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【野良猫、縄張り争いをする】

初のいいねとフォロー頂きました

ありがとうございます!


引き続きよろしくお願い致します♪

俺達兄妹が新天地を求めて歩いていると

突如背後から殺気立った唸り声が響いてきた。


「おいっ、お前達!

ここはオレサマの縄張りだぞっ!」


振り返ると、そこには3匹の

見慣れない猫達がいた。


「そ、そうだぞ!

ここはタマさんの縄張りだぞ!」


体は大きいが

筋肉よりも脂肪が多そうなデブ猫が

そう言った。


「プー、きっとこいつらトメさんがくれる

ご飯を横取りに来たんだよ!

タマさん!あいつらやっちゃいましょうよ!」


その横の少し体が小さめな

神経質そうな黒猫がそう続けた。


・・なるほど。


リーダー格の

態度のデカい灰色猫がタマ


その腰巾着のデブ猫がプー


神経質そうなチビ黒猫がクロ


そして、この辺りには

アオイと同じく

食べ物をくれるトメという人間が居るらしい。

・・・これは当たりか?


「おい、お前はタマというのか?」


「あぁ、そうだが?」


タマは体の毛を逆立て

イラついた声色で返してくる。


「この辺りはタマの縄張りで

食べ物をくれるトメという人間がいると?」


「・・・だからどうしたっ!!」


タマは牙を剥き出し

唸り声を上げて返す!


「タマ、お前の縄張り・・」


「さっきからおめェ・・さんをつけろよ猫助野郎!」


全身のバネを使い

一気に飛びかかってくるタマ!


「タマ、お前の縄張りいただくぜ!風よっ!」


俺の練り上げた魔力が大気に伝わり

生まれた疾風が

飛びかかってきたタマの体を吹き飛ばす!


「ニャっ!?」


「「タ、タマさーーーん!!」」


突然の疾風に吹き飛ばされたタマは

グルングルンと面白い軌道を取りながら

後ろの壁(ブロック塀)に叩きつけられた。


・・・あれ、タマが動かないぞ?

なんか思いの外ぐでんとしてるし。


・・えっ、もしかして死んでる!?

そこまでするつもりは・・・!!


・・ビクンっ


あ、動いた!生きてる生きてる!


取り巻き猫達が

タマに駆け寄り

頭を擦りつけたり

ペロペロと体を舐めまわしたりしている。


しばらくするとタマは意識を取り戻し

のっそりとこちらに目をやった。


「くっ、お前はいったい・・・」


俺は出来るだけ強そうで偉そうな態度で

名乗ることにした。


人間も猫も第一印象が大事だ。

特に弱肉強食の野生の世界

相手にナメられたらお終いである!


「よく聞けタマよ。

俺は猫の中の猫、シロ様だっ!

そして、お前に代わり

この縄張りを新しく支配する者!

だか安心するがいい。

俺の味方になり

トメという人間の所へ案内するなら

縄張りの半分をお前にやろう!」


「兄ちゃん優しー!!」


「兄ちゃんカッコイイー!!」


いいぞいいぞ、取り巻きAB

・・ではなく弟妹達よ。


これで力の差を感じ

大人しくトメの所へ案内してくれればいいのだが・・。


「・・わかった。

お前達をトメさんの所へ案内しよう。

ただ、オレ達も食べ物が無いと飢えてしまう。

オレ達にも生きるのに必要な分の食べ物は分けてほしい・・」


「・・わかった」


俺は快く承諾する。


この世は弱肉強食

弱い物は容赦なく淘汰される世界。

だが、だからといって人殺し

いや、猫殺しをしたい訳でもない。


・・それに縄張り横取りしたのは俺だしな。


こうして俺は新しい仲間と

新たな縄張りを手に入れたのだった。


~キャラ紹介~


【タマ】

灰色の元ボス猫。

プーとクロを引き連れ縄張りを守っていた。


【プー】

茶色のデブ猫。

タマの子分ののっそり猫。

食べ物が絡むと少し動きが俊敏になる。


【クロ】

黒いチビ猫。

タマの子分の神経質猫。

実は女の子。

この物語に興味を持っていただいて

ありがとうございます!


6話は11月1日 7:00に投稿予定です!


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