表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

(一)

 私と彼との関係に初めて暗雲が立ちこめ始めたのは、山手線から五反田駅のホームに降りた際に、彼を見つけたときだった。

 いつもなら声をかけるところだった。でも今日は違った。職場の友人たちと一緒に五反田駅の近くに新しくできた和食の創作料理の店に行くところだったからだ。

 でも声をかけられなかった本当の理由は、そこじゃない。もう一つ別の理由があった。

 それは、彼の腕にカワイイ女の子がしがみついていたからだ。

 高校生か、それとも大学生か。身長は一五〇センチもないくらい。襟のついたガーリーな白いシャツ、裾にフリルをあしらった黒のスカートと、毛先を切りそろえたショートボブが似合っていた。彼の腕にしがみつきながら彼の顔を上目遣いにまっすぐ見る、無邪気な満面の笑みがかわいらしかった。私が男なら一瞬で恋に落ちるに違いない。

(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ