っても店員のおばちゃんがいる。さっきからちらちらと興味深そうにこちらを見ているのが分かる。

 無言。

 僕はこの空気を誤魔化す様に、食べかけのそばに手を伸ばした。そばはすっかり伸びてしまっている。さっきまではあんなに風情がある様に思えた立ち食いそばも、今は単なる伸びきった出来の悪いそばにしか思えなかった。

 間を持たせるように出来るだけゆっくり食べる。途中七味をひと振りして、気分を変える。そうでもしないと食べきることが出来ない気がした。

 僕は出汁まで飲みきってどんぶりをおく。一呼吸おいて結もそばを食べ終えたらしい。

 鰹出汁風味の吐息を吐ききってから、結が話し始めた。

「……わたしも、ごめん。わたしも少し焦ってたかも。WPRDをつけてね、わたしの人生はすっごく変わったんだ。目が見えるようになったっていうのもあるけど、そのおかげで、お父さんやお母さんともきちんと向き合えるようになったし。お父さんもお母さんもね、目が見えないわたしとどうやって付き合ったら良いか分からなかったんだって」

 大人って意外と子どもだよね、と呟いて結は小さく笑った。

「今まであーちゃんが読んでくれていた漫画も独りで読めるようになったし、高校に行ったら新しいお友達が出来るかもしれないし……もう、あーちゃんに頼りっきりで弱いわたしから卒業するんだって、意気込み過ぎてたみたい。だからあーちゃんがあの夜、これからもずっとわたしを守ってくれるって言ってくれた時、びっくりしちゃったんだ。あーちゃんはまだわたしを子ども扱いしたいんだ、あーちゃんはわたしの目が見えるようになったのを喜んでくれないんだ、ってちょっと失望しちゃったんだけど……」

 結は一瞬寂しそうな顔をした。と思ったら直ぐになんだか意地悪な笑顔になって言った。

「あーちゃんが、結構カッコ悪くって、うじうじしてて、直ぐに悩んで、直ぐに落ち込むってこと、わたし知ってたはずなのにね。ごめんね、あーちゃん」

 おいおい、それは謝罪のつもりなのか、それと貶しているのか。口を挟もうとした時、結が続けて言った。

「でも、直ぐに立ち直って、頑張って努力して、いっぱいいっぱい考えて、工夫して……。わたしは、そんな情けなくて弱いけど、その後頑張れるあーちゃんが大好だよ」

 結は一粒涙をこぼした。その涙はきっと、悲しみでも怒りでもなく、ただ純粋な感情の洪水だったんだと思う。そば屋のおばちゃんも何故か泣いていた。

 ……まいったな、告白まで結に取られちゃったよ。

「後だしになっちゃってカッコ悪いけれど、僕も結の事、好きだよ。10年間でもうすっかり結のことが体に染みついちゃった。きっと僕の辞書の《愛》の項目を引いたら、『愛:結と一緒に居る時に湧きあがる感情』とか書いてあるんじゃないかな」

「なにそれ、もっと『君のお淑やかな性格が好きだよ』とか『君の濡羽色の髪の毛が好きだよ』とかそういうことを言ってくれるもんなんじゃないのー?」

「じゃあ、目が見えない所が好きだよ」

「今見えてるし!」

「じゃあ、目が見える所が好きだよ」

「WPRDをオフにすれば見えなくなるし!」

「髪だって切れば無くなるじゃないか。それに結がお淑やかだったとは知らなかったよ」

 結は、むーっとわざとらしくむくれている。

「良く分からないんだ、どこが好きなのか。でも、好き」

 僕は誤魔化す様に、右手で彼女の頬を、左手で彼女の顎を優しく捕まえて、少し上を向かせる。

 そしてそのまま、彼女の唇に、自分の唇を、重ねる。

 久しぶりのキスは、鰹と醤油とネギの風味だった。

 ロマンのかけらも無かった。

 今までの甘いだけのキスとは違う。どこまでも現実的で、夢見がちな部分なんて一切ない、単なる粘膜接触だった。

 でも、これくらい間抜けで、情感もへったくれもないのが僕らにはぴったりなんじゃないか。そう思った。二人だけの小さな世界に閉じこもっていた僕と結。二人がその温かい鳥籠から飛び立って現実世界に立ち向かうその門出には、これくらい生々しいほうが、きっとちょうどいい。


 立ち食いそば屋を後にして、電車に乗り込む。行先は決めていない。

 電車の窓から見える空は少し白んでいて、ややぼやけた色だった。結が着ている服の色と少し似ているな、と思った。結にそう告げると、え―全然似てないよ―、と笑った。

 それがWPRDのせいなのか、そうじゃなくて単に感性の違いなのかは分からない。でもどっちでも構わないと思った。

 どれだけ長い時間を共にしても、どれだけ科学技術が進歩しても、きっと誰かとまったく同じものを見ることなんて出来ないんだろう。二人で真実を愛を育む――そんなのきっと幻想でしかない。

 僕に出来ることは『明日の僕』の隣に『明日の結』が居ることを願うこと。そのために昨日の僕でもなく明日の僕でもなく『今日の僕』が頑張る事。ただそれだけだ。

 ガタトンコトトンと電車が揺れる。結が目をつむりながら、僕の腕にしがみついている。結の目が見えなかった時、いつか同じような状況があった。でも、今僕の横に居るのは『今日の結』だ。このぬくもり、この距離感が『今日の僕ら』のかたちなんだろう。

 まったく違うものを見ている僕らは、同じ電車に乗って、まだ決めていない目的地へ向かっているのだった。

 

これにて、新と、WPRDを付けた結の話は一段落。

拙い作品を最後までお読みいただきありがとうございました。


今のところ、【完結】にはしておりません。

この後の予定は未定ですが、後15万字くらいは書きたいなぁ、とぼんやり考えている所です。連作短編みたいな形で。

でもきっと、この物語を結の視点から語り直すとか、そんな安直なものにはならないでしょう。

技術と感覚、コミュニケーション、アイデンティティ、間主観性など、キーワードとなる概念をもう一度見直してから、私なりの「SF」を示そうと思います。



せっかくなので、主要参考文献(?)。

・『ゲゲゲの鬼太郎』水木しげる

WPRDの発想の源は妖怪アンテナでした。



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