ボルトアクション
魔力を金属に流すと、スナイパーライフルが出来た。
「手動装填方式のスナイパーライフルか...こいつは知らないな...デザインからして実際にあるSRと違うな。スコープは2倍スコープが着いてるのか。うわ、めっちゃクリアに見える!しかも暗視式に切り替えられる!?最高だ!」
スナイパーライフルがいきなり目の前に出来た。この世界では銃というものが存在してないのか、3人はなんだコレと言っている。
「落ち着け、勇者だろ。それが何か分かるのか?」
ガランさんが分からないならこの世界に少なくともスナイパーライフルはないということか。ガランさん結構偉い地位の人だしいろいろ知ってるだろうから。騎士団の副団長してるって言ってたような。
「コイツはスナイパーライフルです。あの、銃ってわかりますか?」
「銃?僕は聞いたことないなぁ...」
「私もだ。アリタニアは知ってるか?」
「いや、知らないね。もしかしたら魔法具の一つにそういうのがあるかも知れないけど。」
魔法具ってなんだ。
「大砲は分かりますよね?それを小さくして使いやすくしたのが銃ってイメージです」
まぁ、違うのだが。イメージイメージ。
「はぁ。で、このスナイパーライフルってのは?」
「ライフルは銃の事で、スナイパーっていうのは、狙撃者って意味です」
狙い撃つっていう概念が銃の登場までなかったなんて話を聞いた事があるが、伝わるだろうか。
「ふむ。ではその鉄の塊は狙い撃つ大砲という事か。」
「まぁ、イメージとしてはそんな感じです。たぶん、使いどころが大砲より、かなり限定されてますが。」
「あれ、それじゃあアキラ。アリタニアさんの加工要らなくなっちゃったんじゃない?」
「おいおい嘘だろ!?こっちは珍しいモン加工できるって聞いてたのにー!!アキラクン、まだ余ってんだろ?頼むから加工させてくれよー!」
アリタニアさんが抱きついてきた。やわら..じゃなくて。
「わかりましたから!離してください!あーもう!」
「あーあ、ガキの扱いは簡単だな〜?」
コイツ...殴ってやりたい。