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18/26

18.ストロベリー侯爵の、前妻に会う。

 落ち着きを取り戻した私は、さっきの調査報告を思い出して考えを巡らせた。


「あの、ラヴィーナさんですけど……私が会って話をしてこようと思います」

「なら、俺も行こう」


 当然のようにそう言ったイシドール様に、私は首を横に振った。


「いえ……イシドール様は行かない方がいいです。会った瞬間、連れ戻されると思われるかも知れませんし……」


 もし逃げられたら、また探す羽目になってしまう。それだけは避けたい。ラヴィーナさんも、また別の土地に逃げるのは大変だろうし。


「それに、同性の私の方が、話せることもあると思うんです」


 イシドール様はしばらく唸っていたけど、最終的に頷いてくれた。ただし、ちゃんと護衛と侍女を連れていくことを条件にして。


 私が出かけると言うとシャロットは着いてきたがったけど、なんとか屋敷でお留守番をしてもらえた。

 そうして、私はまたあの宿へとやってきた。


 客として部屋を取り、“サリア”さんを呼び出してもらう。

 裏方の彼女は、呼び出され不思議そうな顔をしたまま、ロビーに座る私の元へやってきた。


「お客様、私がサリアでございます。お呼びでしょうか」


 私は立ち上がると、カーテシーを披露する。


「夏の終わりにここを利用させていただいた、レディアと申します。あの時は、素敵な石鹸のプレゼントをありがとうございました」

「まぁ、あの時のお客様!」


 花が咲いたみたいにパッと笑うその表情は、本当にシャロットそっくりだ。

 どうして気づかなかったんだろう。


「宿のご主人に承諾はとってあります。二人でお話をさせていただきたいんです。どうぞ、私がとった部屋へ」

「……」


 ラヴィーナさんは訝しみながらも、護衛と侍女を従えた私を見て、どうしようもないと判断したんだろう。

 大人しく部屋へと入ってくれた。

 外では護衛騎士が扉を守り、中では侍女が窓を塞ぐように立ってくれる。


「わたくし、何か粗相をしてしまったのでしょうか」


 育ちの良い話し方。服装こそ働く人のそれだけど、品の良さが滲み出ている。


「そんなじゃありません。紹介が遅れました。私、レディアと申します」

「レディア……様? 御貴族でいらっしゃいますわよね?」

「はい、元子爵令嬢です。元伯爵令嬢の、ラヴィーナさん」

「ッ!!」


 ラヴィーナさんの顔が一瞬だけ引き攣った。

 だけどそこはさすが元伯爵令嬢。すぐにふんわりとした笑顔の仮面で顔を隠した。


「……どんなご用件か、伺いますわ」

「薄々勘付いていらっしゃるのでは?」


 私がそう言うと、ラヴィーナさんは、小さく首を横に振った。


「いいえ、まったく」


 嘘。そんなはずがない。

 でも、それが彼女の防御なのかもしれない。私だって同じ立場なら、そうする。


「……実は、あなたの娘さんのことで来たんです」


 そう告げると、ラヴィーナさんのまなざしが、ほんのわずかに揺れた。


「シャロットの……」


 思わずと言ったか感じで言葉が漏れた。

 でも、表情は変わらない。目の奥にある何かを、必死に隠しているのがわかる。


「はい。シャロットは今、とても不安定な状態にあります」


 私は深く息を吸い、真正面からラヴィーナさんを見た。


「あなたがいなくなったことを、シャロットは“死んだ”と聞かされていました。でも……二ヶ月前の話になります。……“駆け落ちだった”と知られてしまって……」


 ラヴィーナさんの指先が、ぎゅっと膝を掴んだ。


「それがどういう意味を持つのか、ご想像いただけますか?」


 静かに問いかけながら、私は続ける。


「母親が亡くなったなら、まだ悲しみに整理をつけることができました。でも、“生きている”と知ってしまった今、彼女の心は迷子のままです」


 言葉が重く、苦しかった。だけど言わなきゃ。シャロットのために。


「それでも彼女は、あなたのことを“ママ”と呼んでいます。……今でも、大好きなんです。ずっと、慕っているんです」


 ラヴィーナさんは目を伏せた。膝に落ちた影に、何かを沈めるように。


「もし、もしも……あなたがシャロットを捨てたわけではないなら」


 私の声が震える。これは、シャロットから託されたものじゃない。……私自身の、願い。


「会ってあげてください。どうか、彼女に伝えてあげてください。自分は捨てられたんじゃないって……」


 ラヴィーナさんの肩が、ゆっくりと、でも確かに震え始める。


「……捨てたつもりなんて、なかった……。置いていくしか、なかったのよ……!」


 絞り出すような声で、彼女は言った。俯いた顔が、涙に濡れていた。


「どうして……どうして、置いていくしかなかったんですか?」


 私は、意図せず問いを重ねていた。知りたいという気持ちが、抑えきれない。


「……話せる範囲で、教えていただけますか。あなたがなぜ……あの子を残して、去るしかなかったのか」


 それがどんなに非情に見えても。

 理由を知らずに、ただ責めるのは、残酷なことだから。


 ラヴィーナさんは、涙を拭いながら、ぽつりぽつりと語り始めた。


「アデル……っていうんです。庭師の息子だった人。私とは、幼い頃から一緒に育ったの。身分は違ったけど、よく話したし……お互い、好きだった。でも……それは恋にしてはいけない気持ちだった。わかっていたのよ、ちゃんと」


 私は息を呑む。話の端々に、覚悟と諦めの匂いが滲んでる。


「イシドール様に求婚されたとき、私は……それを幸運だと思おうとしたの。彼は紳士で、優しくて、完璧な人だったから。アデルのことなんて、忘れて……」


 ラヴィーナさんの目が宙をさまよう。何かを追いかけるように。


「結婚して、シャロットも生まれて……私は、“幸せだ”って思い込もうとしていたのよ。でも……どうしても、どうしても、あの人に恋ができなかったの。愛そうとしても、胸が熱くならなかった。どこか、冷めてしまってて……」


 私の胸が、ぎゅっと痛む。

 イシドール様が、一目惚れした彼女に愛されていなかった、その事実に。


「それで、……彼が現れたんですか?」

「ええ……あの広い庭に新しく庭師を雇ったと聞いて──まさかと思ったら、アデルだったの。偶然だったのよ、本当に。なのに……止まらなかった。再会したとき、あの頃の気持ちが……全部、戻ってきてしまって」


 ラヴィーナさんの声はかすれ、震えていた。


「いけないと思った。どうにかして理性を保とうとした。でも……一度だけって……それでお互いにすべてを忘れようって……なのに、その一度で……っ」


 それで、ラヴィーナさんは……妊娠して、駆け落ちを選んだんだ。


 それだけなら誰だって責めるだろう。でも──

 どれほどの痛みだったか、今の震える声に、すべてが滲んでいた。


「本当は……本当は、一緒にいたかった。毎日泣いたわ。あの子に、会いたくて、恋しくて……でも、置いて行くしかなかった。生活がどうなるかもわからないのに、連れていけない。それにシャルは侯爵家の娘だもの……連れて行けば、誘拐として捜査されてしまう……」


 震える手で顔を覆いながら、ラヴィーナさんは言った。


 私は、ただ黙って見つめていた。

 後悔の色をたたえたそのまなざしに、彼女の心が透けている。ただひたすらに、子を想う“母親”の姿が、そこにあった。


 シャロットを置いて去った女、じゃない。

 置かざるを得なかった、泣きながら娘を想い続けた、一人の母。


 ラヴィーナさんの美しい顔に、涙が伝っていく。


 私は、思わず手を握っていた。ラヴィーナさんの、悔しさと、哀しみと、切実な愛が伝わってきて、胸がいっぱいになる。

 溢れる涙を拭おうともせず、彼女は顔を上げて私を見た。


「今でも、あの子を迎えに行きたいって思ってる。でも……許されないって、わかってる。誰も、許してくれないって……」

「シャロットは……あなたを、許すかもしれません」


 母である彼女に、私は言わずにはいられなかった。


「だって、あの子は……“ママに会いたい”って、泣いていたんですから」


 ラヴィーナさんは、目を伏せて泣いていた。長く、張り詰めていたものが崩れるように。


 私には、裁く権利も、赦す権利もない。けれど、この人の言葉は、きっとシャロットの“心”に届くはずって、そう信じた。


「……よければ、侯爵家に来ていただけませんか?」


 ぴくりと肩が揺れる。


「……そんなこと、許されるはずがないわ。私が、あの屋敷に足を踏み入れるなんて……」

「イシドール様も、それを望んでいます」


 思ったより、強い声が出た。

 でも、私は譲る気なんてなかった。

 イシドール様が、どれだけラヴィーナさんのことを恨まずにいたか。シャロットのために、どれだけ真剣に向き合ってきたか。私は、知ってるから。


「イシドール様は、ラヴィーナさんにもアデルさんにも、罰を与える気はありません。誰も責めたりしません」


 ラヴィーナさんは、ぎゅっと口元を押さえた。

 震える肩越しに、かすれた声が聞こえる。


「……あなた、まさか……イシドール様の……」


 私は、静かに頷いた。


「はい。……今の、妻です」


 ほんの一瞬、空気が凍った気がした。

 ラヴィーナさんは、何かを言いかけて、そして唇を噛む。


「……そう、ですか……」


 その声音には、嫉妬や悔しさではない、もっと複雑な、苦い感情。

 それでも彼女は、きちんと視線を私に向けてくれた。


「シャル……シャロットは……あなたのことを?」

「……知りません。結婚のことは、まだ話していません」


 一拍おいて、私は言葉を継いだ。


「今のあの子には、きっと重すぎる話です。だから、落ち着くまで……気づかれないようにしています」


 ラヴィーナさんの目が、また潤んだ。


「……シャルのことを……考えてくださって、ありがとうございます」


 言葉が震えていた。彼女の目には、深い感謝と、安心がにじんでいて。

 私はもう一度、問いかける。


「侯爵家に、来ていただけますか?」


 しばらく、ラヴィーナさんは何も言わなかった。

 しばらく待っていると、彼女はようやく決意したように顔を上げた。


「……行かせていただきます」


 安堵の息が漏れた。

 よかった……だって、やっぱりシャロットは愛されていた。

 胸の奥がじんわりと温かくなる。


「ラヴィーナさん……ありがとうございます。……本当に……」

「やめてください……お礼を言うのは、私の方……!」


 彼女は、泣きながら明るい笑顔を見せていた。


「会いにいくのは、一週間後のあの子の誕生日でも構いませんか?」

「はい、もちろん」


 私が承諾すると、ラヴィーナさんはほっと息を漏らす。


「あの子の誕生日には休みをとって、プレゼントを買いに行こうと思っていたんです……渡せないってわかっていても……」

「……シャロット、それを知ったら、きっと喜びます」


 天使のように微笑んだ彼女は、話が終わると仕事へと戻っていった。


 外はすっかり夕闇に染まっていて、窓から見える幻想的な庭の光が、まるで祝福のように揺れている。


 シャロットは、きっと喜ぶ。

 あれほど会いたがっていた“ママ”に会えるんだもの。

 どんなに嬉しいだろう。どんな顔をするだろう。


 でも、同時に私は──ふと、胸が締めつけられるような思いを抱いていた。


 シャロットが、「ママと一緒に暮らしたい」と言い出したら。

 私よりも、ラヴィーナさんの手を取ってしまったら。


 それは当然のこと。血の繋がった母娘なんだもの。

 だけど、私は……。

 それに、イシドール様は……。


 気づけば、胸に手を当てていた。

 鼓動が早い。恐怖が襲いかかるように。


 夜風が窓を打って、私は目を閉じた。

 一週間後は、どういう結末を迎えるのか。


 どういう結果でも、きっと、大きな転機になる。

 私はそっと、月を見上げていた。

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