表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狙撃者カジとスナイパーライフル  作者: 水猫と火鳥
6/56

訓練開始

こちらの世界に来て3日目。今日から全員戦闘訓練だ。教官にはこちらの世界の人がつく。D,Eランクは一般兵に指導してもらっている。B,Cランクはある程度強い騎士、S,Aランクともなると、名のある人がつくようだ。

そして、Fランクにはもちろん一般兵だ。だが、D,Eと違って、つきっきりである。


「よろしく、君の担当のバッハだ」


「彰です。よろしくお願いします」


バッハさんは一般兵であるものの、最近は功績を挙げ続けているので昇格は目前らしい。22にしてここまでくる人はかなり少ないらしい。

一時間後、休憩に入る。それまで、基礎を叩き込んでもらった。


「近接戦闘では、相手の動きを見るっていうのがかなり重要。だから、戦闘中に瞬きは基本しない。相手が格上だとなおさらだ。一瞬の隙が結果を大きく変えるからね」


「はい。じゃあ、もう一回!」


「おっ、いいね!いくよ!」


戦闘訓練は楽しい。なかなかセンスがあるようで、バッハさんに褒めてもらった。


「おっ、飲み込みが早くていいね!でもね、」


俺は木剣を持って訓練している。相手の動きを見て、隙が見えたらそこを突く!


「隙があるように見えて、そうじゃないときもあるから注意だね。ほいさっ」


そういうとバッハさんは僕の足をからめ取り、転がせた。


「うわー、すげー」


地面に大の字にころがりながら言った。本気で感動してそれくらいしか声が出なかった。


「まぁ、今の指導内容は訓練一日目にするような内容じゃないんだけどね。飲み込みがいいからさ!」


あはは、とわらいながら頭を掻いている。

まぁ、それくらいのセンスがあるということで...


「にしても、あれはエグいな...」


バッハさんが視線を移し目を少し細めて言った。


「あれが、Sランク...速い」


あれは、上級者だ。間違いない。俺とやったら何回死ねるだろう。


「僕でも勝てそうにないなぁ、Sランク勇者。結構頑張って来たんだけど」


バッハさんが苦笑いになってしまった。


「俺もいつかあそこに行けるでしょうか」


「どうだろう、人の域を超えてるような気がするからなぁ...まぁ、君も勇者だから、行けないことはないんじなないかな?」


俺もいつかみんなと戦えるように...それを目標に、FランクでもFランクなりに頑張ろうと決意した。




その日の夜に入る頃。


「アキラさーん!いますかー!」


彰の部屋にコンコンとドアをノックしながら人が来た。


「はーい、今出ます」


ガチャりと扉を開けると、アリスさんがいた。


「あれ、どうしたんですか?」


「先日の、金属を加工してくれる腕のいい職人さんを見つけました!」


アリスさんが笑顔で言うとこちらまで笑顔に...じゃなくて。


「ホントですか!ありがとうございます!」


「急ですが、明日にでも素材を渡しにいこうと思っています」


「はい!ぜひお願いします。早い方がいいので」


自分強化ができる!やったぜ!


「明日、訓練後に行きます。護衛を一応つけますのでそちらで案内してもらいます。それでは、失礼します」


加工屋が思ったより早く見つかったな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ