#2 コーヒーの味
相方さん復帰までテンション下げてやってきたいと思います(・_ .)
おばあちゃんにつれられて、きょうからほいくえんにかようことになりました。
ほいくえんで、あたらしいおともだちがいっぱいできました。
いっしょにたくさんあそびました。あっちゃんはブロックあそび、
なおきくんはおそとでサッカー、さやかちゃんはおままごと。
みんなでいっしょにあそびます。
おひるのじかんになると、みんなはおべんとう。
あたしはせんせいがくれたおにぎりをたべました。
ごごのチャイムがなって、みんなのおかあさんやおとうさんがむかえにきました。
あたしはせんせいに、えほんをよんでもらいました。
おばあちゃんがむかえにきてくれました。
「今日は楽しかった?」
「うんっ」
「今日のお昼はどうしたの?」
「せんせいがくれたおにぎりをたべたよ」
「ごめんね・・・時間がなくて作れなくて、
明日はとびっきり美味しいお弁当を作るからね?」
「うんっ、おばあちゃんのごはんだいすき!」
おばあちゃんにてをひかれて、おうちにつきました。
おばあちゃんはかなしそうなかおをして、はなれのほうにいきました。
おばあちゃんとは、ここでおわかれです。
げんかんをくぐると、しらないくつがありました。
おおきなくつです。おとうさんがかえってきたのだとおもいました。
うれしくなって、いそいでくつをぬぎました。
だいどころにはだれもいません。うえからこえがきこえます。
おかあさんのこえです。
「おかあさん、ただいま~おとうさんかえってきたの?」
おかあさんは、しらないおじさんとだきあっていました。
おかあさんは、あたしをみていいました。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「台所で待っていなさい」
「うんっ」
だいどころでまつことにしました。
しばらくすると、しらないおじさんがおようふくをきてかえりました。
おかあさんはえがおで、てをふっていました。
あたしもうれしくなって、いっしょにてをふりました。
おかあさんといっしょにだいどころにいくと、だきしめてくれました。
「飲み物を淹れるから座ってなさい」
「は~い」
おかあさんはやかんで、おゆをわかします。
ポットがあるのに、やかんでわかします。
ピーーーと、やかんからおとがしました。
すいじょうきがシュシュシュとでています。
「おかあさん、おゆがわいたみたいだよ」
「そうね」
「おかあさん?」
おかあさんはおゆをマグカップにそそぎました。
くろいこなをいれていたので、コーヒーみたいです。
あたしはにがいので、コーヒーがきらいです。
「ねぇねぇおかあさん」
「何?」
「あたし、コーヒーにがいからいやだよう」
「このコーヒーはね?飲むものじゃないの」
「のまないの?」
「えぇ、だって、このコーヒーは・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
おかあさんがわらっています。
おなかをかかえてわらっています。
なにがたのしいのでしょうか?あたしにはわかりません。
おばあちゃんが、あたしのこえをきいてとんできました。
おばあちゃんが、おこっています。
おかあさんを、おこっています。
おかあさんが、おおきなこえでさけびました。
「この疫病神、あんたなんて生まれなければ良かったのに」
おばあちゃんが、こわいかおで、おかあさんをにらめつけます。
おかあさんも、こわいかおで、あたしをにらめつけます。
おばあちゃんが、しんぱいそうなかおで、あたしをつれておふろにむかいました。
スカートをぬいで、つめたいおみずを、あしにかけます。
あたしは、なにかわるいことをしたのでしょうか。
スカートからかんじた、さすようなあつさよりもふしぎでした。
はじめてのほいくえんから、かえったひのコーヒーのあじはよくわかりませんでした。
(・_ .)?