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何も持たない人

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

動画見るの、好きなんです。

とあるYouTuberさんが物凄い覚悟ガンギマリ系のギャルなので、見習わねばと思ってるんです。

「ねぇねぇねぇ!! あの人すっごく格好良いよ!! モデルさん見たい」

彼氏に対する僕に対して、そんな事が言える子だった。

「あ、彼女さん来た。彼女さんも可愛い!!」

それでも、そうやって賞賛し、無邪気に喜べる子だった。


僕の彼女は、良い意味で無邪気な子供がそのまま大人になった様な子だった。良い物は良いと言い、嫌いなものに対しては眉間に皺を寄せて無言になるか、苦言を呈する様な子だった。

有り体に言えば、純粋な良い子だった。

「君は、嫉妬とかしないの?」

いや、そもそもそんな言葉を投げ掛けたところで、彼女はその言葉自体の意味を理解してはくれないだろう。だから、具体例を上げる事にした。

「例えば、身近に凄く美人で、性格が良くて、気遣いが出来て、仕事も出来て、兎に角何でも出来る人がいたら、引き摺り下ろそうとか、思わないの?」

「あ、前に居たよ。ふわっとした美人で、物静かで、私が去る時に一生懸命別れの言葉を掛けてくれて、難しい仕事が出来た方。偉大な方だった。嫉妬はしたよ。人間だもの」

彼女はそう、子供がヒーローにあこがれる様な物言いで、そう言った。『特撮のヒーロー格好良い!!』という感触に似ているかも知れない。けれども直ぐに理知的な目に戻ってこう言った。

「でも、私が出来ない分をその人が補ってると感じてたから、引き釣り下ろそうとは思えないかな。その方が居てくれなかったら、もっと大変だったと思うし」

無邪気ではある。純粋でもある。けれども感情を最優先にして、成功の確率を下げる様な真似は決してしない。大人の様な思考だった。

「何でも持ってる人は目標にする様にしてるよ。嫉妬したり、僻んだりするのは、感情の一つだから仕方がないけども、何もしないで何でも持ってる人は居ないと“私は”思うんだ。だから、苦しくても、何か一つでも克服出来るものがないか、良く考えてる。

何でも持ってる人から真似るのが、一番効率良いからね」

そう言って、今日も何かの動画を見始めた。


基本的に私は何も持ってない人間だと思ってる。だから勿論、何でも持ってる人を羨ましく思う。でもそれだけじゃ終われないから、ちょっとづつ克服しているつもりである。

――その通りなんですけど、陰キャが明るく振る舞うの、やっぱりとってもキッツイですよ、○○様。だから、貴方はもっと自分を誇って良いと思うんですよ。言っときますけど、それ、誰でも出来る訳じゃないですから。

動画を見ながらそう思う。でも、愚痴愚痴いっても仕方がないしね。

とあるYouTuberさんが覚悟ガンギマリ系のギャルなんですよ。

その覚悟ガンギマリは波乱万丈な人生から来てると思って何時も視聴させて戴いてます。


基本的に作者はど陰キャです。

知ってる人に挨拶するのが精一杯なぐらいにど陰キャです。

『陽キャの真似すれば、陰キャじゃなくなるよ。克服できるよ』

とその方は仰ってました。

実際そうなんです。その方の動画に出会う前まで、そうやって過ごした時期もあります。

でもそうすると本来の自分を出した時に、周りに驚かれるんです。『今日ちょっと暗くない? 大丈夫?』って。

その事に今は疲れてしまって、本来の陰キャに戻ってます。


この小説は、『何でも持ってる人は妬んだり、僻んだりしないで目標にするといいよ』が基本になってます。

でも疲れたら、仄暗さと向き合うことも、自分を保つ為に大切だと思うんです。

ずっと上見るの、しんどいんで。


頑張り続けるのが一番良いと思うんですが、それが出来ない場合はメリハリ付けて過ごすのが良いと思いますよ。

また大丈夫になったら、陽キャの振りをしようと思います。

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