第0話(はじめに)
本作品の主な登場人物の一覧です。
増えるにつれて加筆していきます。
登場人物
【アイルシア・グドール(主人公)】
18歳の美少女だが、幼い頃に母を亡くし、実父が再婚したことで新しい家族である伯爵家から邪魔者扱いされるようになり、人間社会の底辺を彷徨うことに。
悲惨な幼少期を経て、周囲の人々の助けでどうにか高校生にまで成長したところ、ようやく亡き母が命を張って迄守ったエウレア・シェラスに見つけ出され、人生の転機が訪れる。
【レオニダス・ティアナ】
海洋大帝國内の独立小国であるノース公国の第三公子(公子は王子とほぼ同意義語)。
年齢は27歳。
軍才があり、ノース公国軍を率いて、軍事大国『ユニオン連邦』の東方駐屯部隊を撃破し、112年ぶりに元帝國領だった百島群島・リサ島を奪還した直後から物語は始まる。
【エウレア・シェラス(もう一人の主人公)】
海洋大帝國の貴族の筆頭、シェラス公爵家の現当主。
年齢は25歳。
幾つもの魔力を使うことが出来る特別な人間であり、彼女を暗殺することは絶対不可能と言われている。
思想的に、貴族制帝政国家、海洋大帝國の改革派に分類される人物でもある為、守旧派の多くの貴族から目の敵にされている。
【ミイカ・ナイトー伯爵(伯爵篇の主人公)】
帝國で10本の指に入る大富豪で、伯爵家の女当主。
アイルシアの実父と結婚したものの、連れ子のアイルシアを嫌い、非常に冷たい扱いを続ける冷酷な人物。
当初は激しい折檻を加えることもあったが、双子の娘を産むと、やや精神的に安定し、アイルシアの折檻の頻度は少なくなったものの、その存在自体を殆ど無視するようになる。
【マイカ・ナイトー】
ミイカの長女。
精神的に不安定で、側近達が異母姉のアイルシアを後継者争いのライバルと見て敵視した影響を強く受け、アイルシアに暴力を振るうようになってしまう。
やがて、その暴力は専属の執事や侍女達にも向けられるようになる。
【レイカ・ナイトー】
ミイカの次女。
マイカとは双子だが、一卵性では無い為、容姿も性格も余り似ていない。
レイカの側近達は、アイルシアよりも双子の姉マイカを後継者レースのライバルと見なした為、マイカのようにアイルシアに暴力を振るうことは無いものの、母の影響で見下した態度を取り続ける。
【ショーウ・ナイトー】
アイルシアの実父。
帝國の貴族専用の軍隊である帝國皇軍に所属する騎士。
若い頃は超イケメンだったが、大人しい性格で、愛妻アーシアの死後、身分違いの大貴族であるミイカに見初められ再婚。
再婚後当初は、愛妻の忘れ形見アイルシアを可愛がるも、それが原因でミイカが激しい折檻を加えていることを知ると、以後アイルシアに関わることを一切止めてしまった。
父親としての責任感に欠け、のちにマイカやレイカが苦境に陥っても、一切関わろうとはせず、やがて表舞台から姿を消してしまう。
【エード公爵家】
『雪龍公』とも称され、海洋大帝國貴族の権門で、7家ある公爵家の一つ。
現当主は、シューン・エードといい、年齢は45歳?位。
シューンは近年、帝國中央政府を事実上率いる立場にあったが、貴族筆頭のシェラス公爵家がエウレアに代替わりして以後は、その政治的地位が低下気味である。
経済的には帝國最大の企業グループである氷雪グループを率いているが、こちらもライバルの他の公爵家率いるグループに猛追されて、やや苦しい状況にある。
【サージェ公爵家】
『炎龍公』とも称される、帝國貴族の権門の一つ。
経済的に国をリードする4つの公爵家を『四龍公』と一纏めに呼称する場合が多い。
特に、七つしか存在しない公爵家同士の会話では、区別を付けやすくする為、この別名で互いを呼び合うのが通例。
現当主は、ヨート・サージェ。
年齢は40歳。
ミイカの同級生であるが仲が悪く、エウレアに味方するようになる。
【ホンジョー公爵家】
『朱雀公』という名称が付与された『四神公』公爵家の一つ。
現当主は、アルダート・ホンジョー。
年齢はレオニダスと同じ27歳で、2人は大学時代からの親友という関係。
『四神公』公爵家は央本島内に大きな所領を有する大貴族であり、政治的に大きな影響力を持つ。
アルダート自身は若輩者ながら、優れた指導力と正しい判断力を有すると国際的にも評価されており、帝國内では『賢公』と呼ばれることも多い。
なお、『伯爵篇』での出番は少ない。
【ルアマイア公爵家】
『白虎公』と呼ばれる『四神公』公爵家の一つ。
現当主は、リクト・ルアマイア。
年齢は、炎龍公と同じ40歳。
若い頃、暗殺されかけ、その後遺症で無菌室の病室から出ることが出来ないものの、かつて帝國随一の天才と言われた頭脳の明晰さは、いささかも失っていない。
ルアマイア公爵家は帝國西方で最大の勢力を誇る大貴族で、シェラス公爵家に匹敵する実力を有する。
リクトは、かつてアイルシアの母エリシア・グドールと交際しており、アイルシアに対して、特別な感情を持っているらしい。