【野良猫、絶望を知る】
チ○ールと転売ヤーが出ます。
いやー、今日も平和だなぁー。
俺は今日も縁側で日向ぼっこをしつつ
大きなあくびを一つする。
ムギが捕まった一件以来
特に何の問題もなく
平和な日々が続いていた。
だが最近は逆に何事も無さ過ぎて
昼寝、食事、テレビ
昼寝、食事、テレビ
たまにブラッシング、と
怠惰な猫生を送ってしまっている。
まぁ、これが本来の
猫の自由な生活なのかもしれないが
ダラダラし過ぎたせいか
最近は立派なお肉が着き始め
プー(デブ猫)の事が笑えなくなりつつある。
それとこの肥大化の原因は
この世界の食事が
美味しすぎる事もまた大きいだろう。
貰えれば貰えるだけ
食べちゃうからな・・・。
少しは食べる量を減らすか？
などと物思いにふけっていると
家の中から
トメさんが何かを持って
こちらに歩いて来るのが見えた。
「はーい、皆が大好きな
チ〇ールの時間ですよー」
はっ、そういえば今日は
週に一回のチ〇ールの日だった！
あ、プー！先頭を取るな！
そこをどけ！
コラ、ムギ！
これはお兄ちゃんのチ〇ールだぞ！
ん、何だタマ？
最近太ってきたから食べるのを止めるべき？
馬鹿野郎！
明日出来ることは
明日やればいいんだよっ！
俺達が醜い争いで
チ〇ールを奪い合っていると
楽しそうに見ていたトメさんが
一つため息を吐いて
俺達にとんでもない事を告げた。
「皆これが最後のチ〇ールに
なるかもしれないから味わって食べてね。
・・・最近チ〇ールを作ってる会社が
チ〇ールの生産を中止しちゃったらしくてね？
それで在庫が全然無くて
テンバイヤー？って言う人達は
まだ売ってるらしいのだけど
メ〇カリに出されてるあの値段じゃ
私には買えないのよー」
・・・・・・
なっ、なんだってーーー！！！
～キャラ紹介～
【転売ヤー】
悪の権化にして人間の屑。
(シロの認識です)
この物語に興味を持っていただいて
ありがとうございます！
9話は11月13日 7:00に投稿予定です！
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