表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最強の姉と妹がいる

作者: 鰯田鰹節

最強の姉と妹がいる





私には、最強の姉と妹がいる。





まず、姉だが、以前エッセイで書いた通り、医者である。

この時点でつよつよだ。


「お医者さんになりた〜い☆。.:*・゜」

などと言って、簡単になれるものではない。


姉は、超頑張ったのだ。

今も頑張っている。


姉の努力、志、生き方を、私は尊敬している。


私は8年間、婦人科疾患に悩まされ、今回、子宮と左卵巣摘出手術を受けた。

たくさん相談に乗ってくれた姉に、心から感謝している。



ただ、姉は、言葉というナイフで人を殺すことができるんじゃないか、というくらい、口が立つ。

おそらく、口喧嘩で姉に勝てる人間はこの世に居ないだろう。


私は、姉を噴火させたら日本は沈没すると思っている。

彼女は、確実にテロレベルの破壊力を持っている。


また、医者であるがゆえ、

「やばいね。」

と彼女が言うと、人は皆、

(もう自分は長くないのか…。)

と錯覚する。

この精神攻撃は相手が年輩であればあるほど効く。


極めつけ、美人である。


本当につよつよなのである。






次に妹だが、妹も、またつよつよの職業に就いている。食いっぱぐれることはない。


こちらは、類まれなるユーモアの持ち主である。


先日、モンベルでアームカバーを買ったが、1日で落として無くしたらしい。



「モンベルにクレーム言わなきゃ!

『1日で無くなりました』って!!」



と言っていた。


常に、本気か冗談かのギリギリをついてくる。

ギャグセンスが高すぎる。

↑もちろん、上は冗談です。



その妹に、

「次、ピアノ、何の曲練習しようかなぁ。」

とLINEしたら、間髪入れず、



「Get Wild」



と返ってきた。




そんなわけで、私は現在、『シティハンター』のファンでもなんでもないのに、ピアノで『Get Wild』を練習している。


この曲がリリースされた時、私は生まれてさえいない。

『シティハンター』を観たことがない。


これが、なかなかの難曲である。


私の頭の中の9割が、寝ても醒めても、「アスファルト タイヤを〜(Get Wildの歌詞)」で埋まっている。


これが弾けるようになったところで、一体誰に聴かせればいいのだろうか。




さらに、妹は生粋のネタバレ女王である。

なんでもネタバレしてくる。


『シティハンター』についての重大なネタバレをもサラッと言ってきた。




妹「知らなかったんだけど、お兄さんが闇の組織に〜」


私「やめぇぇぇい!(笑)」




しかし、やはり妹も美人である。






3姉妹の真ん中の私は…というと、最弱の女だ。霊長類最弱と言い直してもいい。


身体虚弱児として生を受け、たくさん病気をし、6回入院している。

この春、とうとう内臓を2つ失った。


賢い姉妹と異なり、私は頭もよわよわである。

ボケと罪を重ねながら生きている。


こんなよわよわな私は、最強の姉と妹に守ってもらうほかない。



頼りになる姉妹を持って、本当に幸せである。


将来、私が特別養護老人ホームに入居した際には、2人にはぜひ面会にきてもらいたい。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。 私も姉妹なので、ほのぼのさせていただきました。 大人になると、姉妹ってありがたいですよね。 気の置けない友達みたいになって。 お姉さん、医者ですか。 強いな~。 「GETW…
[良い点] 素敵なご姉妹ですね!鰯田鰹節様の、お姉さまと妹さんへの愛を感じました。 常に努力している鰯田鰹節様も、お二人にとって最強の妹であり、姉であると思います! [一言] 私にも最強の姉とふたりの…
[良い点] 最強のお姉さんと妹さんと仲が良いのいいですね。 うちは弟二人いるけど、下の弟とは微妙です……。 お身体ご自愛くださいね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ